正しい子犬の育て方



子犬を迎える為の大切な準備はこれ!
今の時代、殆どのご家庭が室内飼育だと思います。そこで何よりも大切に考えていただきたいのが「床」です。現代のお家の殆どがフローリングだと思いますが、犬と生活するにあたって、最も不適切な床がフローリングです。テレビのバラエティ番組やCMなどでもツルツル滑りながらフローリングを駆け回る犬の姿が映ったりしておりますが、フローリングを中心とした生活を送っていると高確率で膝や腰の関節痛を患う事になります。当然、家中の床を加工や変更する事は難しいと思いますが、愛犬が主に動き回る空間であるリビングや玄関までの廊下、寝室などは滑りにくい床に変更したり、滑りにくい塗装を施したりと工夫をしていただきたいです。また、常に爪を短く切ってあげる事も大切です。爪が長いと余計に滑りやすくなりますので。犬を家の中で飼うにあたって、最も大切なのは間違い無く足腰に負担の掛かりにくい床を用意する事です。今からでも遅くありませんので、愛犬がツルツル滑る床で生活している際は滑りにくい工夫をお願いします。




食事やご褒美の回数を間違えると危険!
インターネットで子犬の食事について調べますと、生後半年位までは1日3~5回程度に分けて食事を与えるように書かれていたりしますが、生後3ヶ月にもなれば1日2回の食事で充分です。また、生後3ヶ月頃になると、トイレやお座り、お手、待てなどのしつけをする事が多く、その際に成功のご褒美として、おやつやフードを与える方が多いです。そうすると、少量であっても朝晩の食事以外に数回食べ物を貰う機会が増えますので、徐々に朝晩2回の食事への執着心が薄れてきます。こうなると、朝晩2回の食事であっても食べっぷりが悪くなってくる場合がありますが、1日3~5回も食事を与えていると余計に食事への執着心が無くなります。この原因に気付かず、生後3ヶ月以降に食事の食べが悪くなり、「このフードは合っていないのかな?」「このフードは好きでは無いのかな?」などと別のフードに手を出し、あれやこれやと与えても数日で食べなくなって、ついついお皿を出しっぱなしにして置きエサになる事が多いです。また、しつけの際にご褒美を与えるのは、ある程度仕方がありませんが、いつまでもご褒美を与える必要はありません。トイレは覚えてしまえば、成功してもご褒美を与え無くて良いですし、お座りやお手は出来なくても問題ありません。しつけをしたいのか、ただご褒美を与えたいだけなのかが分からなくなってしまっているケースも多く見られます。ご褒美はいつまでも与えないようにお願いします。




子犬用はいつでも卒業が可能!
子犬用のフードのパッケージには「生後1歳まで」とか「生後12ヶ月まで」などと言った文言が記載されておりますが、子犬用は生後半年を待たずしてでも卒業していただいて構いません。その後は成犬用や全年齢対応などと言ったフードをご利用ください。栄養面などはあまり難しく考える必要はありませんので、シンプル且つ規則正しい食生活を心掛けてください。変に栄養面を気にし過ぎて、お肉や野菜などをトッピングした食事を与えたりする事はかえって栄養のバランスを崩したり、偏食の原因になったりします。また、朝晩の食事を少しでも残すようになれば、それは危険信号とお考えください。食事の大切さを忘れかけている何か原因があるはずです。多くの原因はおやつやご褒美の与え過ぎです。朝晩の食事の食いつきが悪くなった時ほど、甘やかしたり心配をし過ぎたりせずに、厳しい姿勢で向き合ってあげてください。愛犬が健康な食生活を送れるかどうかは飼い主様の飼い方次第です。甘やかす事と可愛がる事は違います。可愛いから、大切に思っているからこそ、厳しく接してあげないといけない事もあります。程度が分からない場合はお気軽にご相談ください。




補足で良くあるパターンをご紹介
犬との生活で良くあるパターンで、生後3ヶ月程度で家に迎え入れた時はドッグフードしか知らず、ドッグフードが一番のご馳走と感じて必死に食べる愛犬。「うちの子には好き嫌いなんて無縁だわ。」とその頃は。お手やお座り、トイレなどのしつけをする際にボーロやビスケットなどのご褒美を与え始めると徐々にドッグフードの食べっぷりが悪くなり、気が付けばドッグフードを残すように。いつも同じドッグフードに飽きて来たと勘違いをしてフードを変えたりふりかけを掛けたりするが、以前のような食べっぷりには戻らず、ご褒美のおやつは喜ぶが食事は残し気味に。いつの間にか、ドッグフードだけでは全く食べなくなり、ボイルした鶏のササミなどをトッピングして食べさすようになり、定期的な健康診断のつもりで行った血液検査で肝臓の数値の上昇、尿検査でストルバイトの結晶の検出、腹部超音波検査で胆嚢に胆泥を確認などがあり、乱れてしまった食生活を反省。と言ったパターンを幾度となく見て来ました。初めは誰しもが「うちの子に限っては大丈夫」と思っているのです。くれぐれもご注意くださいね。

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