勘違いをされやすい原材料たち



●●ミールって危ないお肉なの?
当店が取り扱っておりますドライフードにも、原材料として「チキンミール」や「ラムミール」「フィッシュミール」などが使用されているケースが多く見られます。この「●●ミール」がどのような意味になるのかをご説明致します。一部のサイトや書籍では「●●ミール」は粗悪な原材料と決めつけられている事がありますが、それは大きな間違いです。例えば、チキンミールは鶏肉を粉末状にしたものですが、粉末状にする際に水分と脂肪分を除去しますので、非常に優れたたんぱく質源となります。一部の誤った情報では、チキンミールは「病死した鶏肉を粉にした物」や「鶏の可食部以外(トサカやクチバシ、内臓物や糞尿など)を粉にした物」などと表現されている事がありますが、アメリカやカナダ、ドイツ、イタリア、オーストラリアなどでは、ペットフードの安全性に関する厳しい規制がありますので、そのような粗悪な原材料を使用したペットフードが販売される事はありません。この他にも、他社製品の評判を下げる目的で、飼い主様の不安を煽る誤った情報を掲載しているフードメーカーサイトや、偽のペットフードランキングサイトなどを多く目にします。下記の原材料についても同じ事が言えると思います。




とうもろこしやビートパルプについても!
過去のコラムでも書いておりますが、悪者にされやすい原材料として、「とうもろこし」と「ビートパルプ」がございます。過去のコラムは下記よりご覧ください。

とろもろこし(コーン)は本当に悪者なの?
ビートパルプについて

ひと昔前までは「とうもろこし」や「ビートパルプ」を使用しているだけで「粗悪品」と言われるくらい嫌われ者の原材料でした。もちろん両方共に良質な原材料なのですが、「とうもろこし」や「ビートパルプ」を使用していないフードを販売するメーカーは、他社製品との比較を謳い文句にして販売戦略を行ってきますので、自社製品では使用していない原材料の事を良くは言いません。それによって、一時期は「とうもろこし」や「ビートパルプ」を使用したフードが減少傾向にありましたが、最近はまた増えて来ましたね。今後もこれの繰り返しだと思います。




とうもろこしやお米がダメで「豆類」は良いの?
とうもろこしやお米などの穀物を悪者として扱い、ひよこ豆やレンズ豆を良質な原材料として宣伝するメーカーがございます。ですが、何かおかしくないですか?確かにひよこ豆やレンズ豆はとても体に良い食材なんだと思います。個人的にはあまり馴染みがありませんが。でも、とうもろこしやお米も、ひよこ豆やレンズ豆に引けを取らない食材だと思うのです。また、失礼ながら豆も穀物のような気も。例えば、枝豆は野菜のイメージですが、大豆は穀物のイメージ。元は同じ植物ですからね。とうもろこしも生の状態ならどちらかと言うと野菜のイメージ。乾燥させれば穀物のイメージ。なので、その食材が野菜か穀物のどちらなのかが問題では無いと思うのですが。但し、糖尿病やダイエット中などで、食後の急激な血糖値上昇を避けたい場合などは、とうもろこしやお米を使用したフードよりは、GI値が低い豆類を多く使用したフードの方が適していると思います。あとは、とうもろこしにしてもお米にしても、どのような豆だとしても犬猫にとっては消化は良く無いです。と言う事は、どのような食材が使用されているとしても、犬猫にとってドライフードは消化の悪い食事だと言う事です。但し、消化が悪い食事ですが、栄養のバランスは良い食事ですので、そのドライフードの消化を良くする為に、消化酵素サプリメントを併用すると言う事が非常に大切です。ドライフードをご利用の際は消化酵素の補給を意識するようにお願いします。

最後に、あのメーカーのどの原材料は良くないとか、このメーカーのその原材料は有害だとかで競う合う時代は終わっていると思います。世界中のメーカーが良質な原材料で良質なペットフードを製造してくれています。あとは、いかに我が愛犬や愛猫に適した内容のフードを探せるかだと思います。見るべき個所は原材料よりも成分値。ただ、日本はもう少し頑張って欲しいですけど・・・。

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