食べないのは本当に粒が大きいのが原因?



粒の大きさを気にしだすと要注意かも!
仔犬や仔猫をショップやブリーダーで購入なされると、「このフードを与えてくださいね~」とフードの紹介を受ける事が大半かと思います。生後3ヶ月未満だと、そのフードをぬるま湯でふやかして与えてくださいと指示がある場合が殆どだと思います。それから暫くするとフードをふやかさずにカリカリのままで与えるようになります。その頃はがむしゃらに食事を摂りますので、フードの粒の大きさなんて気にせず、殆ど丸飲み状態の子も多いです。しかし生後半年近くになると、フードの食べが悪くなり、食事を残す事が多くなります。それを見た飼い主様は、「歯の生え変わりで硬い粒が食べ辛いのかも」や「この子には粒が大きすぎて食べ辛いのかも」と思う方も少なくはありません。でも本当にそうでしょうか?




犬猫の噛む力を甘く見てはいけません!
フードの食べが悪くなった時にフードの粒の大きさや硬さを原因になされるお気持ちは分からなくはありません。しかし実際には全く関係ありません。犬猫にとってみればカリカリのドライフードなんて柔らかいものです。犬は人間の数倍の噛む力があると言われています。猫でも人間の2倍の噛む力があると言われています。ドライフードを噛み砕くなんてとっても簡単なのです。それなら「何故粒が大きいと食べないの?」「小粒なら食べるのは何故?」「柔らかいフードなら食べるのはどうして?」と思われると思います。答えは簡単「面倒だからです」。




苦労してでも食べたいと思わせないとダメ!
人間の食事に例えますと、食べ物を予め食べやすいサイズにカットしてくれているととても食べやすいですよね。海老や蟹でも食べやすい状態で出された方が嬉しいですよね。犬猫も同じです。粒が小さかったり柔らかかったりするととても食べやすく、逆に粒が大きいとしっかりと噛まないといけないので食べにくいです。粒が大きいフードはそこまで苦労して食べたいと思っていないので食べないのです。実際に「食が細い」や「好き嫌いが激しい」とお感じの愛犬・愛猫は小粒は食べるけど粒が大きいと食べないと思われた方も少なくは無いのでは無いでしょうか。それでは何故そうなってしまうのかを考えて行きましょう。




食事の重要性をもっと意識させてください!
ドライフードを噛んで食べるのが面倒に感じてしまう原因は、嗜好性が高くドライフードよりも興味のあるものを与え過ぎているのが原因です。大好きなおやつを一日に数回与えていたり、安易に食べられる柔らかいおやつを与えていたり。その結果、食事を摂らなくてもさほどお腹が空かず、食事の重要性を感じずに、噛んで食べると言うしんどい思いをしてまでも食べたいと思わなくなってしまいます。また、おやつは与えていないと言う方の中には、「おやつは与えていないがご褒美は与えている」や「水分補給に鶏のスープを与えている」と言った方もおられます。私からすると両方ともおやつです。両方ともドライフードに興味を持たなくなる可能性は高いです。ご褒美や水分補給のスープはあくまでも補助食です。補助食よりも主食の方が大切なのは人間であれば誰でもわかると思います。でも犬猫には分かりません。しっかりと飼い主様が管理してあげてくださいね。