無責任な情報を信じるな!



責任を持って書いて欲しい!
何の事かと言うと、猫の食事についてインターネットで調べるとこのような内容が多く見られます。

「猫は一度に沢山の量を食べずに時間を掛けて少しずつ食べる習性がある」
「猫がフードを食べないのはお皿が気に入らないから」
「猫がフードを食べない時は手から与える」
「猫がフードを食べない時は好きなおやつなどをトッピングしてあげる」

言葉は違えど同じような内容が無数に掲載されています。また、このような内容の記事が掲載されているのは、ペット保険の会社やペットフードメーカーのサイト、及びそれらペットフードメーカーを宣伝する広告サイトなどです。そもそも、それらサイトを作成した人間に猫の食事についての知識があるわけでは無く、テンプレートのような決まった内容の文章をコピーして掲載しているだけでしょう。ですので、同じような事を書いたサイトが増える一方なのです。もちろんサイトを作成したり、記事を掲載するのは自由ですが、その誤った内容の記事が原因で犠牲になるのは猫達です。




誤った解決法は寿命を縮める?
猫の代表的な疾患と言えば、腎不全と糖尿病です。好きなものばかりを食べたり、時間や量を決めずにダラダラと食べたり、食べないからと言って嗜好性の高いお肉たっぷりな高たんぱくなフードを与えたり、食べる姿が可愛いからと言ってちゅ●るを与えたりと、そんな事をしているとますます食生活が乱れます。乱れた食生活は栄養バランスも乱れ、内臓に負担が掛かるし、体重の管理も出来なくなります。そんな乱れた食生活を「猫の習性」みたいな言い方をされると腹が立って仕方がありません。また、そのような乱れた食生活をしていると、日に日に腎臓は弱っていきます。腎不全が高齢の猫に多いので勘違いをなされている方がおられますが、腎臓の機能は高齢期から弱り始めるのでは無く、若い頃から徐々に機能が低下していき、ある一定の機能低下が確認された際に腎不全の診断が下されるのです。ですので、腎臓を一日でも長く守るには、若い頃から余計な物を与えずに、いかに規則正しい食生活をさせてあげれるかが重要となります。さぁどうですか?皆さんのご愛猫は好き嫌いをしたり、少しずつダラダラ食べたり、フードを手に乗せて与えないと食べなかったり、ふりかけやちゅ●るを掛けないと食べなかったりしませんか?それは決して「猫の習性」ではありません。飼い方を間違っているからです。日常の当たり前になっている何らかの習慣がフードを好き嫌いしてしまう原因になっているはずです。一日でも早くに気づいてあげてください。




規則正しい食事の与え方!
兎にも角にも置きエサが一番ダメ。一日中フードが入ったお皿を出しっぱなしにしているのは論外ですが、30分でも充分に置きエサです。その半分の15分でも置きエサです。ご愛猫が一度でもお皿から離れたら、どれだけフードを残していてもお皿を下げましょう。これを子猫の頃から習慣にしていただきたいです。子猫をペットショップやブリーダーさんから購入した場合、少なくとも生後2ヶ月は経っているでしょうから、「生後半年位まで、食事は一日3回~5回に分けて与えてくださいね~。」と言われても1日2回で充分です。朝晩2回の食事をしっかりと食べる事が出来れば問題ありません。野良の子猫を保護した場合は生後日数や健康状態によって異なりますので判断が難しいと思います。そのような時はお気軽にご相談ください。必要以上の食事回数を与えたり、食べが悪くなった時の間違った解決法によって大切な腎臓を傷つけないように注意してください。猫が腎臓病にならなければ30歳までは生きられるとも言います。目指せ30歳!

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