「粒が大きくて」とか「長期間食べ続けて飽きた」とか・・・。



粒が大きくて食べられないですって!!!
このような事を言われる方がよくおられます。

「うちの子は口が小さいので粒の大きいフードは食べないです。」

う~ん。。。それならそのフードよりも大きくて硬いおやつはどうですか?おそらく食べますよね。そうなんです。大きさの問題では無く「興味」の問題です。フードよりも美味しいおやつを必要以上に貰っていて、ご飯の時間が待ち遠しくない子は、粒が大きくて食べるのが面倒なフードは嫌がるのです。粒が小さくて苦労をせずに食べられるフードは多少は食べるでしょう。でもそもそもご飯の時間を待ち望んでいるわけでは無いので完食をせずに途中でどこかに行ってしまったり。結局は「ご飯」に興味が無いのです。ご飯に興味を持てなくなるような食生活をさせてしまっている事を飼い主様が気付かないといけません。悪気も無く無意識にしてしまっている方が大半なので、気付けるかがポイントになります。おやつやご褒美なんて必ずしも与えないといけないわけではありませんのでね。




長期間食べてたから飽きたですって!!!
このような事を言われる方もよくおられます。

「長期間同じフードを与え続けたので飽きて食べなくなった。」

本来は逆です。長期間同じフードを与え続ければ、他のフードへの興味(記憶)が薄れるので飽きる事は無くなります。飽きると言う事は選択肢があると言う事ですから。実際に5年や10年、15年と同じフードを食べ続ける子は決して珍しくありません。おやつを与えていないのにフードを飽きて食べなくなったと言う方がおられますが、大変失礼ながらそれは「嘘」です。もしくは、その方が知らない間にご家族の誰かがおやつを与えているか。もしくは「体調不良」。本当におやつを食べていないのにフードを飽きて食べなくなったのであれば早急に診察をおすすめ致します。




おやつを「ほとんど」与えていないですって!!!
このような事を言われる方もよくおられます。

「おやつはほとんど与えていません。」

「ほとんど」って言葉はとっても曖昧ですよね。月に1回のおやつを「ほとんど」と言う方がおられれば、週に1回のおやつを「ほとんど」と言う方もおられます。更に言うと日に1回のおやつを「ほとんど」と言う方もおられます。どれも間違いでは無いと思いますが言える事はひとつ、月に1回の方も、週に1回の方も、日に1回の方も、どなたもおやつを与え過ぎているとは思っておられないのです。だから「おやつはほとんど与えていません。」と言うのだと思います。また、こんな方もおられます。

「おやつは与えていないが、トイレをした後にご褒美を与えている。」

いやいや、それは立派なおやつです。トイレをした後にご褒美なんて要りません。便をトイレでするのは当たり前の事。幼少期のトイレトレーニングの時期は仕方が無いと思いますが、一度トイレを覚えてくれた子に用を足す度にご褒美なんて要りません。




必ず原因があります!気づいてあげてください!
フードを選り好みしたり、好き嫌いをするには必ず原因があります。朝晩のご飯の時間以外に食べ物を与え過ぎていませんか?人間の食事やおやつの時間におすそ分けをしていませんか?お料理中に野菜の切れ端を与えていませんか?ブラッシング時などの体のお手入れの際に食べ物を与えておとなしくさせていませんか?水分補給を名目に鶏スープやかつおだしなどの味のついた物を飲ませていませんか?他にもまだまだありますが、愛犬や愛猫がフードをがっついて食べないのには必ず原因があります。もちろん体調が優れずに食べられない子もいますが、健康状態に問題が無いのにフードをがっついて食べないのは飼い主様の責任です。余計な事をしている何かが必ずあります。愛犬や愛猫の為に一日でも早く気づいてあげてください。

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