尿のpHを下げる食べ物とは?
犬猫の正常な尿のpHは酸性です!
まず初めに、pHについてですが、読み方は「ペーハー」や「ピーエイチ」となります。今の学生さんは「ピーエイチ」と習うようですが、簡単に言えば液体(水溶液)の状態を表す指標です。
pH7が中性となり、pH7未満が酸性で、pH7より大きいのがアルカリ性となります。
人間の食品で言うと、お酢やレモン汁が酸性で、石鹸水や重曹水がアルカリ性、水(純水)が中性となります。
また、液体では無い食品に関しても、栄養学的に酸性食品やアルカリ性食品と呼ばれる物があります。
例えば、野菜や果物はアルカリ性食品で、肉や魚などは酸性食品となります。
前置きが長くなりましたが、犬や猫の尿にもpHがあり、酸性を維持しているのが正常となります。逆にアルカリ性に傾く事によって泌尿器系のトラブルが発生しやすくなります。
尿がアルカリ性に傾くと。
本来、酸性であるべき尿がアルカリ性に傾く事で、尿中の細菌が繁殖して膀胱炎を発症しやすくなったり、尿中のミネラルが結合してストルバイト結石の発症リスクが高まります。
ですので、犬猫の尿は酸性を維持する必要があるのですが、食生活に問題があるとアルカリ性に傾いてしまいます。
このような時に勘違いをしやすいのが、アルカリ性の液体やアルカリ性食品は避けて、酸性の液体や酸性食品を食べさせないといけないと言う考え。実際に、「愛猫のために開発された最適な飲み水」と言うキャッチフレーズで酸性の水を販売しているメーカーがありますが、あんな物は何の意味もありません。酸性の水を飲む事で、尿が酸性に傾くわけではありませんし、アルカリ性の水を飲んだからと言って尿がアルカリ性に傾くわけでもありません。フードも同じで、フード自体のpHを表示しているメーカーがありますが、あれも何の意味もありません。
尿のpHを下げる食べ物はありません!
以上の事から、尿がアルカリ性に傾くのを防ぐ事が出来る「尿のpHを下げる食べ物」と言う物はありません。
但し、「尿のpHを上昇させにくい食べ物」や「尿のpHを上昇させにくい食べさせ方」はあります。これが理解出来ていれば、膀胱炎やストルバイト結石を繰り返す事はありません。実際に我が家の犬猫は膀胱炎やストルバイト結石とは無縁です。
具体的には、高たんぱくな食事を避けて、間食を与えずに、1日2回の食事を徹底する事です。
ですので、「尿のpHを下げる」事よりも、「尿のpHを上昇させない」「酸性尿を維持する」事が大切です。
また、「でも尿のpHが酸性に傾き過ぎて、シュウ酸カルシウム結石になるのが心配で。。。」と言うご意見をいただく事が多いですが、シュウ酸カルシウム結石はアルカリ尿でも発症し、尿のpHとは関係がありません。
尿のpHが酸性に傾き過ぎたからと言ってシュウ酸カルシウム結石になりやすい訳ではありませんのでご安心ください。