1日に5回も6回もご飯をあげる必要あります?



もちろん理由があるとは思いますが。。。
結構おられますよね。1日に5回も6回も食事を与える方。例えば、1日のフードの量が90gだとすると、1回に15gを6回で計90g。何故そのような与え方をしているのかをお聞きするとだいだい決まった答えが返ってきます。

「一度に沢山食べると吐くから。」

と言う事は、以前は1日に5回も6回も与えていたわけでは無く、朝晩の2回や朝昼晩の3回に分けて与えていたと言う事ですよね。でも1日量の90gを1回45gにして朝晩2回に分けて与えたり、1回30gにして朝昼晩の3回に分けて与えると、食後に吐き戻しをしてしまうと言う事だと思います。その為、吐き戻しをしない1回量を色々試したところ、1回15gだと吐き戻しをしないと言う事で90gを6回に分けて与えると言う結論に至ったのだと考えられます。でも、「吐かなければ良いのですか?」と思ってしまうのですよね・・・。




吐かなくはなったとしても新たな心配事が・・・。
食後の吐き戻し防止の為に、1日に5回も6回も食事を与えていると必ず起こるのが「便秘」です。通常、犬や猫は1日に1回~3回程度は便(ウンチ)をします。ですが、食事の回数が多いと、1日1回の便すら出なくなってしまい、2~3日に1回程度の排便になる事が多いです。当然ですが、便秘は体にとって良い事では無く、腸内環境を悪化させて免疫力の低下の原因にも繋がります。但し、便秘の原因をインターネットで調べると、「トイレが汚れているから」とか、「水分摂取量が少ないから」とか、「運動量が足りていない」などと誤った情報ばかりが目に飛び込んできます。トイレが汚れていてもウンチはしますし、水分を沢山摂取したからと言って便が出やすくなるわけではありません。運動量が増えると便は出やすくなると思いますが、運動不足が原因で便秘にはなりません。また便秘以外にも、1日に5回も6回もご飯をあげる事により尿がアルカリ化して、尿路結石(ストルバイト)や膀胱炎の原因にもなります。




摂取カロリーやパッケージに記載の量を気にしない!
それではどうすれば良いのかと言う事になりますが、結論は簡単です。1日2回の食事にして、1回の量は食後に吐き戻しをしない量にすれば良いです。そこで問題になるのが、フードのパッケージには1日80g程度が目安と書いていても、食後に吐き戻しをしない量が1回20gであれば、その20gを朝晩の2回与えて、合計40gがその子にとっての1日の食事量で良いのです。パッケージに記載の量やインターネットで調べた必要摂取カロリーなどはあくまでも参考値です。目安です。答えではありませんので、その子にとって必要な食事量は飼い主様が見つけてあげてください。食後のフードの吐き戻しの原因は大半が「食べ過ぎ」です。ちなみに我が家の猫達は1回に20gあるか無いか程度の量です。それを1日2回。充分足りています。本人達はあっという間に食べ終わって不満そうですが。でもそれで良いのです。満足するほど与えると必ず太ります。ご注意ください。

Facebookコメント