あなたの愛猫は草食動物ですか?



草食動物とは?
はじめに草食動物とはどのような動物の事を指すかをお話します。代表的な草食動物と言えば牛では無いでしょうか。シマウマやヤギなども動物園で人気の草食動物です。草食動物は特別な機会を除き、基本的には草や木の実、花や果実などの植物しか食べません。また、消化に時間が掛かる食べ物(植物)を主食としていますので、非常に長い消化器を持っており、牛や羊など一部の草食動物は、4つの胃を持ち、一度飲み込んだ食べ物を再び□の中に戻して再び咀嚼をします。その行為を反芻(はんすう)と呼び、牛や羊などを反芻動物と分類しています。牛や羊などが、常に口を動かしているのはその為です。このように牛や羊などが、一日中ダラダラと食事をしているのには理由があります。決して飼育員さんが牛や羊などを甘やかして「置きエサ」をしているわけではありません。




肉食動物はどうなの?
消化に時間が掛かる食べ物を主食としている為、長い消化器を持つ草食動物に対し肉食動物である猫は、比較的噛みやすく消化しやすい肉を主食としますので、草食動物に比べると消化器は短く、口の中に入った食べ物を咀嚼する歯を持ち合わせていません。ですので口の中に入った食べ物は丸のみで食べる事が出来、事情があって全抜歯した場合でも、硬いドライフードを問題無く食べる事が出来ます。たまにドライフードを噛まずに食べる事を心配なされる飼い主様がおられますが、それが肉食動物である猫本来の食べ方ですので心配は要りません。また、草食動物は基本的には植物しか食べない動物ですが、肉食動物は肉しか食べない訳では無く「肉も」食べる動物です。肉以外の植物も大切な栄養源となります。但し、肉食動物は体の構造上、植物を消化する事がとても苦手な為、草食動物の内臓で消化が始まっている植物を食して栄養バランスを整えています。よって、肉食動物である猫だからと言って、お肉に偏った食生活ではいけないと言う事が分かります。




毎日食べないのが肉食動物!
多くの動物園では、トラやライオン、チーターなどの肉食動物には週1回~数回の絶食日を設けています。また、食事を与える日であっても食事の回数は1日1回です。これが肉食動物の食生活です。また、野生の肉食動物も毎日狩りはしません。また、1日に何回も狩りはしません。猫も同じなのです。本来は、草食動物のように毎日食事をしたり、1日に何回もダラダラと食べたりはしないのです。それなのに、キャットフードメーカーや動物病院、ペットショップ、ペットフーディストなどの資格をお持ちの方などが、猫の食事は1日3回以上に分けて、一度に沢山与えずに少量ずつ食べさせるような食生活を推奨なされます。ですが、このような誤った食事指導によって、尿がアルカリ化して、膀胱炎やストルバイト結石などの下部尿路疾患を患う子が多くなってしまっています。資格や免許を持った人間が必ずしも正しい情報のみを発信しているわけではありません。肉食動物である猫本来の食生活を考えれば、どの情報が正しいかを判断していただく事が可能かと思います。肉食動物である猫にとって、1日3回以上の食事や、置きエサによるダラダラ食いは身体にとって害でしかありません。くれぐれもご注意ください。