酵素の重要性。
そもそも酵素とは?
当店では酵素の摂取を強くおすすめしております。でも酵素って何?と言う方もおられるかと思い、今回のコラムでは酵素について詳しく説明をしたいと思います。
私の記憶が正しければ、ペット業界では25年程前に酵素系のサプリメントが出回ったと覚えがあります。人間用であれば40年程の歴史があるようです。意外と古くからあるサプリメントなのです。
では、そもそも酵素とは?
辞書で調べると下記のように記載がありました。
「生体内でつくられ、生体の営む化学反応を触媒するたんぱく質を中心とした高分子化合物。生体内のほとんどの化学反応にあずかっているので生命活動と密接な関係がある。種々の分類法があるが、生理作用に基づくと、消化・糖化・発酵・呼吸・解糖などの各酵素類に分けられる。細菌や酵母の酵素を利用して酒、みそなどの食品製造に使われるほか、生体内から抽出して消化剤などの医薬品にも用いられる。」
とても難しいですね。
他の資料も含めて簡単にまとめると、「食べた食事を分解して栄養を吸収しやすくする。」「吸収した栄養をエネルギーに変える。」「ケガを治す、細胞を作る、毒を分解する。」これらが大まかな酵素の働きです。
身体の中以外の働きとすると、洗濯洗剤の酵素のパワーで汚れを分解や、枯れ葉や虫の死骸などを分解して土に変えるのも酵素の働きです。
また、酵素は大きく分けると「消化酵素」「代謝酵素」「食物酵素」があり、消化酵素は膵臓や唾液腺などで作られ、代謝酵素は体内の各細胞に存在し、食物酵素は食材そのものに含まれています。
尚、酵素系のサプリメントの役割りとしては、体内で不足しがちな消化酵素をサポートする為の食物酵素の補給となります。逆に言うと、食物酵素を摂取しないと酵素不足に陥ってしまう可能性があると言う事です。
酵素の重要性は?
犬や猫だけでは無く、我々人間も酵素を必要としています。体内で生成される消化酵素だけでは足りない為、毎日のように食物酵素を補給しているのですが、先にも述べました通り、食物酵素は食材そのものに含まれていますので無意識のうちに摂取している事になります。
但し、食物酵素は熱に弱い為、高温で加熱された食事からは摂取が出来ません。例えば、生の牛肉自体には食物酵素が含まれていますが、ステーキや焼き肉にすると酵素は過熱によって失われてしまいます。生魚にも酵素は含まれていますが焼き魚にすると酵素は摂取出来ません。
その為に、ステーキには大根おろし、焼き肉には生のキャベツやキムチ、焼き魚にも大根おろしなどが添えられています。その他には、コース料理の初めには生野菜のサラダを食べ、割烹料理では刺身や味噌などが酵素の補給目的として提供がされています。そのおかげで消化不良や胃もたれを防ぐ事が出来ています。
このように人間は知らず知らずの間に、生野菜や生果物、納豆や漬物、味噌などの発酵食品から食物酵素を補給しています。
しかし過熱加工されたドッグフードやキャットフードを食べている犬や猫は、食物酵素を摂取する機会が無く、体内の酵素が不足した状態に陥りやすくなります。
体内の酵素不足が、皮膚疾患や下痢・嘔吐、膵炎や腸炎など、様々な病気や症状の原因となる事は珍しくはありません。
また、ただでさえ酵素が不足しがちな状態であるにも関わらず、食事以外に余計なおやつや間食を食べていると、貴重な酵素を無駄使いする事になり、ますます酵素不足に陥ってしまいますので、可能な限り余計な物は与えないようにする事が大切です。
酵素の補給目的で生肉?
過熱加工されたドッグフードやキャットフードだけでは酵素が不足する事を理解した上で、それらに生肉や生魚などをトッピングする方がおられますが、食物酵素の補給と言う観点のみで考えれば効果的な手法と言えるでしょう。
但し、生肉や生魚をトッピングする事で、余計な栄養も摂取してしまう事になります。その余計な栄養の代表格がたんぱく質です。
犬や猫はたんぱく質をしっかりと摂取しないといけないと思っている方が多いですが、実際のところはそれ程多くのたんぱく質は必要としていません。過剰なたんぱく質の摂取は、肝臓や腎臓、膵臓などに大きな影響を与え、決して健康的な食事とは言えません。
従いまして、食物酵素の補給目的で生肉や生魚を与える事は全くおすすめが出来ません。
酵素に限った事ではありませんが、必要としている有効成分以外の余計な栄養の摂取が、健康を損なう結果を招く事がありますのでくれぐれもご注意ください。
愛犬・愛猫の食生活に酵素サプリメントのご利用を是非ご検討ください。