コラム


このコーナーではわたくし「店長」が、皆様に知っていただきたい情報などを配信してまいります!

更新は不定期ですが是非お楽しみください!!

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今年もこの話題。このお悩みが。きちんと理解しよう!
年末年始もやっぱりこのお問い合わせがダントツトップ。そうです。ストルバイト。どうしてこんなに多いのか。もちろん、従来に比べしっかりと健康診断をうけている子達が増えた事や、日常の体調の変化をしっかりと見極めてくださる飼い主様が増えた事も大きな要因だと思います。しかし、大変失礼ながら経験不足の獣医師が増えた事も関係しているように思います。その理由は。。。




ストルバイトの結晶は出来て当たり前?
健康診断の一環で尿検査をうけると、尿中にストルバイトの結晶が!日常の生活では全く問題無かったのでビックリしました!なんて事がとっても多いです。どうしてこんな事が起きるのでしょうか。何故なら食後の尿中にはストルバイトの結晶が存在(生成)していても何らおかしくはありません。特に動物病院が開院する頃の午前9時や10時頃と言うと、犬や猫は食後2時間程度。その時間帯に尿を採取するとストルバイトの結晶が検出される可能性は非常に高いです。しかしそれだけでは問題があるかどうかは正直分かりません。何故なら、食後2時間程度の尿中にはストルバイトの結晶があるのが普通。常識です。もちろん無いに越した事はありませんが、あっても異常ではありません。それなのに、ストルバイトの結晶が見つかった時点で「この子は結石体質です!」なんて言われると「そうしよう・・・涙」ってなりますよね。ストルバイトの結晶は出来て当たり前。見つかって当たり前。そう思ってください。だからと言ってみんなが結石症にはなっていません。ストルバイトの結晶が見つかったからと言って結石症ではありません。結晶が固まってはじめて結石症です。




ストルバイトの予防に大切なのは溶解!
食後の尿中にはストルバイトの結晶があっても問題ありません。しかし、問題なのはそのストルバイトの結晶がいつまであるのか?ストルバイトの結晶は生成された後に通常は溶解、溶けて無くなってしまいます。溶けずにいつまでも尿中に存在し、次から次へと生成されたストルバイトの結晶と結合しあって大きな結石となってしまいます。それが結石症です。ですので、尿検査はストルバイトの結晶が溶解されて無くなっているはずの食前にうけてください。食後にストルバイトの結晶が検出されても、食前にストルバイトの結晶が検出されなければ問題ありません。ストルバイトの結石症の予防に大切なのは「ストルバイトの結晶を作らない」のではなく、「ストルバイトの結晶を溶かす」事が大切なのです。溶かす為には、数時間の空腹時間を作る必要があります。ダラダラご飯やおやつを食べていてもストルバイトの結晶は溶けてくれません。ストルバイトを結晶をしっかりと溶解、溶かして無くす食生活をお心掛けください!実際にどのような食生活を送ればストルバイトの結晶を溶かす事が出来るのか。お悩みの方、お気軽にご相談ください。


2018年を振り返って!
2018年、今年もやっぱりストルバイト結石(結晶)のお悩みやご相談が非常に多かったです。当コラムでは何度も何度も書いておりますが、ストルバイトの原因は食生活です。ごくごく稀に規則正しい食生活をしていてもストルバイトを発症する子もいますが本当に稀なケースです。ストルバイトの結晶は尿のアルカリ化が原因で生成されます。尿のアルカリ化の原因は内臓に負担の掛かった食生活。内臓に負担の掛かる食生活の原因はおやつの食べ過ぎや高たんぱく質過ぎるフード及びトッピング、そしてダラダラ食い。動物病院では療法食フードへの切り替えや投薬の指示はあると思いますが、根本的な原因の解明まではなかなか説明してくれません。詳しい説明も無く、「一生このフード(療法食)を与えてください」なんてことも。そんな時は是非お気軽にご相談ください!ストルバイトを発症してしまった原因は何だったのか?これからどのような食生活をすれば予防出来るのかを詳しくご説明致します。話し出すと長くなる事の多い私ですので、通話料無料のフリーコール(0120-911-293)をご用意しております。お電話お待ちしております!

また、今年は腎不全や甲状腺機能亢進症などのご相談も非常に多かったです。どちらかと言うと高齢期に良くある疾患です。人間同様に犬猫も高齢化が進んでいます。少しでも体調の異変に気がついた時はお気軽にご相談ください。また、一日でも早い診察をおすすめ致します。

最後に、いつも日中は一人でお留守番をしている子達も多いと思いますが、年末年始はお家の方もお仕事がお休みで、ずっと一緒に過ごせるとても貴重な期間だと思います。しかし、その反面、おやつや間食が多くなりがちでもある期間かと思います。人間は「年末だから」「正月だから」と言う感覚がありますが、犬猫達にとっては関係ありません。年末年始の数日間に食生活が乱れてしまいますと、その習慣を取り払うには結構な時間を要すると思います。お正月の多少の特別感はあっても良いと思いますが、あまりにも度が過ぎると今後の食生活に影響が出てしまう恐れがあります。年内最後に厳しい事を言いますが、お正月だからと言って、犬猫達には「おせち料理」や「ご馳走」は必要ありません。いつも通りの食生活で、一緒に過ごす事が出来る楽しい時間をお楽しみください。

それでは皆様、良い新年をお迎えください。
来年もどうぞ宜しくお願い致します。

尚、新年は1月4日(金)からの営業・出荷開始となりますが、1月5日(土)・1月6日(日)は定休日となりますのでご注意ください。


犬の咳ってどんなの?
人間の咳は「ゴホッゴホッ」と言う感じですが、犬の咳は「ケッケッ」や「カッカッ」と言う感じです。喉に何かが引っ掛かって気にしているような感じです。人間の場合は風邪をひいた時に咳が出る事が多いですが、犬の場合は違います。ケンネルコフと呼ばれる感染症でも咳が出ますが、ケンネルコフの大半は授乳期や離乳期に感染します。成犬で発症するのはとても稀なケースです。それでは成犬の咳の原因は何でしょうか?




10歳近くになった頃からは要注意!
犬で10歳と言うと、ひと昔前は「高齢犬」「老犬」と言った感じでしたが、今の子達はまだまだ元気な子が多いです。ペットフードの品質向上や獣医学の進歩により長生きしてくれる子がとても多くなりました。非常に嬉しい事です。ですが、長生きすれば必然と病気も多くなります。いつまでも若い頃と同じようにはいきません。仕方が無い事です。そこで注意が必要なのが、10歳近くになった時の咳です。多いのが、「走った後」や「お水を飲んだ後」です。喉に何かが引っ掛かったかのような「ケッケッ」や「カッカッ」。




様子は見ずに「すぐに」動物病院で診察を!
人間の咳の場合は「風邪」や「花粉症」などが原因になる事が多く、数日は様子を見る事が多いと思います。しかし、10歳近くになった犬の咳の大半が「心臓病」によるものです。一日でも早くに動物病院で診察をうけてください。心臓病は治りません。進行を遅らす事がとても重要です。適切な投薬と食事の見直しが必要になります。




とにかく体重の管理が大切!
心臓病と診断されますと、動物病院から療法食の紹介を受ける事が多いです。ですが、必ずしも療法食を与えないといけないわけではありません。何よりも大切なのが太らせない事です。まずは現在の体重が適切かどうかを見極め、減量が必要な場合はフードやおやつなどの食生活を見直してください。体重過多は心臓に大きな負担を掛けてしまいます。お悩みの際はお気軽にご相談ください。


これはしてはいけません!
当コラムでは何度も申し上げておりますが、絶対にしてはいけないご飯の与え方は「置き餌」です。置き餌とはお皿に常時ドライフードを入れっぱなしにしておく事です。この場合、猫は好きな時に好きなだけご飯を食べる事が出来ます。何故、置き餌がダメなのかは下記にて説明致します。猫は好き嫌いが激しく、一度にたくさんの量を食べられないと思っている方がとても多い気がします。それは間違いです。ご飯の与え方が間違っているからそうなっているのです。




置き餌のダメな理由!
置き餌をしているご家庭の猫に共通して言える事だと思いますが、ダラダラ食いをしてしまいます。いつでも食べられる環境なので当然と言えば当然ですが、少し食べてはウロウロして、少し休憩してはまた少し食べる。これを繰り返します。または、ほとんど食べない。いつでも食べられる環境なのにほとんど食べない。凄く矛盾しているようですが、これが現実です。また、置き餌をしているご家庭に多いのが、間食の与え過ぎです。いつでも食べられる状態にしているに食べない。食べないからかわいそう。おやつを与えてしまう。と言う究極の悪循環です。結果、置き餌は猫のワガママを助長してしまいます。絶対にしないでください。




こんな与え方もダメ!
ご飯の時間に●●のフードをお皿に入れて差し出します。ほとんど食べないか、少しだけ食べてどこかへ行ってしまいます。そうすると、暫くしてから●●のフードが入ったお皿は下げてしまい、〇〇のフードが入ったお皿を差し出します。猫はさっきまでと違ったフードが入っているのに気付き食べに来ます。結果的に、〇〇のフードを食べたとしても食べなかったとしても関係ありません。そのような行為自体がダメなのです。最初に出てきたフードを拒否すれば、あとから違うフードが出てくると思わせる事がいけません。●●のフードを食べなかった時点でご飯は終了。次のご飯の時間までは何も与えないようにしてください。ご飯を食べていないのですからおやつを与えるなんて絶対ダメですよ。




回数が多過ぎるのもダメ!
猫の1日の食事回数の理想は2回です。尿のpH(ペーハー)を調節する為にも、1日2回の食事回数が好ましいです。但し、「1回の食べる量が少ないから」「催促するから」「空腹で嘔吐するから」などの理由で1日に3~6回程度与える方がおられます。そもそも、1日に何回も与えるので1回の食べる量が少ないのです。また、催促するからと言って、それに応えてあげているとキリがありません。催促すると貰えるので催促を続けるわけで、催促しても貰えなければ催促をしなくなります。また、空腹時に吐く子はいますが、獣医師でも「ご飯の回数を増やして対応してください。」などとアドバイスするケースも多々ありますが、それは間違いです。空腹時に吐くのは、消化が上手く行えていない証拠。食べた物をしっかりと栄養に変える事が出来ていれば空腹時でも吐きません。空腹時の嘔吐で困っている際は、ご飯の回数を増やすのでは無く、食べた物の消化が上手く行えるように消化酵素を補給させてあげてください。そうすれば、1日2回の食事でも空腹時の嘔吐は治まります。




食事は1日2回で食べ残しはすぐに下げる!
正しい猫のご飯の与え方はとっても簡単!「1日2回で食べ残しはすぐに下げる」これだけです。そして余計なおやつ、間食を与えない。特にご飯の時間に食べっぷりが悪い時には絶対におやつを与えない事。最近の飼い主様はおやつを与え過ぎる傾向あります。おやつはあくまでも朝晩のご飯をしっかり食べた子に、それも毎日では無く、たまに与えるべきもの。朝晩のご飯を残したのにおやつを与える事を、可愛がっていると言えますか?病気になってくれと言っているようなものです。本当にかわいいなら食生活を大切にしてあげてください。


もう我慢の限界です!
もう皆さんご存知であろう「液体のおやつ」。数年前に登場して以来、今もなお売れ続けているようです。更に販売メーカーも増えて来て、種類も増え続ける一方です。

だから日本のペット関連メーカーは嫌いなんですよ!(もちろん全てではありません。例外も沢山あります。)

液体の舐めるおやつのせいでどれだけの犬猫達が偏食に走り、食生活が乱れ、生活習慣病を患っているのかを考えた事があるのでしょうか。本当に腹が立つ。犬猫の健康なんてどうでも良くて、売れたら良いと思っているだけでしょう。犬猫用のケーキやおせち料理なんかを売っているメーカーやお店も同じ。




フードを食べない原因を考えて!
液体のおやつを貰っている子に多いのが、「フードの食いつきが悪い」や「フードを食べない」など。当たり前のような気がしますが。味が濃くて、噛まずに食べられる楽チンなおやつを食べていれば、主食のフードに興味を示さなくなるのは当然。それなのに、「うちの子はワガママで」だとか、「食が細い」などと言って、食いつきの良いフードを探し続け、「フードジプシー」と言う言葉を使うのは間違っておられるのでは?と思ってしまいます。お客様の事を悪く言うつもりはございませんが、本当に大切な事は何なのかを今一度考えていただきたいと思う時があります。




喜ぶ姿を見るのは誰もが嬉しいですが。。。
愛犬・愛猫とのスキンシップはとても大切です。また、その時の愛犬・愛猫の喜ぶ姿を見るのは飼い主としてとても幸せな一時です。でもおやつを貰う時の喜ぶ姿を見るよりも、朝晩のご飯を貰う時の喜ぶ姿の方が、飼い主として何倍も幸せですし、大切な事だと思います。おやつを貰う時の喜ぶ姿を見ようとすればする程、朝晩のご飯は嫌がるようになります。そして健康状態は悪化し、苦しくてかわいそうな闘病生活が待っています。それでもおやつを貰う時の喜ぶ姿が見たいですか?もちろん、おやつを与える事が悪いわけではありません。スキンシップが悪いわけではありません。液体のおやつを販売するメーカーが憎いだけです。液体のおやつのテレビCMを見るとイラっとします。最後まであえて商品名は言いませんが(笑)お願いします。与えないでください。買わないでください。特に愛猫家の皆様。「喜ぶから」「立って食べる姿が可愛いから」「催促するから」、その感覚で与えていると後悔します。きっと。


最近の気になる事と言えば・・・。
今回の題名にもございますが、ここ数年のメーカー(販売元)の表現(言葉)には過激さが強まり過ぎて心配になります。例えば、穀物不使用のドッグフードやキャットフードを販売するメーカーが、

「好き嫌いをして食べてくれない。その原因は穀物をたっぷりしているフードは栄養バランスが悪いので食べない。」みたいな事を言っています。

当たり前ですが、そんなの全く関係ありません。ただ単に、おやつやトッピングで甘やかされて好き嫌いをしている子に、お肉をたっぷり使用した高たんぱくの肉の味の濃いフードを与えると食いつきが良いと言うだけ。食いつきが良いフードを作ろうと思うとお肉をたっぷり配合すれば良いだけ。食いつきの良いフードが体に良いとは限りません。麦やとうもろこし、肉の副産物(内臓など)を悪く言っているメーカーもありますが、単に自社製品が使用していない食材を悪く言っているだけで、言い換えると他社製品の陰口・悪口を言っているに過ぎません。




とうもろこしやビートパルプについても同様!
当コラムでは過去に「とうもろこし」や「ビートパルプ」についてお話をしています。詳しくは下記リンクよりご覧ください。

とろもろこし(コーン)は本当に悪者なの?
ビートパルプについて

だいたいとうもろこしやビートパルプを悪く言うメーカーは穀物不使用のフードメーカーですが、そもそも穀物不使用のフードが良いとも限りません。これについても過去のコラムでお話をしていますので是非ご覧ください。

今更聞けない「グルテンフリー」と「グレインフリー」




ストルバイト予防に穀物不使用フード???
最近はメーカーサイトでは無く、商品紹介及びそのインセンティブによる広告収入を主な目的として運営されているアフィリエイトサイトを多く見かけますが、アフィリエイトサイトの運営側としますと、サイト経由で商品が売れれば収入が得られる為、誤った情報や誇張された表現を多く見かけます。例えば、ストルバイト結石の予防に高たんぱくな穀物不使用フードを紹介しているアフィリエイトサイトなどもありますが大きな間違いです。また、以前にも述べましたが、最近のフードランキングサイトは殆ど信用出来ません。何が基準のランキングなのかすら分かりませんが、大半がランキング上位に掲載されているフードメーカーの宣伝を目的とするアフィリエイトサイトかと思います。情報が錯綜している現在のネット社会。正しい情報を見極める力を身につける事が愛犬・愛猫の健康に役立つポイントになるのかと思います。


お腹がいつも空いてるのは普通!
「朝晩しっかりとご飯を食べさせているのに顔を見る度に食べ物を催促してくる。」こんな子いますよね。別のケースでは「お皿にご飯が残っているのにおやつなら幾らでも食べる。」こんな子もいます。決して褒められる事ではありませんが。どちらにしても犬や猫は常にお腹を空かしているのが普通です。猫は一度に食べられる量に限界がある子もいますが、犬は欲しがる好物のおやつやフードを与え続けると底無しに食べます。猫は一時間に一回のペースなど、少し休ませながらだと好きな物ならずっと欲しがります。でも、「うちの子はお皿にご飯を入れっぱなしにしてるけど全然食べない。とても食が細くて困っています。」と言うケースもあります。この子がお腹を空かしていないのかと言うとそうではありません。好きなおやつなら食べるのです。どの子にも言える事は「常にお腹は空いている」。何故お腹を空かしているのに食べないのでしょうか?




食が細いって本当?
「うちの子は食が細い。」これは飼い主様の勝手な思い込みであるケースも少なくはありません。実際に食が細いと言われる子ほど太っている場合があります。これは、フードを与えても少ししか食べないので、栄養が足りているのか心配になり、嗜好性の高いおやつや補助食を与え過ぎているケースが多いからです。実際には嗜好性の高いおやつや補助食を与え過ぎているのでフードを食べないのですが。飼い主様の心理としては心配なあまり逆の発想になってしまいがちです。結局はこのような子でも常にお腹は空かしているのです。でも嫌いな物を食べなければ好きな物が出て来ると思っているのでお腹は空いているのにご飯は食べない。正に悪循環です。




主導権を犬猫に与えてはダメ!
とにかく一番大事なのは「犬猫のペースに合わせない」事です。ペースと言うかワガママと言うか。正直言って、フードやおやつを「欲しがるからあげる」ではキリがありません。先にも述べたように犬や猫がお腹を空かしているので普通です。かわいそうなのではありません。また、「飽きてきたから替える」のもダメです。「猫は飽き性」と誰が言い出したか分かりませんが、これは正しくはありません。飽きずにずっと一緒のご飯(フード)を食べている子も世の中には沢山います。「うちの子は飽き性だから。。。」と思っている方は犬猫に主導権を握られているケースが多いと思います。食べないからと言ってすぐに別のフードを与えたり、おやつを欲しがるから与えてしまったり。食生活の乱れは生活習慣病の大きな要因になります。誰もが愛犬・愛猫の長生きを望みます。日頃の甘やかしはほどほどに。宜しくお願い致します。


アレルギー検査を信じ過ぎないで!
犬猫に皮膚疾患が見られる際に動物病院で行うアレルギー検査。食物アレルギーのアレルゲン(原因物質)を調べる為の検査です。血液を採取して外部の機関で検査を行い、数日後に結果が届きます。検査を受けられた飼い主様はお分かりだと思いますが、驚く程の項目(食材など)で陽性反応を示します。皆さん揃って言う事が、

「食べさせられるフードが無い~!」

でも、その検査結果って本当なの???




本当の原因は何なのかを考え直そう!
本来はアレルギーの原因物質で無い陰性であるにも関わらず、陽性(アレルゲン)と判定されることを「偽陽性(ぎようせい)」と言い、本来は食べても大丈夫な食材までも避けてしまう事も珍しくありません。そうなると、与えても大丈夫なはずのフードまでも敬遠してしまい、選択肢を狭める原因にもなってしまいます。逆に陽性反応を示さず陰性であるにも、皮膚疾患の原因になってしまう事もあります。代表的なのが小麦です。アレルギー検査で陰性であったとしても小麦に含まれますグルテンは、食物アレルギーに似た症状を起こすグルテン不耐症の原因になります。アレルギー検査で小麦が陰性だからと言って、おやつにパンを与えてしまう飼い主様は少なくありません。これではいつまでたっても皮膚疾患は治りません。更に言うならば、一般的なアレルギー検査はIgE抗体を調べる検査ですが、これはアナフィラキシーショックなどの即時型アレルギーのアレルゲンを調べる検査で、犬猫に多く見られます、ジワジワ症状が悪化する遅延型アレルギーのアレルゲンを調べる検査ではありません。




アレルゲンを調べるよりも大切なのは分解!
犬猫に多く見られます遅延型アレルギーは、摂取したたんぱく質を体内でアミノ酸に分解出来ず、分子の大きいたんぱく質が腸内に侵入した時に外敵と判断して攻撃するためと考えられています。その為には、たんぱく質をアミノ酸に分解する酵素が必要になります。犬猫は本来、酵素をたっぷり含んだ生食を食生活としますが、ペット環境では加熱済みの食生活が一般的となります。その為、加熱によって酵素が失われた食事を摂取する事が多く、たんぱく質をアミノ酸に分解出来ず皮膚疾患を患うケースが多いです。また、腸内環境が悪化しますと、腸壁に穴が開き、免疫細胞の誤判断が増えてしまい、アレルギー症状を患う事も多いです。これは皮膚疾患に限らず、多涙症(涙やけ)や外耳炎、指の間を舐めるなどの症状にも同じ事が言えます。フードを探しまわるよりも先ずは酵素と乳酸菌の摂取をお心掛けください。


なぜ猫には便秘が多いのか?
猫の便秘に対してのお問い合わせは日々寄せられております。どうしてそれ程までに猫の便秘が多いのか。ひと昔前よりも明らかに増加している猫の便秘。今回は猫の便秘について考えて行きたいと思います。




猫の便秘は食生活が原因なの?
食事を摂る事によって作り出されるウンチ。もちろん食生活は便秘の原因になります。当然の事ですね。また、猫の食生活は犬や人間よりもお肉に偏りがちです。もちろん犬や人間よりも動物性たんぱく質や脂質を多く必要としますので仕方が無い事かも知れません。しかし、その食生活が便秘を産み出しやすくしてしまっています。




お肉を沢山食べると便秘になるの?
猫に限らず、犬や人間も動物性たんぱく質や脂質を多く摂取すると腸内の悪玉菌が増殖する傾向があります。腸内の悪玉菌が増殖すると、便の腐敗が進み、便通が悪化し便秘を引き起こしやすくなります。更に便秘を起こす事により、腸に停滞している便が悪玉菌を増殖し、更なる腸内環境の悪化を招きます。こうなると、便秘の問題だけでは無く、免疫力の低下や腎臓病発症のリスクを高めてしまいます。だからと言って猫にとってはお肉は栄養の源。どうすれば良いのか・・・。




便秘の解消には内臓を食べろ!
猫にとってお肉は栄養源と言いましたが、本来猫にとって栄養源となるお肉は生肉です。それも綺麗なお肉の部分だけでは無く、胃や腸などの内臓も大切な栄養源です。小動物や魚などの胃の中には発酵した食材が含まれています。その発酵した食材が含まれている胃を食べる事によって乳酸菌を摂取します。乳酸菌は腸内において善玉菌となり、悪玉菌を減らして善玉菌優位な腸内環境を作り出します。もうお分かりでしょうか。そう、猫は本来お肉をたっぷり摂取しますが、そのお肉には乳酸菌がたっぷりと含まれており、動物性たんぱく質や脂質を多く摂取しても乳酸菌の働きによって悪玉菌の増殖を抑制し便秘になりにくい腸内環境を作り出す事が出来るはずなのです。しかし、キャットフードに含まれるお肉は乳酸菌を含まない為、腸内環境が悪化し便秘になりやすいのです。更に、最近は動物性たんぱく質や脂質が多く含み過ぎているフードが多いのも便秘の猫が増えている要因のひとつでしょう。お肉をしっかり摂取する事も必要ですが、乳酸菌の摂取は忘れずに。

動物用乳酸菌食品H&J・I・N(ジン)(旧名称 JIN)
スパイラルエンザイム生酵素
発酵野菜ミックス


良く見かけるこの2つの言葉の意味は?
最近、ドッグフードやキャットフードを探していると必ず出てくるこの2つの言葉「グルテンフリー」と「グレインフリー」。良く似ている言葉ですが意味はもちろん違います。今日はこの2つの言葉を簡単に説明をしたいと思います。




「グレインは穀物」「グルテンはたんぱく質」
簡単に言いますと、「グレインフリー」は穀物を使用しないで作られたフード。穀物とは、お米や小麦、大麦などの麦類、トウモロコシなどを指します。また、「グルテンフリーとは」小麦などに含まれるたんぱく質で、小麦アレルギーの原因となる物質です。ペットも人間も小麦アレルギーが非常に多く、小麦を使用せずに作られた製品などに「グルテンフリー」と表示されるようになりました。スーパーマーケットでも「グルテンフリー」製品のコーナーを見かけるようになりました。




重要なのはどっち?
「グルテンフリー」と「グレインフリー」。フードを選ぶ際にどちらの言葉を重要視すれば良いのか。答えは簡単。「グルテンフリー」です。もちろん「グレインフリー」が悪いわけではありません。しかし、「グレインフリー」で無くても構わないと言う事です。言い換えると穀物を使用していても大丈夫だと。但し、皮膚が弱い子やお腹の弱い子はグルテンに反応している可能性もあるので「グルテンフリー」のフードをお選びいただいた方が良いと言う事になります。「グレインフリー」で無くても、小麦が含まれず、お米やトウモロコシなどが炭水化物源になっていれば大丈夫です。「えっ!トウモロコシって駄目なんじゃ無いの?」とお思いの方はとろもろこし(コーン)は本当に悪者なの?をご一読ください。




穀物は消化に悪いのでは?
お米やトウモロコシが消化に悪いとお思いの方。正解です。間違いありません。犬や猫は炭水化物の消化が苦手です。ですが、グレインフリーのフードに使用されている「サツマイモ」や「エンドウ豆」も消化に悪いです。炭水化物の塊ですから。要は犬や猫は炭水化物の消化が苦手なのです。理由は炭水化物を消化する為に必要なでんぷん分解酵素のアミラーゼの分泌量が少ないからです。なので、グレインフリーのフードの販売会社が

「犬や猫は穀物の消化が苦手です。何故なら犬の唾液には「アミラーゼ」と呼ばれる、でんぷん質の炭水化物を分解する酵素が含まれないためです。ですので、当社は穀物は使用せずに「サツマイモ」や「エンドウ豆」を使用しています!」

と言う内容の事を書いていれば、残念ながら自社製品を否定している事になります。




炭水化物は必要なの?
犬や猫が消化を苦手とする炭水化物。それならフードに炭水化物を含む食材を使用しなくても良いのでは?とお思いの方も出てくると思います。しかしそれではいけません。炭水化物は体内でブドウ糖に変換され、血液や筋肉、骨の生成・維持に重要な役割を果たします。犬や猫は本来、アミラーゼで消化分解された草食動物の胃の中の炭水化物を摂取して栄養を補給していました。ですので、自分の体にはアミラーゼを持たなくても良かったのです。消化が苦手だからと言って炭水化物の摂取を避けるのでは無く、消化の苦手な炭水化物を上手に消化出来るようにアミラーゼを摂取する事が大切です。アミラーゼの摂取には消化酵素系のサプリメントをご利用ください。


嘔吐の原因は様々!
皆さんの愛犬・愛猫は嘔吐をした事がありませんか?実は犬や猫が嘔吐をしている姿は決して珍しくはありません。意外とちょっとした事でも簡単に嘔吐をしてしまいます。でも本当に体調が悪くて嘔吐している場合もあります。その見極めが非常に難しく大切になります。その見極めについて少し考えて行きたいと思います。




犬に最も多いのが空腹時の胃液!
朝食前の空腹時や夜中に、泡を含む黄色い液状の吐物を吐く事があります。これは空腹時の胃酸過多による嘔吐で、動物病院で相談をすると、「寝る前に夜食を与えてください」や「食事の回数を増やしてください」などとアドバイスを受ける事が多いです。しかし、それらの解決策では根本的な問題点は解消されていません。逆に尿のpHをアルカリ性に傾けてしまう原因となりストルバイトの結晶の生成に繋がり、尿結石や膀胱炎発症の危険が伴う解決策と言う事を覚えておいてください。このような嘔吐でお悩みの際は、消化酵素の摂取を意識してください。消化酵素が不足していると、せっかく食べたフード(食事)を上手く栄養に変えられず、長時間の食間に耐えられなくなってしまいます。消化酵素を摂取する事で、食事の回数を増やしたり、食事の時間帯を変更する事無く、空腹時の嘔吐を解消出来るケースが多いです。




猫は嘔吐の多い子達ですが・・・・。
猫と一緒に生活をなされている方はお分かりだと思いますが、猫は犬よりも嘔吐の多い子達です。とにかく良く吐きます。抜け毛の多い季節には必ずと言って「毛玉」を吐きます。これは問題のある嘔吐ではありません。逆に出してくれた方が良い吐物です。また、「〇〇〇〇(キャットフード名)は喜んで食べたが、食後すぐに吐いてしまった。残念ながらうちの子には合わなかったようだ」などのコメントを拝見する事がありますが、これもアレルギーなどの問題のある嘔吐の可能性は低いです。勢い良く食べた反動や、量が多かった事による自己防御反応だったり。正確にはこれらは嘔吐では無く吐出と言われる症状です。とにかく猫は犬に比べますと比較的よく吐きます。ですが、10歳前後になり、透明の液状の吐物を週に数回吐くようになりますと注意が必要です。このような嘔吐の原因は大半が腎機能の低下です。猫の死因で最も多いと言われる腎不全の初期症状です。もちろん他の原因も考えられますが、一度動物病院で血液検査をなされる事をおすすめ致します。また、腎臓に負担が掛りにくいフードへの切り替えもご検討ください。




高齢犬の食後の嘔吐にも注意が必要!
犬の場合も10歳前後から腎機能の低下が見られるようになります。食欲が低下したり、食べてもすぐに吐くようになったり。お水の飲む量が増えたり。猫の場合は、腎機能の低下により透明の液状の吐物を吐く事が多いですが、犬の場合は食べた物(未消化のドライフードなど)を吐くケースが多いです。若い頃は、「食べ過ぎかな」とか「早食いの反動かな」などで暫く様子を見られると良いと思いますが、ある一定の年齢を超えた嘔吐は軽く見過ごさないようにお願いします。


犬猫に牛乳は向いていません!
犬や猫に牛乳を与えている人も少なくは無いでしょう。水をあまり飲んでくれないので飲み水に少しだけ牛乳を混ぜて与えている人もおられるかと思います。但し、本来は犬や猫には牛乳を与えるべきではありません。理由は乳糖不耐症と言って、犬や猫は乳糖を分解できる酵素を充分に持っていません。その為、胃腸の不調を引き起こしやすく、下痢や嘔吐などの症状が見られる場合があります。また、皮膚疾患を患うケースも珍しくはありません。

尚、犬用や猫用としてゴートミルクと言われるヤギのミルクが良く売られていますが、牛のミルクに比べ、成分が犬や猫の母乳に近いと言われています。乳糖が少ない為、下痢を起こしにくく、しかも脂肪球が牛乳の1/6程度と小さいので消化にも良くなっています。




牛乳がダメなのに乳酸菌は大丈夫?
良くいただくお問い合わせです。先にも述べました通り、牛乳を飲むとお腹を壊したり皮膚に痒みが生じる子も少なくはありません。そのような子に乳酸菌を与えても大丈夫なのか???

答えは簡単!全くもって心配要りません。

乳酸菌は名前のイメージや、ヨーグルトやチーズの発酵食品の原材料の一部として使用される事により、乳製品と勘違いをなされる方も多いですが、乳酸菌自体は牛乳には全く関係がありません。ですので、牛乳が苦手な犬猫でも乳酸菌を摂取する事は何ら問題がありません。それよりも動物性たんぱく質を多く摂取する犬猫は、人間よりも腸内に悪玉菌が増殖しやすい傾向にありますので、善玉菌の増殖を促してくれる乳酸菌を積極的に摂取する事をおすすめ致します。その際は、乳酸菌が含まれます乳製品を摂取するのでは無く、余計なものが含まれていない乳酸菌サプリメントのご利用をおすすめ致します。




給水を促すための水への味付けについて
上記に「水をあまり飲んでくれないので飲み水に少しだけ牛乳を混ぜて」と書きましたが、牛乳以外にも鶏だしや野菜スープなどを水分補給の促進に利用なされている方がおられます。水の飲む量が少なくて心配になられるお気持ちは理解出来ますが、そのような行為はあまりおすすめ出来ません。本人(犬や猫)が欲していない量の水分を、水の嗜好性を高める事によって、余分に摂取する事は本当に必要なのでしょうか。そのような行為によって、本来最も大切である朝晩のお食事の食いつきに影響を及ぼしている事も珍しくはありません。美味しく仕上げた水は飲むけど、ドライフードは食べないなんて事になると・・・・。本人が必要な水分量は本人が一番良く知っています。無理に飲ませようとする行為はおすすめ出来ません。


猫や小型犬に多い間違い!
愛犬や愛猫が「フードを食べない」でお悩みの飼い主様は少なくは無いと思います。当店へのお問い合わせでも非常に多いです。その大半が猫や小型犬の飼い主様からです。何故だかわかりますか?それは、おやつの量を間違っているからです。もちろん体調不良で食が進まずに「フードを食べない」と言うお悩みの方もおられます。ですが、お問い合わせをいただく殆どの場合が、「食が細い」や「好き嫌いが激しい」などの言葉をお使いになられますが、結局は「わがまま」が原因です。何故そのようなわがままが生まれるのか。それは「おやつの量が多い」からです。ですが、殆どの飼い主様にはその自覚がありません。何故なら飼い主様と愛犬や愛猫の体の大きさの違いを意識していないからです。




体重が2kgのチワワと50kgの飼い主様!
チワワに限った事ではありませんが、体重の2kgの犬と体重50kgの人間では体重差が25倍(1/25)になります。2kgの犬におやつでボーロを10粒与えるいう事は、50kgの人間ではボーロを250粒食べる事に。猫で言うと、個人的に大嫌いなペーストタイプの猫用のおやつを体重5kgの猫に1本与えると言う事は50kgの人間では10本食べる事に。それでも食べ過ぎだと思いますが、ペーストタイプの猫用のおやつを販売しているメーカーはパッケージに「1日に4本まで」と無責任な記載を。人間で言うと「1日に40本まで」。もう少し考えて書いて欲しいですね。




「猫は飽き性」と決めつけるな!
良く言います、「猫は飽き性」だと。いいえ、違いますよ。現に私の愛猫達はフードに飽きる事は一切ありません。お客様のご愛猫にも、ずっと同じフードを継続して食べ続けている子も沢山います。「飽き性」や「好き嫌い」は生活する環境によるものとお考えください。要は飼い主様の接し方です。「おやつ」「おすそ分け」「ご褒美」「盗み食い」、色々な表現がありますが、フード以外に「一切何も!」食べていない子はフードに飽きたり選り好みをしたりはしません。また、フードしか貰っていない子でも置き餌をしていれば好き嫌いが生まれます。置き餌はいつでも好きな時に食べられるので、逆に食べません。究極の空腹時の保険にとっておくからです。それまでは好きな食べ物が出て来るのを期待して待ち続けます。待っても待っても出て来なければ、置き餌を少しだけ食べて空腹の苦しさを解消させます。そしてまた待ち続けます。それの繰り返しです。置き餌にメリットなど何もありません。




おやつを与える事が悪いとは言いません!
当店ではおやつを与える事が悪いと思っておりません。人間でもたまにのおやつやご褒美は嬉しいですよね。でも「たまに」が重要なのです。「毎日」や「1日○回」などが間違っているのです。犬や猫の食事は1日2回が理想です。2回の食事の間は、胃を休める為にとても大切な時間です。その大切な時間におやつや間食を与え過ぎて胃を酷使すると、尿がアルカリ性に傾いて膀胱炎やストルバイトの結石(結晶)を発症させます。食間はしっかりと胃を休め、尿を酸性化して、次の食事を美味しく食べられるよう空腹にしておく事が大切です。是非お心掛けください。いざ病気になった時に後悔をしないように。


オメガ3脂肪酸って何だ???
まず、「おめがすりーしぼうさん」と読みます。最近は人間用の食品やサプリメントでも、この言葉を目にする事が多くなりました。炎症を抑えたり、血液をサラサラにしたり、腎臓をサポートしたりの優れもの!でも何だかややこしいって感じがするのは私だけでしょうか。このオメガ3脂肪酸の説明に必ず出て来るのが、「EPA」「DHA」「α-リノレン酸」の3つの単語。余計にややこしくて読む気も無くなるような説明が多い気がします。でも実はとっても簡単で単純な事なのです。ですので今回は出来るだけ簡潔に分かりやすく説明が出来ればと思います。




オメガ3脂肪酸の名前の由来は?
オメガ3脂肪酸の名前の由来は「原子の結合の仕方」ですが、このような説明が無駄なんですよね。正直どうでも良い話。それよりもオメガ3脂肪酸と言われる脂肪酸には、「EPA」「DHA」「α-リノレン酸」、この3つの有名な脂肪酸があると言う事だけ覚えておいてください。




食材によって含まれる脂肪酸が異なります!
「EPA」と「DHA」は主に魚。「α-リノレン酸」は主に植物(えごま・しそ・あまになど)のオイルに含まれます。オリーブオイルやグレープシードオイルは違いますのでご注意を。と言ってもそれらも悪いオイルではありませんので誤解が無いようにお願いします。「α-リノレン酸」が含まれるオメガ3脂肪酸では無いと言う事ですので。




「EPA」「DHA」「α-リノレン酸」の違いは?
実は「α-リノレン酸」は体内で「EPA」や「DHA」を作り出す為の原材料的な役割りです。ですので、「α-リノレン酸」を含む植物油を摂取していれば「EPA」や「DHA」を含む魚油は摂取しなくても良いと言う結論に至ります。ですが、ストレスや体調不良が原因で上手く変換されない事もあります。それならば、逆にはじめから「EPA」や「DHA」を含む魚油を摂取した方が効率的と言えるのです。但し、人間は魚臭いオイルを飲むのは厳しいので、クセの少ない植物油を摂取して「EPA」や「DHA」を作り出す事が一般的です。反対に犬猫の場合は魚臭いオイルは「美味しく」感じてくれる事が多いので、「EPA」や「DHA」を含む魚油を直接摂取する事がおすすめです。魚臭いオイルが苦手な犬猫は植物油(えごま・しそ・あまになど)を積極的に摂取してください。




「EPA」「DHA」のパワーは?
「EPA」「DHA」は、血液中のコレステロールや中性脂肪を減少させ、血液の循環をよくする効果があり、動脈硬化・心臓病・がんの予防につながると言われています。また、脳の働きを活性化する働きもあり、その他にも乾燥肌やアトピー性皮膚炎の改善、視力の向上、腎臓の保護(負担軽減)、高血圧の予防など様々な働きが期待出来ます。




オメガ3脂肪酸は酸化しやすいのでご注意を!
オメガ3脂肪酸は「必須脂肪酸」と言って、「必ず口から摂取しないといけない脂肪酸」の為、当然のようにドッグフードやキャットフードに含まれております。あまに油(フラックスオイル)や魚油を使用しているフードが多いのはその為です。しかし、ドライフードには一般的に製造の最終工程でオイルをスプレーコーティングしますので、粒の最も外側にオメガ3脂肪酸が噴霧されている状態です。その為、どうしても空気に触れやすく酸化が進みやすくなります。ですので、オメガ3脂肪酸の摂取には新鮮な状態の液体サプリメントをご使用ください。全てのご愛犬・ご愛猫におすすめです。


ストルバイトの結晶が検出されても慌てない!
ストルバイトの結晶は尿がアルカリ性に傾いて生成されます。尿がアルカリ性に傾く原因は胃酸です。食べ物を食べた後に胃酸が分泌されますが、それと同時に尿がアルカリ化されます。そうすると、尿中にストルバイト結晶が生成されます。その後、胃が休み始めると尿が酸性化されます。その結果、ストルバイトの結晶は溶解されていきます。ここが重要!!!健康な子でも食後は一時的にストルバイトの結晶が生成される事は決して珍しい事ではありません。ですので、そのような際には数日後に食前で再度尿検査を受けてください。食前の尿にストルバイトの結晶が検出されなければ慌てる必要はありません。一度の尿検査でストルバイトの結晶が検出されたからと言って、「即、療法食」や「一生、療法食」と判断する病院は「療法食を売りたいだけ!」と言われても仕方がありません。




必ずしもフードが原因とは限りません!
ストルバイトの結晶が検出されたら、下記の点に当てはまらないかご確認ください。

●好き嫌いが激しいので置き餌をしている。
●一度に食べる量が少ないので何回にも(3回以上)分けて与えている。
●ドライフードの食いつきが悪いのでトッピングの量が多くなっている。
●おやつ(ご褒美を含む)を1日2回以上与えている。
●早朝に胃液を吐く事があるので寝る前に夜食を与えている。
●欲しがるのでついついフードの量が多くなっている。

これらにひとつでも当てはまる場合はフードが原因とは限りません。フードの与え方やおやつが原因かも知れません。ですので、おやつをストップして1日2回の規則正しい食生活を実践し、再度尿検査を受けていただく事をおすすめ致します。




思っているほど沢山食べなくても大丈夫です!
フードの与える量は何で決めていますか?殆どの方がフードのパッケージに記載されている「給与量の目安」を参考になされていると思います。でも実はパッケージに記載されている量の半分程度でも大丈夫な場合があります。記載されている「給与量の目安」はあくまでも目安です。日本の犬猫は基本的に運動不足の子が大半ですのでパッケージに記載の量を食べると「食べ過ぎ」になる事が多いです。食べ過ぎは胃酸を多く分泌しますのでストルバイトのリスクが高まります。特に猫は食べ過ぎの子が非常に多いです。ご飯の適正量を見極めて、量を調節するだけでもストルバイト予防に繋がります。




誤った情報に惑わされないで!
インターネットは非常に便利ですが非常に危険な面もございます。特に最近多く目立ちます。実名は控えますが、明らかに誤った情報を掲載しているメーカーもあります。そう言ったメーカーほど検索結果が上位表示されるんですよね・・・。困ったものです。ストルバイトの予防にはフードのマグネシウム含有量などあまり関係ありません。穀物不使用のフードがストルバイト予防に役立つ事もありません。誤った情報に騙されないよう、お悩みの際は是非お気軽にご相談ください!


ドライフードに毛のようなものが!
ドライフードの粒を良く見ますと、毛のようなものが突き刺さっている事があります。これはナチュラルフード特有の物です。正体は毛です。毛と言っても動物の毛であったり植物の毛だったり。

とうもろこしなどについているこれ↓↓↓など。



人間は食感が気になるので除去して食べる事が大半ですが、実はこの毛の部分には食物繊維や鉄分など栄養素が多く含まれますのでペットフードには使用される事が多いです。また、全粒粉穀物を使用しているフードでは表皮や胚芽がそのまま使用されていますのでそれらが毛のような繊維を残して粒に突き刺さっている事もあります。
動物の毛に関しては、スーパーで売られている鶏の手羽先や豚足などにも見られると思いますが、処理の段階で毛が残る事が当然ございます。この毛を薬品で溶かす事は簡単ですが、ナチュラルフードではほぼ全てのメーカーがそれらの薬品を使用しておりません。その為、動物の毛がそのまま残り粒に突き刺さっている事がございます。

例えば安全食材のオーガニックフードで人気のアーガイルディッシュのHPには下記の説明がございます。

「食肉処理の段階でどうしても一部肉の毛が残ることがございます。決して見た目が気持ちよいものではなく、混入を減らす対策を続けておりますが薬品などを使用して取り除く処理は一切行っていないため、完全には取りきれておりません。」

このように安全な製法で製造されているナチュラルフードは見た目を重視しておりません。日本人の感覚では「手抜き」や「異物混入」と感じてしまう場合があるかと思いますが、実際は犬猫の健康に配慮をした結果です。何卒ご理解ください。




夏場のドライフードの保管について
ドライフードの保管についてですが、おそらく全てのお客様がご不安にお感じになられた事があるかと思います。以前のコラムでも書きましたが、ドライフードは合成保存料を使用していないナチュラルフードだとしても、すぐに腐ると言う事はありません。

過去のコラムはこちら↓↓↓
ドライフードの保存方法に悩む。。。

大半のメーカーが下記のように記載しています。

「高温・多湿を避けて冷暗所にて保管ください。」

ボッシュやザナベレには下記のように記載されています。

「直射日光を避けて涼しい場所(25℃前後)の保存をおすすめします。」

ボッシュやザナベレの記載内容の方が具体的で分かりやすいですね。しかし、夏場に家の中で25℃前後を保てる場所が無いお宅もあると思います。でも大丈夫です。多少は構いません。とにかく直射日光を避けてしっかりと封をして保管ください。そして出来る限り小分けして開け閉めの回数を減らしてください。温度や湿度よりも「小分けして開け閉めの回数を減らす」事が重要だと思います。目安としては、大きなサイズの製品をお買い上げいただいた際は、「1~2週間分毎の小分け」をお心掛けください。

以上、話しをまとめますと、ドライフードの保管は温度や湿度よりも小分け。1~2週間程度で使い切れるサイズをお買い上げの際は、小分けの必要はありませんが、しっかりと封の出来る容器をご利用ください。(製品パッケージのジッパーは不完全な物もございますのでご注意ください。)また、大きなサイズをお買い上げの際は1~2週間程度で使い切れる量毎に封の出来る容器に移してご利用ください。ご心配になられる事案だと思いますが、あまり深く考えなくても大丈夫です!


とうもろこしって体に悪いの?
先にビートパルプについても書きましたが、今日はとうもろこしについてお話ししたいと思います。

●ビートパルプについてはこちら

ドッグフードやキャットフードに使用されます「とうもろこし」。まず皆様はとうもろこしがお好きですか?我々人間の食生活には欠かす事が出来ない程、色んなシーンで登場します。甘みがあって美味しいですよね。栄養面でも食物繊維が多く、ビタミンB1、B2、Eも豊富。オメガ6系脂肪酸のリノール酸も含む栄養価の高い食材です。人間にはもちろんですが実は犬猫にとっても大変栄養のある食材なのです。ですが、いつの頃からかとうもろこしが使用されているドッグフードやキャットフードは「粗悪」や「危険」と言われるようになりました。




何故悪者扱いをされるようになったの?
1980~1990年代は第一次ペットブームと呼ばれます。その頃のドッグフードやキャットフードには今のようにプレミアムフードと呼ばれる高品質な製品はありませんでした。ペット先進国であるドイツやイタリアのフードは皆無。アメリカやカナダのフードがポツポツ輸入され出した程度でした。その頃の日本製のドッグフードやキャットフードは決して安全なフードとは言えず、人間用食材として利用価値をを失った物が主な原材料と言われていました。そんな原材料の中に「とうもろこしの芯」を使用していると言う噂が広がり、その頃から「とうもろこし=悪者」になったと記憶しております。但し、「とうもろこしの芯」が使用されていたかどうかは定かではありません。また、その頃のドッグフードやキャットフードはとうもろこしや大豆を主原料としてお肉の色と香りをつけている物が多く、動物性たんぱく質を必要とする犬猫にとって理想的な食事では無かったと言えます。これは今現在売られている安価なフードにも同じ事が言えます。




とある事情でとうもろこしから豆へ
最近良く目立つグレインフリー(穀物不使用)フード。穀物不使用と言ってもお肉ばっかりで構成されているわけではありません。殆どのグレインフリー(穀物不使用)フードがお肉以外に豆類や芋類を使用してます。また、グレインフリー(穀物不使用)フード以外では、玄米や大麦、オーツ麦などの穀物を使用します。それでは何故とうもろこしだけ悪者扱いを受けるのでしょうか?更にそれらとうもろこしを悪者扱いする殆どがアメリカやカナダのフードメーカー。理由は2012年のアメリカで起きた歴史的な干ばつ。アメリカではとうもろこしは、食品としてはもちろん、家畜の飼料やエタノール燃料の原料としてなど使途が豊富な為、干ばつの影響でとうもろこしの価格が高騰しました。その為、アメリカやカナダのメーカーはとうもろこしの使用を停止して豆類や芋類を使用するようになりました。しかし、ドイツやイタリアなどのメーカーは今もなお、犬猫にとって良質な栄養源としてとうもろこしを使用していますので、アメリカやカナダのフードメーカーが戦略的な宣伝文句として「とうもろこし=悪者」と謳っている傾向が強いと考えられます。




とうもろこしは消化出来ないの?!
犬猫にとって、とうもろこしは消化の良い食材とは言えません。但し、それはグレインフリーフードに使用されている豆類や芋類も同じです。更に言うと、それは人間にとっても同じです。人間は米や豆、とうもろこしを生で食べません。加熱しないと消化が悪いからです。犬や猫などの動物は人間のように火(熱)を使う事が出来ません。ですので、自然界では自らとうもろこしや豆類、芋類を好んで食べませんが、草食動物の胃の中で発酵した消化の良い状態の物であれば食します。ドッグフードやキャットフードに含まれます、とうもろこしや豆類、芋類は細かく粉砕して熱処理を施していますので犬猫にとっても消化のしやすい状態になっています。結論的には、とうもろこしを批判する理由は、豆類、芋類、米などにも同じ事が言えると言う事です。それよりも実は豆類や芋類よりもとうもろこしの方が優れた食材のような気も。。。どちらにせよ、とうもろこしや大豆を主原料としてお肉を使わなかったり、お肉の使用量が極端に少ない植物性たんぱく質主体のフードはおすすめ出来ませんが、原材料にとうもろこしを使用しているからと言って、そのフードが粗悪とは限りません。また、余談になりますが、ネット上に数多く存在するのペットフードランキングサイト。信用出来るサイトが減りましたね。残念。




ビートパルプやとうもろこしよりも気をつけないといけません!
ビートパルプやとうもろこしを批判・否定するメーカーやサイトでは必ずと言って良い程、お肉たっぷりの高たんぱく・高脂肪のフードが紹介されています。犬猫達にとってお肉たっぷりの食生活が許されるのは「生食」だけです。加熱されたお肉たっぷりの食事は消化が悪く、腸内環境を悪化させ、肝臓や腎臓に負担を掛けます。その結果、尿石症や膀胱炎を引き起こし、最悪の場合は腎不全や膵炎の危険性も。実際にここ数年、急性膵炎を患う子が急増しています。ストルバイトなどの尿石症や膀胱炎も非常に多いです。ビートパルプやとうもろこしを避けて高たんぱく・高脂肪の食事をする事がかえって病気を増やしているのではと感じます。お気を付けください。


腎不全は早期発見が出来ない?
ここ数年、犬猫の死因の代表格となっている慢性腎不全(CKD)。とにかく症状が出るのが遅く、重度になるまで発見出来ない事が殆どです。健康診断でも同様で、重度になるまで結果が出にくい。何と、腎臓の機能が75%以上喪失するまで分からない。それが今も主流の検査で、血中のクレアチン濃度を調べる検査です。しかし、最近では新しいバイオマーカー検査が行われる事も増え、対称性ジメチルアルギニンン(SDMA)によって、腎機能が25~40%低下したところで発見出来るようになりました。気になる方は主治医に一度ご相談ください。




腎不全急増はペットフードが原因?
腎臓は一度悪くなると再生出来ない臓器です。ここ数年、食いつき(嗜好性)重視の高たんぱくなフードが増えている一方で、腎臓や肝臓に負担を掛けてしまい若くして腎臓病や肝臓疾患、結石や膀胱炎を患う子達が多く目立ちます。また、高たんぱくな食事は腎臓に負担を掛けないと言った記事や書き込みも目にしますが、水分を殆ど含まず、消化が良いと言えない加熱されたたんぱく質を多く含む食いつき(嗜好性)重視の高たんぱくなドライフードは腎臓にとってみれば大変厄介な存在です。くれぐれもご注意ください。




腎不全には早期発見&早期対処が重要!
先にも述べました通り、腎臓は再生が出来ない臓器です。早期に腎臓の状態を把握して適切な食生活を行う事が大変重要です。また、日頃の何気ない症状やしぐさでも早期発見が可能です。「食欲が無い」や「水をよく飲む」「尿の色が薄い」「毛がパサつく」「体重が落ちやすい」「よく吐く」「口臭がきつく感じる」などは腎不全に良く見られる症状です。少しでも気になる時は一日も早く主治医にご相談ください。目に見える症状が重くなってからでは遅いです。決して軽く見ないでください。腎不全はとても怖い病気です。宜しくお願い致します。


ビートパルプとは?
ドッグフードやキャットフードでお悩みの際にインターネットを閲覧していると、必ずのように目にするビートパルプ議論。
ビートパルプが入っているフードは体に悪いとか、便を無理やり固めるので便秘になりやすいとか。。。
どこから出た情報なのか分かりませんが、当店では正確な情報を皆様にご提供したいと思います。


そもそもビートパルプとは何なのか。ビートとは「甜菜:sugar beet」の事です。サトウキビ同様にお砂糖の原材料となる植物。ドイツが発祥地と言われ、ビートを原材料としたビート糖は1747年にドイツの化学者マルグラーフが、ビートの根から砂糖を分離する事に成功したことに始まります。サトウキビは温暖地帯のお砂糖の原料で、ビートは寒冷地帯のお砂糖の原料とお考えいただければと良いと思います。。日本ではサトウキビは沖縄、ビートは北海道が生産地となります。



そのビートから糖分を抽出した繊維分は、大変貴重な食物繊維となり、腸内善玉菌の栄養源として大事な役割を持ちます。また、ビートから糖分を抽出した繊維分の名称として、日本国内では下記のように呼びます。

ビート繊維(ビートファイバー)・・・甜菜の根から抽出した、人間用食品向けに洗浄・乾燥・粉末にした天然の食物繊維
ビートパルプ・・・家畜飼料法により定められた抽出法により、厳格な基準の元に甜菜の根から製造される天然の食物繊維

尚、家畜飼料法により定められた抽出法にとは、甜菜を絞って圧力をかけて、様々な構成成分を分離し、繊維分を取り出す方法です。




嘘か本当か分からないですけど。。。

ビートパルプの中には、硫酸系の薬剤を使って、人工的に無理やり食物繊維以外の植物組織成分を溶かすというやり方で、手間を掛けずに食物繊維を抽出する方法によって製造しているものもあるとか。確かにそのような製造方法で抽出されたビートパルプであれば、様々な悪い影響を及ぼすことが安易に予想されます。但し、そのようなビートパルプは人間用や家畜用には使用が禁止されていますので、利用方法とすれば安価で粗悪なペットフードに使用すると言う事なんでしょう。従ってビートパルプを使用しているペットフードは危険だ!と、誰かが一生懸命を訴えているのでしょう。




ボッシュやハッピーキャットにもビートパルプ
当店で取り扱っておりますフードの中にもビートパルプを使用している製品は多数ございます。

ボッシュやザナベレの日本語による原材料表記にはビートパルプと明記。ハッピーキャットの場合は、英語表記ではビートパルプ。日本語表記ではビートファイバー。正規輸入元の翻訳の違いですね。
先にも述べました通り、ドイツはビートの発祥地と言われている国です。ボッシュやザナベレ、ハッピーキャットはドイツが原産国。使われていても何ら不思議ではありません。また、ドイツはペットフードの製造に使用する生の動物性材料、植物性材料、添加物ほか、全ての材料について「人間の消費に適合するものでなければいけない」と法律で規定されており、硫酸系の薬剤を使って抽出したようなビートパルプを使用する事は法律違反となります。逆に言うと、人間の消費に適合するビートパルプを使用する事によって、善玉菌の働きを活性化し、腸内環境を整え、免疫力の向上につながると言えます。

また、当店人気の発酵野菜ミックスにもビートパルプは使用されています。こちらは北海道糖業株式会社にて製造された物を使用しております。発酵野菜ミックスは人間用の酵素系サプリメントメーカーが製造している製品です。使用されております北海道糖業株式会社製造のビートパルプはもちろん安全且つ良質な食物繊維です。




ご安心ください!
硫酸系の薬剤を使って抽出したビートパルプを使用しているフードメーカーがあるとすれば、そのようなメーカーのフードはお選びになられないようにご注意ください。
少なくとも当店が取り扱っております製品にはそのようなビートパルプは使用されておりません。ご安心ください。ビートパルプをはじめとする食物繊維はプレバイオティクスと呼ばれ、乳酸菌等の腸内善玉菌のエサとなり、腸内環境の改善、リンやナトリウムなどの吸着・排出作用があり、腎臓の働きをサポートする役割も期待出来ます。腎不全など腎機能が気になる時にはビートパルプは大きな役割を果たします。誤った情報に惑わされずにご愛犬・ご愛猫に最適なお食事をお選びいただくようお願い致します。


ローテーションとは何?
良く耳にします「フードローテーション」。ひとつのフードを長期間与えるのでは無く、数種類のフードを短期間毎に切り替えて与える方法です。例えばA・B・C・Dと言った4種類のフードを用意して、1週間目はAのフード、2週間目はBのフードと言う感じで4週間でAからDまでのフードを与える方法です。もちろん1週間毎はここでの例えですので1ヶ月毎や半年毎なんて言う周期もあるでしょう。フードローテーションの必要性としては下記の複数の意見が想像出来ます。

●同じフードだと栄養の偏りが心配
●長期間同じフードを与え続けると、そのフードの原材料がアレルゲンになりやすい
●品切れの時でも困らないように食べられるフードを複数見つけておきたい
●いつも同じフードだと可哀想なので定期的に変えてあげたい
●いつも同じフードだと飽きて食べなくなるので

などなど。色々な意見があると思います。どれも気持ちは分からなくは無いですね。




愛犬・愛猫のペースに合わせてはダメ!
上記の意見の中でひとつだけ間違いがあります。それは「いつも同じフードだと飽きて食べなくなるので」です。「うちの子は好き嫌いが激しいのでフードローテーションが必要」と言う方もおられると思います。でもそれは間違いです。それは「フードローテーション」とは言いません。ワガママに付き合っているだけです。好き嫌いをして同じフードを続けて食べない子がいますが、その子に日替わりメニューのような食生活はかえって悪影響です。ますます好き嫌いが激しくなります。酷い時には最終的にどのフードも食べなくなってしまう事があります。ご注意ください。また、好き嫌いが激しい子は大抵の場合、毎日おやつを食べています。特に最近気になるのが猫用のペースト状のおやつ。あれはほんとに要注意。メーカーにもよると思いますが、大半は調味料で味が濃く出来ているのでとても良く食べると思います。但し、噛まずに美味しい物を食べられる「楽」を覚えさせるとカリカリのドライフードなんて面倒臭くて食べなくなってしまいます。食べている様子が可愛いとか、催促するとか、スキンシップになるとか色々なご意見があるかと思いますが出来ればご利用をお控えください。




結局ローテーションは必要なの?
個人的にはフードローテーションは必要が無いと考えます。してはいけないとは思いません。「栄養の偏り」や「アレルギー」を心配してのフードローテーションは必要は無いと思います。但し、プレミアムフードは輸入製品が多く一旦品切れになると長期間欠品になる事もしばしばございます。その為、「食べられるフード」を複数見つけておくのは大切かと思います。また、ペットフードに限った事ではありませんが、製品は定期的にリニューアル致します。10年も20年も内容が変わらない製品は非常に稀です。リニューアル後の製品が体質に合わなくなる事も考えられますので、「食べられるフード」が幾つかあると安心ですね。