それは食べさせ過ぎ!



食べた直後の嘔吐。
犬でも猫でも食べた直後に吐いてしまう事があります。食べた直後なので吐物の内容は食事そのもの。ドライフードを食べた子の場合は胃液で濡れたドライフードを吐いたって感じ。
このような場合に多くの方が「アレルギーかも!」とお思いになられます。動物病院に相談をしても「食物アレルギーの可能性があるので他のフードを与えるように。」とアドバイスを受ける事が多いです。
しかしそのような嘔吐は、食物アレルギーが原因である可能性は極めて低いです。それでは何が原因なのか???
答えは簡単「食べ過ぎ」です。
一度に食べ過ぎの場合もあれば、食間が短くて食べ過ぎになってしまう場合もあります。置きエサで少しずつダラダラと食べて結果的に食べ過ぎになるケースもあります。
特に多いのがサンプルを試した時の食べ過ぎ。日頃から食いつきが悪く、ダラダラと食べている子に対して、食いつきの良いフードが無いか探している時に、ふと試したフードをとても喜んで食べ、嬉しさのあまりについつい食べさせ過ぎて吐き戻し。
その結果、「せっかく喜んで食べてくれたのに、うちの子には合わないフード。。。」と勝手に思い込み。
実際にそのフードを、改めてしっかりとお腹を空かせた時に適量を与えれば吐かないはず。食べた直後の嘔吐は食べ過ぎのサインです。




慢性的な軟便。
何年も続く軟便。粘膜や血が混じった便を繰り返す日々。意外と多いです。
その為、何回も動物病院で診察を受けたり、血液検査や画像診断もしているのに原因が不明。
その結果、食べた直後の嘔吐同様に、食物アレルギーを疑われたり、体質が原因と言われたりで、低分子プロテインや消化器サポートのようなフードを食べさせるように勧められ、胃腸に負担が掛からないように食事は少量ずつ回数を分けて与えるように指示を受けたりします。
ですが結果は同じ。一瞬良くなったかなと思っても直ぐに元通り。そりゃそうです。良くなる筈がありません。それは何故か???
答えは簡単「食べ過ぎ」だからです。
このケースの原因は、食べる時間や回数が多過ぎての食べ過ぎが殆ど。回数を分けた食事は逆効果です。
決して量は食べ過ぎで無くても、食べる時間や回数が多過ぎると、胃が休まる時間が短くなり、腸の働きが悪くなって、腸内環境が悪化して慢性的な軟便に悩まされる事となります。




思っている半分程度でも充分です。
とにかく量を与え過ぎの方が多いです。イメージなされている半分程度の量でも充分なケースもあります。食事量を思い切って減らしてみてください。もちろん食事の回数も見直して1日2回。
意外と食べなくても平気です。いや、食べない方が調子は良くなる筈です。
あと、回数や量を減らすと胃液を吐くと言う方がおられますが、日頃から空腹に慣れていない犬猫は空腹時に胃液を吐きますが、朝晩2回の食事が徹底出来ており、空腹時間のある生活が習慣づいている子は空腹になっても胃液を吐きません。ですので、空腹時に胃液を吐くと言う事は、日頃から食べさせ過ぎと言う事を意味します。
あくまでも持論ですが、必要最小限の食事量で生活している子は長生きな子が多いと思います。日常的な間食(おやつやご褒美)も必要はありません。たまには良いと思いますが。
と言う事で、取り扱いのおやつの品揃えは、今後ますます悪くなりますがご理解の程、宜しくお願い致します。

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