消化酵素の摂取をうるさく提案する理由は?



改めて消化酵素とは?
過去のコラムにも幾度と無く登場しております消化酵素ですが、ここ最近のお問い合わせにも非常に多く出てきておりますので改めて解説致します。消化酵素とは読んで字のごとく消化の為の酵素です。食べた物を口の中で一生懸命に噛んで細かくしても、そのままでは体は吸収出来ません。消化酵素の働きによって、食べた物が本当の意味で体内に入る事が出来るほどまでに細かくなります。それが消化酵素のお仕事です。逆に考えると、消化酵素が無ければ食べた物も全く体に吸収されないと言う事です。良く分かる例が、消化酵素が不足している犬猫はご飯をしっかり食べているのに朝方や夕方に胃液を吐きます。食べているつもりでも食べた物を栄養に変える事が出来ていないのです。胃液を吐くからと言って空腹を防ぐ為にご飯を一日に何回にも分けて与える事を推奨する病院がありますがあれは間違いです。確かにその方法で胃液の嘔吐は止まるかも知れません。しかしその反面、必要以上の回数による食事で体に負担が掛かる為、膀胱炎や結石、膵炎などの病気を誘発してしまう可能性があります。ご注意ください。なんでもかんでも「体質」で済まそうとする病院はちょっとね。。。




それでは消化酵素はどうやって補うの?
少々ややこしい話になりますが、実は消化酵素は補う事が出来ません。消化酵素は体内で分泌される酵素の事で、唾液や胃液、膵液などに含まれます。その分泌される量は、体調や年齢などによって異なります。先の話に戻りますが、同じご飯を同じように食べている多頭飼いの場合でも、胃液を吐く子と吐かない子がいてますがそれはその為です。また、消化酵素には沢山の種類があり、分泌されている場所によって種類が異なります。代表的な消化酵素に「プロテアーゼ」「リパーゼ」「アミラーゼ」がありますが、プロテアーゼはたんぱく質を、リパーゼは脂肪を、アミラーゼはでんぷんを分解します。こちらも良く分かる例が、片栗粉でとろみをつけた料理を食べていると、いつの間にかサラサラになっていた経験はございませんか?片栗粉は主にじゃがいもからとれたでんぷんの粉です。でんぷんを分解するアミラーゼは唾液に多く含まれますので、食べている最中に唾液に含まれるアミラーゼがでんぷんを分解してしまう為です。




消化酵素の代わりが食物酵素!
消化酵素は体内で分泌される酵素ですが、同じような働きを持った酵素が食物酵素です。食物酵素とは生の野菜や果物、肉類や発酵食品などに含まれます。その為、私たち人間は生野菜のサラダや魚のお刺身やお寿司、納豆にヨーグルトにお漬物などなど。沢山の食事から食物酵素を摂取しています。また最も万能な食物酵素を持つ食材はと言うと「大根」です。脂っこいステーキやハンバーグ、焼き魚なども大根おろしと一緒に食べると食物酵素の働きでサッパリします。同じ魚料理でもお刺身やお寿司は食物酵素を補う事が出来て、焼き魚は大根おろしの食物酵素に頼るのは調理方法の違いで「加熱・非加熱」です。食物酵素は熱に弱く、約40℃の加熱で活性を失います。焼肉を食べる際に生のキャベツやキムチを一緒に食べるのも同じです。知らず知らずの間に食物酵素を口から摂取して、体内で分泌される消化酵素をサポートしているのです。そうしないと体内で分泌される消化酵素だけでは酵素不足に陥ってしまうのです。その酵素不足の代表格がドッグフードやキャットフードを食べている犬猫達です。




犬猫は人間以上に食物酵素を必要とします!
犬や猫は本来は生食です。犬猫に限らず人間以外の動物は火を使う事が出来ませんので、獲物を捕らえると生のまま食します。その生の食事には食物酵素が沢山含まれていますので、本来犬猫は体内で分泌される消化酵素よりも口から摂取する食物酵素を頼りにします。先にも述べましたが、食物酵素を口から摂取していないが為に、酵素不足に陥ってしまった事による症状は胃液の嘔吐以外にも沢山ございます。例えば、涙やけや軟便症、皮膚疾患(アレルギー)なども酵素不足が原因のケースが多いです。そのようなお悩みの際にはフードを選ぶ事も大切ですが、まずは食物酵素を摂取する事が先決です。また、体内では代謝酵素と言う酵素も分泌されておりますが、この代謝酵素は免疫機能など様々な代謝に関わっている非常に大切な酵素なのですが、食物酵素の摂取量が少なく、体内で分泌される消化酵素を無駄遣いしていると、代謝酵素が減ってしまい免疫力低下にもつながります。市場には色々なサプリメントが存在しますが、犬猫にとって最も必要なサプリメントは消化酵素サプリメントと言っても過言ではありません。健康なうちから消化酵素(食物酵素)をしっかりと補給するようにお心掛けください。もちろん人間も!