「フードを食べない」のは間違っているから!



猫や小型犬に多い間違い!
愛犬や愛猫が「フードを食べない」でお悩みの飼い主様は少なくは無いと思います。当店へのお問い合わせでも非常に多いです。その大半が猫や小型犬の飼い主様からです。何故だかわかりますか?それは、おやつの量を間違っているからです。もちろん体調不良で食が進まずに「フードを食べない」と言うお悩みの方もおられます。ですが、お問い合わせをいただく殆どの場合が、「食が細い」や「好き嫌いが激しい」などの言葉をお使いになられますが、結局は「わがまま」が原因です。何故そのようなわがままが生まれるのか。それは「おやつの量が多い」からです。ですが、殆どの飼い主様にはその自覚がありません。何故なら飼い主様と愛犬や愛猫の体の大きさの違いを意識していないからです。




体重が2kgのチワワと50kgの飼い主様!
チワワに限った事ではありませんが、体重の2kgの犬と体重50kgの人間では体重差が25倍(1/25)になります。2kgの犬におやつでボーロを10粒与えるいう事は、50kgの人間ではボーロを250粒食べる事に。猫で言うと、個人的に大嫌いなペーストタイプの猫用のおやつを体重5kgの猫に1本与えると言う事は50kgの人間では10本食べる事に。それでも食べ過ぎだと思いますが、ペーストタイプの猫用のおやつを販売しているメーカーはパッケージに「1日に4本まで」と無責任な記載を。人間で言うと「1日に40本まで」。もう少し考えて書いて欲しいですね。




「猫は飽き性」と決めつけるな!
良く言います、「猫は飽き性」だと。いいえ、違いますよ。現に私の愛猫達はフードに飽きる事は一切ありません。お客様のご愛猫にも、ずっと同じフードを継続して食べ続けている子も沢山います。「飽き性」や「好き嫌い」は生活する環境によるものとお考えください。要は飼い主様の接し方です。「おやつ」「おすそ分け」「ご褒美」「盗み食い」、色々な表現がありますが、フード以外に「一切何も!」食べていない子はフードに飽きたり選り好みをしたりはしません。また、フードしか貰っていない子でも置き餌をしていれば好き嫌いが生まれます。置き餌はいつでも好きな時に食べられるので、逆に食べません。究極の空腹時の保険にとっておくからです。それまでは好きな食べ物が出て来るのを期待して待ち続けます。待っても待っても出て来なければ、置き餌を少しだけ食べて空腹の苦しさを解消させます。そしてまた待ち続けます。それの繰り返しです。置き餌にメリットなど何もありません。




おやつを与える事が悪いとは言いません!
当店ではおやつを与える事が悪いと思っておりません。人間でもたまにのおやつやご褒美は嬉しいですよね。でも「たまに」が重要なのです。「毎日」や「1日○回」などが間違っているのです。犬や猫の食事は1日2回が理想です。2回の食事の間は、胃を休める為にとても大切な時間です。その大切な時間におやつや間食を与え過ぎて胃を酷使すると、尿がアルカリ性に傾いて膀胱炎やストルバイトの結石(結晶)を発症させます。食間はしっかりと胃を休め、尿を酸性化して、次の食事を美味しく食べられるよう空腹にしておく事が大切です。是非お心掛けください。いざ病気になった時に後悔をしないように。

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