もっと使って欲しいシニア用。
シニア用のフードって何歳から?
よくいただく質問です。「シニア用のフードって何歳から使用した方が良いですか?」
多くのメーカーのシニア用のフードは「7歳以上」や「8歳から」「10歳を過ぎたら」のような記載がされています。
確かに具体的な年齢が表示されていると分かりやすいとは思います。ですが、必ずしもその表示通りに使用する必要はありません。ご利用中の成犬用(成猫用)のフードが6歳までと表示されていて、同じメーカーのシニア用が7歳からと表示されているからと言って、7歳になるまではシニア用を使ってはいけない訳ではありません。
実際に当店では1歳程度の子にシニア用のフードをおすすめをしてご利用いただいているケースも少なくはありません。
また、シニア用と記載されているフードでも、メーカーによって内容は様々です。いつも言っている事なのですが、パッケージに記載されている文言や謳い文句を、鵜呑みにする必要はありませんし、してはいけません。
シニア用のフードって何が違うの?
例外はありますが、大半のメーカーでは成犬用(成猫用)よりもシニア用のフードの方が低たんぱく・低脂肪になっているケースが多いです。また、カロリーが控え目になっていたり、腎臓への配慮としてリンの含有量が少なくなっている事が多いです。とは言え、若年層の子達に使用が出来ない程に栄養が制限されている訳ではありませんので、7歳以上や10歳からと記載があるようなシニア用のフードであったとしても、1歳や2歳の子に使用する事は何ら問題はございません。
逆のケースでは、7歳以上や10歳からと記載があるシニア用のフードでも「この内容は危険でしょ・・・。」と思うような成分値のフードもあります。
結局は「成犬用」「成猫用」「シニア用」「高齢猫用」などのような文言でフード選びをするのでは無く、現在の愛犬や愛猫の年齢や体調にとって、その程度の成分値のフードが適しているかを把握しておき、それに見合ったフード選びをするようにお願いします。
シニア用のフードを活用しよう!
犬猫を大切にしている人間にとって、求めるべきフードは「長生き出来るフード」だと思います。
前回のコラムでも書きましたが、長生きする為には「腎臓を守る事」がとても大切です。で、あれば腎臓に優しく調整されているシニア用のフードをもっと活用しましょう。
年齢なんて関係ありません。若くてもシニア用のフードを是非ご活用ください。
適度なたんぱく質含有量で内臓に優しく、脂質が控え目で太りにくいシニア用のフードのご利用は健康維持にとてもおすすめです。
シニア用のフードが内容そのままで、「高齢用」や「シニア用」と記載がされておらず、「内臓に優しいフード」や「太りにくいフード」と記載されていると、もっと沢山の方にご利用いただけるのでしょうね。更に、シニア用のフードはストルバイトや膀胱炎などの下部尿路疾患対策としても効果的なフードが多いです。それ以外にも、「最近少し太ってきたかな?」「ちょっと胃がムカムカしているのかな?」などと感じた時などもシニア用のフードを是非ご検討ください。以上です。