誰もが腎臓病になると思ってください!
犬にも猫にも多い腎臓病(慢性腎不全)。多くは、加齢などによって腎臓の機能が少しずつ低下する事で起こります。
腎臓は、血液中の老廃物をろ過し、尿として排出したり、体内の水分やミネラルのバランスを調整したりする大切な臓器です。
その腎臓の機能が低下し、本来であれば尿として体外へ排出されるべき老廃物を充分に排出出来なくなるのが腎臓病(慢性腎不全)です。
初期には目立った症状が無い事も多いですが、病気が進行すると、水を沢山飲む、尿の量が増える、尿の色が薄くなる、食欲が落ちる、体重が減る、吐き気や嘔吐が見られるなど、様々な症状が現れるようになります。
腎臓病(慢性腎不全)は、一度失われた腎機能を元に戻す事は難しい為、早期に発見し、残された腎機能を出来るだけ長く維持する事が大切です。
その腎臓病(慢性腎不全)ですが、長生きをすれば誰もがなる病気と思ってください。いかに発症を遅らせる事が出来るかが、更なる長生きへのポイントとなります。その為には・・・。
若い頃から甘やかすな!
「可愛がる」と「甘やかす」は違います。犬や猫をペットでは無くて家族と呼ぶ方が増えましたが、食生活だけを見れば明らかに犬や猫をペット感覚で接している方が多いように感じます。
例えば、おやつやご褒美を与え過ぎたり、おやつ欲しさで食事を食べない事を許したり、食べが悪いので食事を出しっぱなしにしたり、栄養のバランスが崩れるほどのトッピングをしたりなどなど。
このような誤った可愛がりが、腎臓病(慢性腎不全)の発症を早める原因となります。大切な家族であれば、厳しく接する事も必要だと思います。
欲しがるからと言っておやつやご褒美を与えない。食べない食事はすぐに下げる。嗜好性を高める為の余計なトッピングはしない。このような向き合い方が正しい「可愛がる」だと私は思っていますし、正しい可愛がりが長生きの秘訣だと実感しています。
まずこれから初めてください!
まずは食欲の有無を確認します。その為には、食事を朝晩2回に限定し、食事以外の時間帯は何も与えないようにしてください。その上で、朝晩2回の食事の際に、お皿の中身を覗きに来るようであれば、食欲があると判断して構いません。結果的に食べなくてもです。食欲の無い子はお皿の中身を覗きに来ません。
食欲のある事が確認出来れば、あとはひたすら朝晩2回の食事を徹底し続けてください。そして1回の食事時間は長くても10分。それ以上はお皿を出しっぱなしにはしないようにお願いします。1日や2日程度は食べなくても大丈夫です。勇気を持ってお皿を下げてください。
また、食欲はありそうなのに食べない時ほど、同じ食事を出し続けてください。
食べないからと言って、日替わりメニューにしたり、味変をしたりすればますます食べなくなります。食べても初めだけ。
これは、持病の無い若い子でも、腎臓病(慢性腎不全)の診断を受けた子でも同じです。
特に、腎臓病(慢性腎不全)の食事療法を行う為にフードを探している方は要注意です。
サンプルをかき集めて、「これはどう?」「こっちは好き?」みたいな事をしていてはいつまでも食べません。
「これ!」と決めたフードを我慢強く出し続ける事。これが腎臓病(慢性腎不全)の食事療法を行うにあたってとても大切になります。
持病の無い子も、若い内から規則正しい食生活を行う事で、腎臓病(慢性腎不全)の発症を遅らせる事に繋がったり、いざと言う時に食事療法をスムーズに行う事が可能になります。可愛いからと言って甘やかさない。
可愛いからこそ、大切だからこそ、食生活に対しては厳しく接してあげてくださいね。





