ウエットフードは低たんぱく?



本当にそのたんぱく質で栄養が足りるの?
良く下記のようなお問い合わせを頂戴致します。

「●●のウエットフードはたんぱく質が凄く低いですが栄養不足にならないのですか?」

実際に製品を見てみますと、次のような表示になっています。(猫用のボジータで例えていますが他のフードや犬用の製品も同様です。)


【ボジータ 猫用ドライフード】
たんぱく質・・・33%  脂肪分・・・14%  繊維・・・3.5%  水分・・・9%


【ボジータ 猫用ウエットフード】
たんぱく質・・・7.5%  脂肪分・・・6%  繊維・・・0.5%  水分・・・83%


このようにドライフードのたんぱく質含有量は全体の33%も占めるのに対し、ウエットフードのたんぱく質含有量はたったの7.5%ととても少なくなっています。本当にこれで栄養が満たされるのでしょうか?




乾物量分析値に置き換えてみると!!!
ドライフードとウエットフードの最大の違いは水分含有量です。上記のボジータの場合、ドライフードの水分含有量が9%に対し、ウエットフードの水分含有量は何と83%にもなります。殆ど水分ですね。この水分を除いた栄養バランスを示す値を乾物量分析値と言います。上記の2種のフードを乾物量分析値に置き換えると下記のようになります。


【ボジータ 猫用ドライフード】
たんぱく質・・・36%  脂肪分・・・15%  繊維・・・3.8%


【ボジータ 猫用ウエットフード】
たんぱく質・・・44%  脂肪分・・・35%  繊維・・・2.9%


このように水分を除去した状態で見ますと、ウエットフードの方がたんぱく質も脂肪分も多くなります。また、一般的にウエットフードの炭水化物含有量を乾物量分析値で示すと10%未満~15%程度になるものが多いのに対し、ドライフードの炭水化物含有量は全体の30%~50%程度になるものが多いです。ですので、食事制限で炭水化物の摂取を控えたい場合などは、ドライフードを選ぶよりもウエットフード中心の食生活の方が良いと考えられます。




ウエットフードは水分が多いので・・・・。
上記のように乾物量分析値ではドライフードよりもウエットフードの方が栄養価が高い事が分かりました。ですが、やはりウエットフードはフード内の水分量が多い為、上記のボジータの場合、100g当たりのカロリーがドライフードの場合は「373kcal/100g」に対してウエットフードは約1/5のたった「71kcal/100g」となります。水分が多く含まれるため、沢山食べないといけないと言う事です。例えば、300kcalを摂取しようと思うと、ドライフードは80g食べれば良いところ、ウエットフードの場合は422gも食べないといけません。その分食費もかさみます。また、ドライフードにウエットフードを混ぜる際、「ドライフードを10g減らせばウエットフードを何g加えれば良いですか?」とのお問い合わせも良く頂戴致します。それ程神経質になる必要もありませんが、ドライフード10g相当の栄養価はウエットフードだと50g程度になるとお考えください。ドライフード2g相当はウエットフードでは10gとなります。少量で栄養が満たされるドライフードと、沢山食べる事が出来て水分も多く摂取出来るウエットフード。上手く利用していただければと思います。