ニセ広告にご注意ください!
流行りのニセ広告。
少し前からニュースなどで取り上げられる事が多くなっている動画サイトなどSNS上で良く見かけるニセ広告。
「冷風サーキュレーター」や「AIロボット犬」など。これらは完全な偽物の広告であり、過剰な演出に加工した動画を使用しています。その他には著名人に模したAI音声と動画を組み合わせて詐欺サイトに誘導するような手口も見られます。
しかし、このようなニセ広告は今に始まった事ではありません。例えば、「顔のシミが消える奇跡のクリーム!」や「運動をしなくても痩せる事が出来るダイエットサプリ!」など。皆さんも一度は見た事があると思います。人の弱みにつけ込む悪徳商法と言っても良いでしょう。
でもこれは人間の世界だけの話ではありません。犬や猫の商品にも非常に多く見られます。
腎臓に良いおやつなどありません!
犬にも猫にも多い腎臓病。食生活によるサポートが非常に重要となる病気です。尿路結石も同じです。投薬で治療が出来るような病気ではありませんので、如何に適切な食生活を徹底出来るかがポイントとなります。
それなのに「腎ケアスナック」や「尿路サポートトリーツ」のようなネーミングで売られている製品を多く見かけます。
あたかも腎臓病や尿路結石に対して良い効果をもたらすかのような宣伝文句。何やら食べる事によって得られる効果的な有効成分のような原材料が含まれていたりしますが、これだけはハッキリと言えます。
「食べない事が最も効果的!」
例え有効成分が含まれていても余計な成分の方が多く含んでいます。食べる事による弊害の方が遥かに大きいです。
腎臓病や尿路結石の症状を軽減させるようなおやつはありませんので。
謳い文句を信用するな!
ハッキリ言って現在のペットフード市場は店員の知識が無くても販売が可能な製品が殆どです。
例えば、「子犬用」「成猫用」「体重ケア」「シニア用」などはもちろん、「消化器サポート」や「皮膚ケア」「泌尿器サポート」「吐き戻しを軽減」などなど。
製品名に用途が記載されていますので、知識の無い店員でも接客が出来ますし、店員が居なくても商品選びが出来てしまいます。
ですが、パッケージに記載されている用途(謳い文句)が本当に正しいかと言うと必ずしもそうではありません。
実際に、慢性的な下痢や軟便でお悩みの際に「消化器サポート」と記載されているフードを使用したり、フードの吐き戻しを繰り返すので「吐き戻しを軽減」と謳っているフードを使用しても、効果があったとしても限定的でお悩み解消とはならないはずです。
そもそも慢性的な下痢やフードの吐き戻しは、フードを変えた位では治まりません。食べさせ方を改善しないと無理です。
結論、ドッグフードやキャットフードのパッケージに記載されている謳い文句など「顔のシミが消える奇跡のクリーム!」と一緒。メーカーの書きたい放題です。信用し過ぎないようにお願いします。
あと、「尿路結石の出来にくい天然水!」などにも騙されないようにご注意ください。尿路結石と飲む水の種類なんて関係ありませんから。弱みや悩みにつけこんだニセ広告にはくれぐれもご注意ください!