どうして好き嫌いをするのかを考えてください!



好き嫌いをするのは犬や猫の性格ではありません!
「うちの子は同じフードだと飽きてしまう性格で・・・。」このような事を言う方がおられます。また、「●●さん家の○○ちゃんは何でも食べてくれて羨ましいわ~。うちの子なんて好き嫌いばっかりで・・・。」なんて事も。失礼ながら、●●さん家の○○ちゃんをそのような事を言う方が飼えば何でも食べる子にはなりません。あたかも好き嫌いをして食べが悪い事を犬や猫の生まれ持った性格が原因かのように言う方がおられますが、それは大きな間違いです。そのような好き嫌いをしてしまうのは犬や猫の性格が原因ではなく、飼い主様の性格が原因なのです。




毎日毎食、完食しなくても大丈夫!
私の愛犬・愛猫は、今居てる子達も歴代の子も誰ひとり好き嫌いをしません。出された食事を嫌がらずに食べてくれます。体調が優れなかったり、気分が乗らなくて食べが悪い時もたまにはありますが、だからと言って無理に食べさせるような事はしません。一食や二食程度を食べなくても急に栄養失調になったりはしません。逆に一食や二食程度抜いてあげた方が内臓がリセットされて体調が良くなる事もあります。それなのに、食べが悪いからとお肉をトッピングしたり、食事回数を増やして食べそうな気配のある時に何度もお皿を差し出したりすると余計に体調は悪化しますし、体調が回復した後も、そのような行動がきっかけで好き嫌いをしてしまう原因になる場合もあります。毎日毎回、完食をしなくても、元気があって急激に体重が減っていなければ大丈夫です。心配し過ぎて甘やかす事が決して正しい接し方ではありませんよ。




こんな実話もありますよ!
数年前にあった個人的な話になりますが、知り合いの猫を預かる事になりました。日数は10日間程度の予定でした。預かる前に予め食事の事などを確認してみると、「食べ物にあまり興味が無い」「ご飯を出しても一度に沢山は食べられない」との理由でドライフードは常時置きっぱなしのいわゆる置きエサに。それでも、あまりにも食べなければふりかけを掛ければ少しは食べるのでとの事でした。性格は怖がりで知らない人には自分から寄って行く事は無いとの事で、正直なところ「預かって大丈夫かな?」と不安に思っていました。実際にペットホテルに預けられた犬や猫は滞在中に食事を摂らない事は珍しくありません。ペットホテル側も3日程度までの預かりであれば食べないからと言って特別に手を差し伸べる事は無いでしょう。(注:現在、当店にペットホテルはございません。昔の経験談です。)ですが、今回は初対面の子を10日程度預かる事になり、初めの3日間は食べなくても仕方が無いが4日目以降は要注意だと考えておりました。案の定、初日は全く食べず、二日目は夜中に少し食べた気配がありました。ですので、3日目以降は置きエサはせずに朝晩2回の食事に切り替えて、お皿を差し出す時間も5分程度に限定した結果、帰宅後の今でも出された食事を直ぐに食べるようになってくれているようです。




「うちの子は●●だから」と思い込まないようにお願いします!
今回私が預かった猫の飼い主様もそうですが、「食べ物にあまり興味が無い」や「ご飯を出しても一度に沢山は食べられない」は飼い主様の思い込みが大半です。その誤った思い込みが状況を更にエスカレートしてしまうのです。うちの子は、「食べ物にあまり興味が無い」「ご飯を出しても一度に沢山は食べられない」と思っておられる方は何か原因が無いかを改めて見直してみてください。きっと、何か原因があるはずです。その原因を見つける事が出来ない場合は是非ご相談ください。原因が見つかり正しい対応をする事によって、きっと好き嫌いをしない子に変身してくれるでしょう!好き嫌いをさせていて得をする事なんてなにひとつもありませんよ。また、インターネットで「猫 食べない」や「犬 食べない」などで検索すると、沢山の情報が目に飛び込んで来ますので、世の中の大半の犬や猫が好き嫌いをしたり、食べが悪かったりしていると勘違いをしてしまいやすいですが、決してそうではありません。どちらかと言うと、反対に世の中の大半の犬や猫が好き嫌いをしない食生活をしています。犬や猫に好き嫌いをさせてしまっている飼い主様は是非反省をしていただきたいです。原因はあなたですよ。