信じるか信じないかはあなた次第。
ストルバイトの原因は尿のアルカリ化。
猫や小型犬に多い尿路結石のストルバイト。原因は尿のアルカリ化です。
犬や猫の尿のpHは本来、6.0~6.5程度の酸性です。酸性を維持していればストルバイトを発症する事はまずありません。なので尿をアルカリ性に傾けなければ良いのですが、殆どの動物病院や多くのサイトや雑誌などには尿のアルカリ化の原因を「水分摂取量が足りていない」「リンやマグネシウムなどのミネラルの過剰摂取」「フードが体質に合っていない」「生まれつきの体質」などと説明がされています。
ですが、それらは決して正しくはありません。水分摂取量は関係がありませんし、ミネラルの摂取量も気にする必要はありません。体質も関係がありません。
では何故、そのような説明をする動物病院や媒体が多いのでしょうか?
答えは簡単でそれが通説だからです。誰が言い出したのかは分かりませんが、皆が通説を信じて同じ情報を発信しているだけです。当然私も同じでした。しかし、通説を信じて接客をし続けている内に違和感を覚える事に。
30年以上の経験があるから分かった事。
今では通販専門店として運営している当店ですが、2003年の開業当時は大阪市内で実店舗を営んでおりました。その開業前は10年間ほどペットショップで勤め人として働いていました。
勤め出した当時はインターネットも普及していないような時代。ストルバイトの原因は尿のアルカリ化と習い、尿のアルカリ化の原因は通説通りに教えてもらい、それを信じて接客を繰り返す日々。
しかし一向に病状が改善しない犬猫が多く通説に疑問を持ちだす事になります。
そこで、我が愛犬の尿を徹底的に計測する事にします。1日に何回も計測をする事で尿のpHの動きが読めるように。何故、尿はアルカリ性に傾くのか。何故、尿は酸性に傾くのかが分かるようになった事で、通説に誤りがある事に気が付きます。その答えが下記の通りです。
「動物病院や他の店ではそのような事を言っていないので信用出来ない。」と言われる事がありますが、自分で導き出した答えなので当店独自の見解となっています。また、その方法で多くの犬猫達のお悩みを解消してきた実績があります。
尿のアルカリ化の原因を追究し続けて辿り着いた答え。
当コラムでは何度も説明をしておりますが、尿のアルカリ化の原因はたんぱく質の過剰摂取と空腹時間の短さです。
食事や間食でたんぱく質を過剰に摂取していると、胃酸が過剰に分泌されて尿がアルカリ性に傾き過ぎてしまいます。
また、胃の中に食べ物がある状態では尿がアルカリ性に傾き、逆に胃の中が空になると尿が酸性に戻ります。ですので、置きエサをしていたり、食事回数が多かったり、おやつやご褒美の回数が多かったり、食間にミルクやスープを飲ませたりすると、胃の中が空っぽになる時間が短くなるので、尿はアルカリ性に傾き続けて酸性に戻るタイミングを失ってしまいます。
その結果、尿中にストルバイトの結晶が生成され、それが徐々に固まりあって膀胱内などに結石が確認されるようになってしまいます。
よって、ストルバイトを予防する為には、1日の食事回数を制限し、食べ残しがあっても置きエサをせずにお皿は下げる事。おやつやご褒美の間食は可能な限り与えない。高たんぱく過ぎる食生活にならないようにフード選びをする。以上です。
参考コラム
●ストルバイトの原因と予防について。膀胱炎も。 第一章
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