コラム


このコーナーではわたくし「店長」が、皆様に知っていただきたい情報などを配信してまいります!

更新は不定期ですが是非お楽しみください!!

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アレルギー検査について
皮膚疾患や下痢などのアレルギーを疑う症状が出た場合に、動物病院にて行うアレルギー検査。これはIgE検査と言い、IgE抗体の量を調べる検査です。IgE抗体の量が多いと陽性、少ないと陰性となります。陽性結果となった物質がいわゆるアレルゲンと判断されます。この結果があれば「アレルギーなんか怖くない!もうお悩み解消だ!」とならないのがアレルギーの難しさ。何故お悩み解消にならないのか。検査結果で陽性反応が出た物質や食材を避けて生活すればアレルギー症状を抑えられると思われがちですが、なかなかそう上手くは行きません。原因を考えていきましょう。




アレルゲンは避けられるのか?
アレルギー検査は数十種類の物質や食材について調べる事が出来ます。例えば、鶏肉や鶏卵、牛や小麦、米、じゃがいもなどの食材、そしてブタクサやヒノキの花粉やノミや蚊などの害虫など。食材に関してはドッグフードやキャットフードの原材料表示、スナック類の原材料表示を見ればアレルゲンを避ける事が出来ます。花粉や害虫は正直避けるのは難しいです。それならば、食材にのみ陽性反応が出た場合は摂取を制限すればアレルギーが解消されるのかと言うとそんなに簡単には行きません。何故ならアレルギー検査の結果には「偽陽性」と「偽陰性」の可能性がゼロでは無いからです。偽陽性とはアレルゲンで無いにも関わらず陽性反応が出る事。逆に偽陰性はアレルゲンであるにも関わらず陽性反応が出ない事です。ですので、アレルギー検査の結果は参考にはなりますが「答え」では無い事を知っておく事が大変重要です。もしかすると我が子のアレルゲンと思っていた食材が実は平気で、平気と思っていた食材がアレルゲンである可能性もあると言う事です。




アレルギーとは限らない!
皮膚疾患や下痢などの症状からアレルギーを疑いアレルギー検査を行う場合が多いですが、実際にはアレルギーでは無く食物不耐症が原因である事も非常に多いです。この食物不耐症とは、非アレルギー性食物過敏症とも呼ばれ、特定の食物を体内で消化するのが困難となる症状です。これが犬猫には非常に多いです。特に牛乳に含まれる乳糖や小麦に含まれるたんぱく質のグルテン。この二つはほぼ全ての犬猫達が対象になります。ですので、アレルギー検査で陰性であったとしても、牛乳や小麦製品(パンなど)は全ての犬猫に対してアレルギーに似た症状が出る可能性があると覚えておいてください。実際にアレルギーでお悩みの犬の場合に、ドッグフードやスナックにはアレルギー検査の結果を重要視して注意しているにも関わらず、小麦が検査結果で陰性であるとの理由でパンやクッキー、うどんなどの麺類を与えてしまって皮膚疾患や下痢が解消しないケースが多く目立ちますのでご注意ください。




アレルゲンは日々変化する!
人間の乳幼児多くみられる鶏卵や乳製品のアレルギー。これらの食物アレルギーの場合は成長とともに克服する事が多く、3歳ぐらいには約50%、6歳ぐらいになると約80%のお子さんが食べられるようになると言われています。これは免疫機能が鶏卵や乳製品を「アレルゲンではない!」と判断した事によります。逆に大人なってから花粉症や蕎麦アレルギーになる事もあります。犬猫も同じでアレルギー検査をした当時と現在のアレルゲンが一致しているかどうかは正直分かりません。ですのでアレルゲンを避け続けるのは非常に困難です。




アレルギーに打ち勝つ体作りを心掛けよう!
見えない相手(アレルゲン)と戦うには何よりも防御力を高めなければいけません。どんな相手が来ても大丈夫なように。その為には免疫力を高める必要がありますが、免疫力を高める為には腸内環境の整備がとても重要です。善玉菌である乳酸菌や、善玉菌の栄養源となる食物繊維や発酵食品などの摂取は積極的に行いましょう。また、発酵食品には食物酵素が含まれており消化力がアップしますので、食物不耐症への予防策としても有効です。更に、細胞が活性酸素によるダメージを受けると、免疫力は著しく低下します。体内で活性酸素が増え過ぎないようビタミンCやSOD酵素の摂取をお心掛けください。










便秘気味の子達は気をつけて!
ここ数年の某大学の研究で「便秘の解消は慢性腎臓病(CKD)進行を抑える働きがある」と言う事が明らかになっています。逆に考えますと、「便秘症は慢性腎臓病を進行させる」となります。
実際の研究では、腎不全のマウスの腸内環境を改善させたところ、そうでないマウスに比べて、腸液の分泌が促進し善玉菌の減少が抑制されたとの事。その結果、腸内環境の改善により尿毒素が排出されやすくなり、慢性腎臓病(CKD)の進行を食い止めたとの事です。




腎不全治療薬は便秘になるの?
腎臓の働きが気になると、食事制限と吸着炭製剤や活性炭サプリを使用する事が多くあります。これらの薬やサプリは尿毒症毒素などの老廃物を腸管内にて吸着し、便と共に体外に排泄する働きがあり、腎不全治療の際に良く使用されます。但し、これらの薬やサプリは便秘を引き起こしやすく、使用時には乳酸菌や食物繊維などの摂取を心掛ける事も大切です。また、乳酸菌などの善玉菌の事を「プロバイオティクス」と呼び、腸内の善玉菌の増殖を促進するフラクトオリゴ糖や食物繊維の事を「プレバイオティクス」と言います。その「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」を同時に摂取する事を「シンバイオティクス」と言い、お腹の健康を促進するだけで無く、身体本来の力を高める機能が更に高まる考えられています。乳酸菌を摂取する際は食物繊維やフラクトオリゴ糖を一緒に摂取する事をおすすめ致します。




抗生物質は悪玉菌を増殖する?
動物病院で処方される事の多い抗生物質。この抗生物質はアンチバイオティクスと言い、使用する事で悪玉菌を増殖する働きがあり腸内環境を悪化させると言われています。治療で抗生物質を仕方なく使用する時はいつも以上に乳酸菌の摂取を意識する必要があると考えます。とにもかくにも常日頃より乳酸菌を摂取して腸内環境を整えておく事は非常に大切な事です。また、人間よりも多くお肉を必要とする犬猫は悪玉菌が増えやすい食生活です。悪玉菌が増えると便秘になりやすく腎臓に負担が掛かります。だから犬猫には腎不全が多いのですが、若い頃から腸内環境を整えておく事により腎不全になるリスクは低くなると考えられます。


犬や猫にビタミンCは必要なの?
ビタミンCと聞いて悪いイメージをお持ちの方は少ないと思います。ビタミンCの働きで最も知られるのが抗酸化作用では無いでしょうか。抗酸化作用とは体内で作り出された余分な活性酸素によって細胞が酸化するのを防ぐ事を言います。それによって、身体全体の老化・加齢による症状を防ぐ事が期待出来ます。また、ビタミンCにはコラーゲンを生成する働きがありますので、皮膚や粘膜の健康維持、関節やけがの治癒、歯肉炎の予防にも役立ちます。更に、「風邪にはビタミンC」とは昔から言いますが、ビタミンCにはウイルスを排除する白血球の活動を強化する働きがあります。また、インターフェロンと言う免疫物質の合成を行い、ウイルス系の病気から身体を保護する働きもあります。最近では発がん性物質の抑制にも効果があるとされ、がん治療にも使用されるようになっています。

でも、犬や猫は体内でビタミンCを合成出来るので、口から摂取する必要が無いと言われています。それって本当?




体内で合成出来る量で大丈夫?
犬や猫は肝臓でビタミンCを合成出来ますが、合成能力は一日で最大60mgと言われています。これは体の大きさに関わらず、猫でも小型犬でも大型犬でも同じです。また、60mgと言っても最大量なので、加齢やストレス、体調不良時には合成量がガクッと減ると考えられます。ですが、ビタミンCの一日の必要量は猫や小型犬で500mgほど。中型犬で1500mg、大型犬で3000mgと言われます。どれほど体調が優れている時であっても一日に必要とされる量のビタミンCを体内で合成する事は出来ません。また、残念ながらAAFCO(米国飼料検査官協会)がビタミンCの基準を設定していない為、殆どビタミンCが含まれていないフードが多くなっています。




癌やウイルスと闘う体を目指そう!
ここ数年、犬猫の癌やウイルス性疾患、歯肉炎など、免疫系に関わる病気が多く見られます。これらの原因がビタミンCの不足に関係していると言う説があります。真偽は定かではありませんが、現代の犬猫達がビタミンC不足である事は間違いありません。ましてや、水や空気も汚染されているこの時代。ビタミンCの積極的な摂取で強い身体作りを心掛けましょう。尚、ビタミンCは過剰に摂取したとしても便や尿によって体外へ排出されますのでご安心ください。




まずはシニア用のフードとは?
シニア用のフードとは各メーカーによって若干記載に違いはございますが、「7歳以上」や「8歳以上」と書かれている高齢期用のフードの事です。成犬用や成猫用と比べますと栄養成分値や配合されているサプリメントなどが異なるケースが多いです。特に顕著なのが「たんぱく質の制限」や「脂肪分の制限」、「カロリーの制限」です。昨今の7歳以上や8歳以上の犬猫達は「高齢期」とは呼べない程に元気な子が多いですが、やはり若い頃に比べますと、運動量が落ちたり寝る時間が長くなったりしていることが多いです。その為、フードの栄養価を下げて栄養過多にならないように施されております。また、関節の健康をサポートするグルコサミンやコンドロイチンなどが含まれているケースが多いのも特徴です。また、排便を促すよう繊維質が多く含まれる事も特徴です。




実は年齢に関係無く使えます!
先述の通り、シニア用のフードは「たんぱく質」「脂肪」「カロリー」が制限されているケースが多いですが、このような栄養制限が施されている為、「肝臓」や「腎臓」、「泌尿器」に不安のある子にもご利用いただく事が可能となっています。例えば、3歳の成犬で肝臓の数値が気になる子で療法食を使用するほどではない場合、一度シニア用のフードをご検討ください。肝臓の負担軽減にはたんぱく質の制限が必要になりますが、極端なたんぱく質の制限は本来は好ましく無く、出来るだけ良質なたんぱく質を摂取しながら肝臓への負担を軽減させる必要があります。残念ながら肝臓の状態によっては極度の低たんぱく食を使わざるを得ないケースもありますが、血液検査の結果次第では3歳の子でもシニア用のフードが適している場合もございます。また、腎臓の状態が気になる場合でもたんぱく質を制限したシニア用のフードが、ストルバイト結石が気になる場合でもシニア用のフードが適しているケースもございます。




お気軽にご相談ください!
フードには成分値の違いにより「成犬(成猫)用」や「シニア用」などと記載がされているケースが多いですが、必ずしも記載通りに使用しないといけない訳ではありません。逆に高齢期でも「成犬(成猫)用」の方が適しているケースなどもあります。また、最近では「シニア期でも高たんぱくな食事は必要!」と謳ったメーカーも見受けられますが、個人的にはそのようなフードは反対です。使い方を間違えればきっと愛犬・愛猫の体を痛めつけてしまうでしょう。お食事についてご不安な点、ご心配な点などがございましたらお気軽にご相談ください。


好き嫌いの原因は何だ?
好き嫌い。個人的には愛犬・愛猫が好き嫌いをした事がありません。私が出した食事は必ず「即食べ」です。それほど厳しい対応をしているつもりもありませんが、必ず何でも食べてくれます。これは先代の子も先々代の子も、その前もずっとです。ハッキリ言ってしまいますが、好き嫌いの原因は飼い主様の接し方が原因になっているケースが大半です。(病気や体調不良の子の場合は除きます。)でも言える事は好き嫌いをしてしまう子の特徴としては「愛されている子」です。好き嫌いをしない子が愛されていない訳ではありませんので(笑)愛して可愛くて大切な子だからこそ好き嫌いを許してしまう傾向があります。言い方は悪いですが、愛してくれる飼い主がいない「野良」の子は好き嫌いをしません。

好き嫌いをしたからと言って何が悪いの?とお思いの方もおられると思います。嫌いなフードを無理に食べなくても好きなフードを探してあげるので大丈夫。多少好き嫌いをしても時間が経てば食べ切っているので大丈夫。飽きてきたら違うフードにすればどうにか食べてくれるので大丈夫などなど。

全然大丈夫じゃないですよ!!!!!好き嫌いをしてしまう子の飼い主様、今のうちです。好き嫌いは無くしましょう!




好き嫌いの何が悪いの?
まず、好き嫌いをしてもフードを変えてあげるので大丈夫と言う考えは非常に危険です。何故なら、フードの選択肢がある内は良いですが、ストルバイト結石や腎不全になるとフードの選択肢が一気に狭まります。多くあって5種類くらいでしょうか。その中に体質に合う合わないがあるとすると、下手をすれば選択肢が1つや2つなんて事も。なので「飽きたら変える」と言う方法は通用しなくなる時が来る可能性があると言う事を覚えておいてください。また、好き嫌いをする子ほど、現代の犬猫の代表的疾患「ストルバイト結石」になる可能性が高いと言う事も!




好き嫌いとストルバイトの関係は?
好き嫌いが多いと下記の傾向が強くなります。

●朝ご飯を残して食べていないので「お腹が空いて可哀想・・・。」と言う事でおやつを与えてしまう。
●ご飯を出してもすぐに食べないので、出しっぱなしのダラダラ食いになる。
●フードの食いつきが悪いのでトッピングをするが、トッピングだけ食べてフードは残す。
●晩ご飯を残しているので寝る前におやつを与える。

以上4点でひとつでも思い当たる節のある方。愛犬・愛猫はストルバイト結石の予備軍ですよ!おやつや間食中心の栄養バランスの乱れた食生活や胃をきちんと休める事が出来ないダラダラ食いはストルバイト結石の原因になります。ご注意ください!




好き嫌いを無くすには?
答えは簡単!おやつを与えない事と残したご飯はすぐに下げる。この2点で充分です。
おやつはご飯をきっちりと食べた子に与える物です。人間の子供でも同じですよね。「ご飯食べていないからお腹空いたでしょ~。チョコレート食べても良いよ~」って、そんな親いてますか?犬や猫も同じです。フードを残しているからっておやつでお腹を満たそうとさせるのは大きな間違いです。体に良い影響を与えるはずがありません。健康な内はそれが当たり前なのであまり気にならないかも知れません。でも病気になった時に後悔するのです。残しているご飯をすぐに下げるのは病気の予防の為です。必ずお守りください。


ウエットフードには種類(タイプ)が分かれています!
前回の続きになりますが、腎臓病やストルバイトなどの尿路結石になると、水分をしっかりと摂取させたいと思われますよね。病気を患っていなくても水分の摂取が大切なのは皆さんご存知だと思います。そこで前回のコラムでは乾いた食事(ドライフード)だけでは無く、水分の含んだウエットフードのご利用をおすすめ致しました。でもウエットフードと言っても沢山種類ががあります。

具体的に例をあげますと、シシアのようなフレークタイプ。魚の身や鶏肉などをシーチキンのように仕上げたもの。猫用に多く見られます。




次は犬用でも猫用でも多く見られますパテタイプ。お味噌のように柔らかく滑らかに仕上げたもの。少し硬めになっているものもあります。




あとはお肉の塊りのようにゴロゴロした形状に仕上げてスープやゼリーなどとからめたチャンクタイプ。




大きく分けるとこの3タイプになります。他にも少し違った形状のものもありますが基本はこの3タイプになります。
どれが一番良いとかおすすめとかはありません。愛犬・愛猫の好みに合わせてご利用ください。
「うちの子はウエットフードを食べない・・・。」とお思いの場合でも「フレークタイプなら食べた!」とか「チャンクタイプだけは食べてくれる!」と言った発見もあるかもです。




あまり細かい事は気にしないで!
最近は腎臓病用や結石用のウエットフードも多く見られるようになりました。ですが、腎臓病や結石の子はその他のウエットフードを使ってはいけないのか?いえいえ、そんな事はありません。腎臓病用や結石用のウエットフードは通常の製品に比べますと、栄養制限が施されています。ですが、これは完全にその製品のみを主食として使用する際には大切な要素になりますが、ドライフードに混ぜて使用したり、ドライフードの上に少量トッピングしたりするのであればあまり気にする事ではありません。例えば、腎臓病用のドライフードを与えていれば、それに加えるウエットフードは腎臓病用で無くても構わないと言う事です。結石も同様です。無理に専用のウエットフードを与えようとして、それを好まずにウエットフードを断念してしまうくらいならば、通常用のウエットフードを与えて水分摂取量を確保する方が大切だと言う事です。
年齢的なものも同じです。子犬・子猫だからと言って成犬用や成猫用を使ってはいけない事はありません。逆に高齢だからと言って高齢用しか使ってはいけない訳ではありません。最近は量販店やネットショップなど、店員に相談して購入しづらい販売形態が増えている為、消費者が自分自身で選びやすいようにメーカーが「●●用」などと記載し過ぎです。犬種や猫種別になっている製品もありますが、あんなのは何の意味もありません。あまりメーカーの言いなりにならないように!ご自身で決めかねる時はお気軽にご相談ください。


どうして水を飲まないの?
ここ数年増加傾向にある腎臓病やストルバイトなどの尿路結石で最も重要なのが「水分摂取」です。でも「お水をもっとたくさん飲んでね」と言っても犬猫達はそう簡単には飲んでくれません。何故なら犬や猫は本来、食事から水分を摂取するからです。動物は当然のように「火」を使えません。その為、食事は全て「生(なま)」です。生の食事には水分がたっぷりと含まれています。本来は「水分がたっぷりと含んだ生の食事」を食するので水を飲む習性が元々ありません。逆に考えると「乾いた食事」を食べているので水分摂取不足で腎臓病やストルバイトなどの尿路結石が多いのかも知れませんね。




お水を飲ませる方法は?
お水をあまり飲んでくれない子に飲ませる方法は・・・・。あれば教えてください(笑)
循環式の水が流れる給水器を使ったり、浅くて大きいお皿に水を入れたり、食器洗い洗剤の香りを替えたりで水の飲む量が増えたと言うケースもありますが。正直言って「これがおすすめ!」と言う方法は残念ながらありません。シリンジやスポイトで強制給水と言った方法もありますが、ストレスで余計に体調を崩す可能性もあります。注意が必要です。




水分の含んだ食事を与えよう!
水を飲んでもらうよりも確実に水分摂取出来る方法はやはり食事から水分を摂取する方法。動物本来の食生活に近づける事だと思います。と、なると真っ先に思い浮かぶのが「缶詰」や「パウチ」などのウエットフードです。
当店で言うと下記のカテゴリになります。

ウエットフード(犬用)
ウエットフード(猫用)

ウエットフードは「総合栄養食タイプ」と「一般食タイプ」に分かれます。総合栄養食タイプはその製品と水だけで栄養が満たされると言うもの。一般食タイプは足らない栄養素もあるのでドライフードと併用すべきと言うもの。ですので、ドライフードを使わずにウエットフードだけでの食生活を行う場合は総合栄養食タイプを選ぶ必要があります。逆にドライフードに少量混ぜて使うのであれば「総合栄養食タイプ」でも「一般食タイプ」でもどちらでも良いと言う事になります。

また、一般食タイプのウエットフードと同じような使い方が出来るのが、当店大人気アイテムのVACEL(バセル)のレトルトです。ドライフードに少量加えると水分が摂取出来ます。数種類の魚やお肉がありますので愛犬・愛猫の好みに合わせてお選びいただけます。

今回はここまで。次回はもう少し具体的にウエットフードの使い方や選び方をお話ししたいと思います。


気にし過ぎは失敗のもと!
題名の通りですが、一日の摂取カロリーを気にしない事。とても大切です。
例えば、成猫は体重1kgあたりに一日で約80kcalを必要とすると言う説を見本にしますと、体重4kgの子であれば一日に約320kcalを必要となります。それを基に計算しますと、100gあたりのカロリーが400kcalのフードであれば、一日に80gを与えるのが目安となります。。。。。

これは絶対与え過ぎ!食べ過ぎ!

色々なサイトを見ておりますと、一日に与えるフードの量の計算式が書かれてあったりしますが、基本的にはフードの量は計算して決める物ではありません。また、メーカーが公表しており、製品パッケージ等に記載されている給与量もあくまでも目安であり正解ではありません。どちらかと言うとあまり見ない方が良いです。実際に日本で暮らす殆どの犬猫達は食べ過ぎであり肥満傾向にあります。




本当に食が細いのか?
先に「与え過ぎ」について書きましたが、実際にカロリー計算をする飼い主様の傾向としては「我が子は食が細いので心配」とお思いの方が多い気がします。なので、栄養不足に陥っていないか気になるのでフードの量を計測して摂取カロリーを計算。計算の結果は一日に100gを食べないと必要摂取カロリーに到達しないのに実際は50gしか食べず。。。このままでは栄養失調になるではないか(涙)
心配なので食間におやつで栄養を補給。このような方は少なく無いと思います。
もちろん体調不良で食が進まず、仕方が無くおやつで栄養を補給する場合はあります。でも健康な子の場合は食間のおやつによる栄養補給は不要です。そもそも、ご飯を残しているのにおやつを与える事がおかしいです。100g差し出したのに50gしか食べなければそれで良いのです。本人がその量で良いと言っているので。栄養失調にはなりません。もちろんガリガリに痩せていて明らかに元気が無ければ心配ですが。殆どのケースが元気があってどちらかと言えばぽっちゃり気味。欲しければ食べます。「同じフードを続けるとすぐ飽きる」と言う方がいますがそれも間違いです。「飽きる」のではありません。「他の物を欲しがっている」だけです。決まったフードしか貰っていない子はそのフードに飽きて食べなくなる事はありません。




どの程度の量を与えれば良いのか?
答えは簡単!「適量」です。実際に私も愛犬・愛猫に何グラム食べさせているかは把握していません。でもいつも使っているお皿に「どのくらい」入れているかは記憶しています。それで良いのです。その結果、太ってくれば量を減らして、痩せてくれば量を増やすだけ。人間も同じだと思います。お茶碗一杯のお米が何グラムか知っているでしょうか?知らなくても問題ありませんよね。太れば量を減らすだけ。それと同じです。あまり難しく考える必要はありません。太っていれば食べ過ぎで、痩せていれば足らない。もっと気楽にいきましょう!


お問い合わせ数一位はストルバイト!
大変久しぶりの更新となってしまいました。申し訳ございません。前の投稿が昨年の8月ですので約半年ぶりになりますが、当店では毎日数件のお問い合わせを頂戴致します。その中でやはり多いのがストルバイト結晶(結石)についてです。このコラムでも何回もお話ししておりますが、今回は改めて詳しくお話ししようと思います。






ストルバイトの原因は尿のpHのアルカリ化!
もはや言うまでもありませんが、尿のpHがアルカリ性に傾く事によってストルバイトの結晶が生成されます。逆に尿のpHがアルカリ化せずに酸性に保っていればストルバイトの結晶は生成されません。また、アルカリ尿によって生成されたストルバイトの結晶は酸性尿によって溶解(溶けて無くなる)されます。尿のpHは食前食後や運動の後など一日の中で常に変動していますので、ストルバイトの結晶は生成されたり溶解されたりを繰り返す事があります。






基本的な尿のpHの動きは決まっている!
尿のpHは一日中変動していますが、基本的な動きは決まっています。それは「空腹の時は酸性に傾く」と「食べ物を食べた後はアルカリ性に傾く」と言う事です。
この2点をしっかりと覚えておくだけでかなりの確率でストルバイトを予防出来ます。
また、食べ物を食べた後にアルカリ性に傾いた尿のpHも時間が経つにつれて酸性に傾いていきます。具体的に例を出すと下記のようになります。

●1:食前(空腹時)の尿のpH=6.0

●2:食後(1時間ほど経過後)の尿のpH=7.5

●3:食後(3時間ほど経過後)の尿のpH=7.0

●4:食後(5時間ほど経過後)の尿のpH=6.5

●5:食後(7時間ほど経過後)の尿のpH=6.0

あくまでも例えの話ですが上記のようになります。上記の場合、●1の時は尿が酸性ですのでストルバイトの結晶は生成されていません。しかし、●2の時は尿のpHがアルカリ性に傾いているのでストルバイトの結晶が生成されている可能性があります。しかし、●3・●4・●5と経過していくにつれて尿のpHは酸性に傾いていきます。●5の時は食前の空腹時と同じ数値までpHが下がっています。こうなると、食後の一時的に生成されたストルバイトの結晶は尿の酸性化により溶解される可能性が高く大事に至る事はありません。ですので、食後は出来る限り余計な物を食さず、しっかりと胃を休めて空腹時間を作る事が大事です。






いつまでも尿のpHが酸性にならないのは何故?
先に述べたように一時的にアルカリ尿になっても、その後に酸性尿の時間を長く保つ事が出来れば大事に至る事は無いと言いましたが、いつまで経ってもアルカリ尿のままのケースがあります。こうなるとストルバイトの結晶を溶解するタイミングを失い、どんどん結晶が生成され続け大きな結石になってしまいます。

それでは何故アルカリ尿のままなのかを考えていきます。原因の多くが「ダラダラ食い」です。これは特に猫に多く、お皿に常にドライフードが入ってる状態にしておき、いつでも好きな時に好きな量だけ食べられる状態です。満腹にはなりませんが、逆に空腹にもなりません。そうすると、尿のpHは常にアルカリに傾いたままになります。その結果ストルバイトの結晶が溶けるタイミングを失い大きな結石になってしまいます。他にはおやつの与え過ぎです。1日に1回のおやつは悪いとは思いません。しかし2回も3回も、中には5回も6回も与える方もいます。これでは常に尿のpHがアルカリに傾いたままになります。何度も言うように空腹時間を作り胃を休めないと尿のpHは酸性に傾いてくれません。






おやつを与えずダラダラ食いもしていないのに何故?
おやつを一切与えておらず、ご飯も1日2回きっちりと時間を決めて与えているにも関わらずストルバイトになる場合があります。これは食事内容に問題があるケースが多いです。
尿の酸性化には胃を休める事が大事と言いましたが、同時に内臓に優しい食事も大切です。
ここ数年は犬や猫は元来肉食だからと言う理由で高たんぱくなフードが多く目立ちます。これからのフードが悪いとは言いませんが、肉食の食生活を実践するのではあれば、ご飯の回数は1日1回で充分でしょう。いや、数日に1回でも良いかと思います。野生のトラやライオンは毎日狩りはしません。一度食べれば長時間胃を休めます。なのに高たんぱくなフードを1日に何回も与え、尚且つおやつも食べ、トッピングもしたり、中には高たんぱくなフードをダラダラ食いしたり・・・・。これでは胃を休ませれないどころか、内臓に過度の負担が掛かります。こうなると食後の尿のpHが強くアルカリ性に傾き、pH8.0やpH8.5などの異常的な数値が見られる事になります。






ストルバイトにならない為の結論!
犬でも猫でもダラダラ食いをしない!ご飯の回数は1日2回まで!おやつは1回まで!高たんぱくな食生活をしない!フードのリンやマグネシウムの数値なんか気にしなくて構いません!健康に必要な栄養素だから入っているのです。そんな事よりもしっかりと空腹時間を確保してください!


療法食だけが予防食では無い!
ストルバイト結石。犬も猫も多いです。但し、必ずしも「療法食を与えなければならない!」わけではありません。

ストルバイトは尿がアルカリ化し、結晶が生成され、アルカリ尿が持続する事によって結晶が結合し合って結石になります。逆に考えると、アルカリ尿が持続しなければ良いのです。一日の中で尿は酸性に傾いたりアルカリ性に傾いたりします。尿は食後にアルカリ化します。空腹時に酸性化します。

少し前のコラムにも書いてますのでご覧ください。↓↓↓

尿路結石の最大の天敵は「偏食」




何よりも尿のpHチェックが大切!
ストルバイトの診断をうけるとまず間違いなく動物病院が取り扱う療法食をすすめられると思います。動物病院の療法食に抵抗のある方はプレミアムフードの療法食をご利用になられます。はじめはそれで良いと思います。でも大半の方がお悩みになられるのが「いつまで療法食???」です。ストルバイトの診断をうけると食生活を改善なされる事になると思います。今まで与え過ぎていたおやつを控えたり規則正しい食生活を心掛けたり。その結果、療法食を与えなくてもストルバイトを予防出来る可能性が出てきます。それを確認する為には、「日々の尿のpHチェック」がとっても大切になってきます。何度も言いますが、ご飯を食べると尿のpHはアルカリ性に傾きます。食べるフードの種類によって尿のpHの数値は異なります。出来るだけ食後の尿のpHの上昇が小さいフードを見つけ出してください。

●尿のpHの測定には【お家で簡単に尿のpHが測定出来ます!】pH測定紙(pH5.5〜9.0)をどうそ。




どんなフードを選べば良いの?
尿のpHの上昇が小さいフードとはどのようなフードなのか。一言で言うと「内臓にやさしいフード」です。決して高たんぱく過ぎるフードは選ばないでください。最近はそのようなフードが増えておりますのでご注意ください。具体的な銘柄につきまして、個々の体質等もありますのでこの場でのご紹介は控えさせていただきますが、お気軽にお問い合わせください。


どうして食べないの?
今も昔も、おそらく今後もずっと続くであろう「食べない」と言うお悩み。食べない理由には大きく分ければふたつ。

(1)体の調子が悪く食欲が無い
(2)わがまま

とても単純です。(1)の場合は、動物病院で診察をうけて適切な処置・治療を施し、少しでも食べやすい物を与えるなどの工夫が必要です。症状や病状に合わせての対応が必要になります。
次に(2)は原因は様々です。が、大きな原因は飼い主様の接し方です。いかに徹底出来るか。ご自身のその時その時の感情でむやみにおやつを与えたり、つまみ食いをさせてはいけません。決しておやつを与えてはいけない訳ではありません。習慣を大切にしていただきたいのです。人間でも朝・昼・晩とご飯を食べます。犬や猫も決まった時間帯にご飯を食べるのが理想です。当店では2回食(朝と晩(夕))をおすすめしておりますが、もちろん3回でも構いません。一番やってはいけないのが「置きエサ」です。




置きエサはどうしていけないの?
「うちの子は小食で・・・」や「好き嫌いが激しくて・・・」などとお思いの飼い主様。愛犬・愛猫は太ってませんか?
不思議に思われるかも知れませんが、フードをしっかりと食べて空になったお皿を舐めまわす程の大食漢の子は意外とスマートなんです。逆に、フードの好き嫌いが激しくて、いつもお皿にフードを残している子は太っている傾向があります。もちろん例外もありますが。この理由は「間食」ですね。
朝晩のご飯の時間が待ち遠しい子は間食が適量なのでお腹を空かしています。逆にお皿に入ったフードに「プイッ」とする子はご飯の時間にお腹が空いていなかったり、「プイッ」を続けていると好きな間食が出て来るのを待っている子ですね。また、「プイッ」とされた飼い主様の大半が、次のご飯の時間までお皿を出しっぱなしにしてしまいます。これが置きエサです。犬や猫からすると「いつでも食べられる状態」になってしまいます。こうなると「いつでも食べられるのに、いつまでも食べない」ようになります。今食べなくても平気だからです。まさしく悪循環。
また、置きエサをしてしまうご家庭の特徴として「日中に誰かしら家に居てる」傾向があります。これもイメージとは逆ですね。日中誰も居てなくて間食を与える事が出来ないので、お腹を空かしたら可哀想との事で置きエサをしてしまうのかと思いきや、そのケースは少数派です。「日中に誰かしら家に居てる」ケースでは、「家に居てる誰か」が間食を与えがちなので、犬や猫からすると、朝のご飯の時間に食べなくてもあとで何かが出て来ると思い込んでしまっています。そうです。好きな物しか食べなくなってしまうのです。逆に日中誰も居ないご家庭では朝のご飯を食べなければ晩まで食べるものがありません。だから出されたものをきっちりと食べてくれるのです。




どうしたら食べるようになるの?
答えは簡単です。飼い主様が我慢するだけ。犬や猫が我慢するのではありません。我慢が必要なのは飼い主様です。人間も同じですが、規則正しい食生活は健康を維持する為には必須条件です。間食がダメな訳ではありません。でも大切なご飯の時間に影響を及ぼす量の間食がダメなのです。人間の感覚で少量と思っていても、人間の10分の1や20分の1しか無い小さな体の犬や猫にすれば多過ぎるのです。間食が多過ぎず適量であればご飯の時間が待ち遠しくなります。必ず。また、「間食は与えていない」とお思いの方でも、「野菜や果物を切っている時に端っこだけ」や「ヨーグルトを食べる時に蓋の裏側についているのを」など、間食を与えている感覚がマヒしているケースも良くあります。「ほんの少し」は人間の感覚です。犬や猫からすると充分な量の可能性がある事をお考えください。そして最近気になるのが、猫用で多く見られます「ペースト状のおやつ」です。「直接袋からも与えられ、猫ちゃんとぐっと距離が近づく」などと謳っているメーカーもありますが、あれは偏食への入り口でしょう。製品を批判するつもりはありませんが、調味料で味付けされていますので美味しくて当然です。無添加のナチュラルフードを食べなくなって当然です。ご注意ください。

口うるさいコラムになってしまいましたが、最後に。近年は愛犬や愛猫を「息子」や「娘」、「我が子」とお呼びいただける方が増えて大変嬉しく思っております。とても大切にしていただけているのが強く伝わってきます。だからこそ「規則正しい食生活」をお願いします。ご飯を食べないのにおやつを与える親はいませんよね。病気になってからでは遅いです。今のうちに我慢をお願いします。


長寿が増えるのは嬉しい事です!
皆様ご存知の通り、犬猫の寿命は従来に比べて格段に延びています。医学の進歩やプレミアムフードの充実によるものと思われます。ですが、その反面、高齢期の病気が増えているのも事実です。寿命が延びて人間同様に高齢化が進んでいるので当然と言えば当然ですが。その中でも近年急増しているのが「腎臓病」です。いわゆる「CKD」。また、腎臓病が進行したものを「腎不全」と言います。目安としては腎臓の機能が著しく低下し、機能が正常時の30%以下程度に落ちた状態を腎不全と呼びます。腎不全になると、本来尿と一緒に排泄するはずの毒素が血中に残り、様々な症状を引き起こします。尚、腎臓病は初期段階では殆ど症状が出ないのが恐ろしい点です。嘔吐や食欲不振、毛艶が悪くなった、尿が薄い、水の飲む量が増えた、などがあれば早い目に主治医に相談なされる事をおすすめします。




どうして腎臓病になるの?
原因は腎臓の過労です。中には先天的に腎臓の働きの弱いケースもありますが、殆どが加齢によるものが原因です。また、腎臓はお肉に含まれます「リン」の排泄を主な仕事としますので、肉食である猫に多いのも特徴です。(肉類にはリンが多く含まれます。)猫が水分をあまり摂取しないのも腎臓病が多い原因のひとつになると思います。だからと言って若い頃からお肉の摂取を控えるのは良くありません。腎臓の健康を保つ為には、お肉も必要だからです。但し、過剰なお肉の摂取は若い頃から控えた方が良いと考えます。また、水分をしっかりと摂取し、尿量を増やして腎臓の働きをサポートしてあげましょう。その為には、ドライフードオンリーの食生活では無くウエットフードなど、水分を多く含むお食事を取り入れるのも大切だと思います。




サプリメントを活用しよう!


腎臓病には残念ながら「治す薬」はありません。また、腎臓病自体が治ると言う事は無く、いかに進行を遅らせるかがポイントです。その為には、リンやカリウムの摂取を控えたり、水分摂取量を増やしたりして腎臓の働きをサポートしてあげるのですが、ここ数年の研究で腸内環境の改善で尿毒素の排泄が促進され、腎臓病進行の抑制が期待出来ると分かってきました。また、マッシュルームに含まれるシャンピニオンエキスが血液中のクレアチニンを低下させ、腎不全の進行を遅らせる事が期待出来ると言われています。その他、乳酸菌やシャンピニオンエキスを含むサプリメントを腎臓病対策で使用する事が増えて来ています。


皆さんはどうしてますか?
これからの季節に多くなってくるお問い合わせが「ドライフードの保存方法」です。誰もが容易に思いつくのが「高温多湿を避ける」ですよね。わざわざ直射日光を当てて保存する人はいないと思います。食器棚や納戸、床下収納庫などの冷暗所を保管場所として選ぶことが多いと思います。又は冷蔵庫ですね。賛否両論のあるドライフードの冷蔵庫保存ですが真実は???
ちなみに冷蔵庫保存反対派の見解は「冷蔵庫に保存すると冷蔵庫の低温から室内の常温へと出し入れをくり返しているうちに、粒の表面に細かい水滴(結露)が発生し、湿気によってカビが生えやすくなります。」との事。

メーカーや販売店によって意見が異なりますので、何が正解なのか正直分かりません。正解があるのかどうかも不明。




そもそもドライフードは腐るの?
当店が取り扱いますドライフード、俗に言うプレミアムフードは合成保存料を使用せずに天然の保存料によって品質が保たれています。決して保存性に優れた製品とは言えません。
しかし、そもそもドライフードは水分含有量が10%程で、すぐに「腐る」と言う事はありません。但し、脂分(油、オイル)の酸化が心配。脂分の酸化の条件としては、「酸素に触れる」と「気温の上昇」です。酸化した脂分の摂取は体にとって「百害あって一利なし」。




毎日、毎食の開け閉めが最も注意が必要!
脂の酸化の条件が「酸素に触れる」と「気温の上昇」ですが、まずは「酸素に触れる」を考えていきましょう。
ドライフードが酸素に触れる機会と言えば毎食の給餌時ですね。400gや1kg、3kgなど袋の大きさは様々ですが、1週間で使い切る場合があれば1ヶ月、2ヶ月と使い切るまで時間が掛かる場合もあります。1週間程度ならさほど気にする必要は無いと思いますが、1ヶ月となると1日2回の食事でも60回開け閉めを繰り返す事に。2ヶ月なら120回。ちょっと心配ですね。そうならないように大き目のサイズの製品を購入なされた際は、1週間程度で使い切れる量で小分けしておくと良いでしょう。




保存場所はどこが良いの?
問題はこれですね。低温が良いのは間違いないのですが、先に述べました通り、「冷蔵庫に保存すると冷蔵庫の低温から室内の常温へと出し入れをくり返しているうちに、粒の表面に細かい水滴(結露)が発生し、湿気によってカビが生えやすくなります。」と言う説が気になりますよね。

例えば、夏の暑い時期にクール便(冷蔵便)発送をご希望になられるお客様が居られます。「運送会社の暑い車の荷台に何時間もフードを置いておくと品質が心配」と言う方がクール便(冷蔵便)発送をご希望になられます。この場合はお受け取り後も冷蔵庫にて保存をお願いしております。理由はやはり上記の結露です。しかし、この場合は冷蔵庫で保管してお届けしたフードを長時間にわたって常温保存していただくと危険と言う意味です。人間用の食品でも同じだと思います。一旦、冷蔵庫で保存した食品を常温保存に切り替える方は少ないと思います。でも、冷蔵庫で保存している食品を、その時使う量だけ取り出して、残った分は再度冷蔵庫に戻しますね。ドライフードもそれで良いのではないでしょうか?少なくとも私はそうしています。但し、出来るだけ出し入れの回数が少なく済むように小分けをして保存しています。例えば1袋を4個に小分けすると、3個は冷蔵庫に入れっぱなしで1個は毎食時に出し入れする事になり、それが無くなったら残りの3個のうちの1個を毎食時に出し入れと言う感じで。

もちろん必ず冷蔵庫に入れないといけないわけではありません。直射日光が当たらず気温の上昇が抑えられる場所があれば、そのような場所でも大丈夫です。具体的には25℃以下の保存が好ましいと思われます。(未開封でも。)

また、クール便(冷蔵便)発送の必要性に関しては、必ずしも必要だとは考えておりません。何日間も運送会社の車や倉庫に保管される可能性がある場合はクール便(冷蔵便)発送は安心だと思います。ですが、通常のお受け取りの際は当店を出荷してから1日~2日後にはお受け取りいただくと思います。その程度の時間ではドライフードの品質には問題が無いと考えます。




どれくらいの期間で使い切るのが良いの?
ほぼ全てのメーカーが「開封後は1ヶ月以内にご利用ください。」や「開封後は早い目にご利用ください。」と謳っています。季節や保管環境によっても異なると思いますが、簡潔にまとめますと、開封後常温保存なら1ヶ月以内、冷蔵庫保存なら2ヶ月以内のご利用が目安になると思います。但し、先にも述べました通り、開け閉めの回数を出来るだけ少なくなるよう小分けをおすすめします。


そもそも乳酸菌って何?
最近はチョコレートなどのお菓子類にも「乳酸菌入り」って見かけますね。乳酸菌は名称から「乳製品」とお思いの方もおられるかと思いますが、牛乳とは全く関係がありません。確かに乳酸菌とは言えば「ヨーグルト」が真っ先に思い浮かびますからね。それでは何故「乳酸」と名称につくのか。

実は乳酸菌とは、糖類(ブドウ糖、乳糖、オリゴ糖など)を分解して乳酸をつくる細菌の総称です。また乳酸とは、簡単に言えばエネルギー源です。結果、乳酸菌はエネルギーを作り出す細菌と言う事です。

また、乳酸菌の働きとして最も知られているのは、腸内環境の改善ですね。腸内には、体に良い働きをする善玉菌と、悪い影響を与える悪玉菌が同居しているのですが、善玉菌は腸の働きをサポートしてくれて免疫力を高め、下痢や便秘を防ぐなど健康に役立ちます。逆に悪玉菌は腸内で腐敗を起こし、発がん性物質など有害物質を作り出します。この善玉菌優位の環境を作り出すのに必要なのが乳酸菌なのです。但し、乳酸菌は長時間腸内には生息出来ません。ですので少量でも毎日摂取する事が大切になります。また、動物性たんぱく質や脂肪を多く含んだ肉類を主食とする犬猫は悪玉菌が増える傾向がある為に、人間以上に乳酸菌の摂取が必要になります。




野生の肉食動物はどうなるの?
肉類を主食とする動物は悪玉菌が増える傾向があると言いましたが、野生のトラやライオンはどうなるの?と思いますよね。それは、獲物の胃の中から摂取しています。肉食動物や草食動物を食して生活をしています。片や草食動物は草や野菜などを食して生活をしています。その草食動物の胃の中では野菜や果物が発酵して乳酸菌をがたっぷり含まれています。なので、肉食動物は草食動物の胃の中身を食べるのです。
そう考えると、犬猫がいかに乳酸菌不足になっているかが分かりますよね。健康をサポートする為にも乳酸菌や発酵した野菜をしっかりと摂取するように心がけましょう!


特発性膀胱炎って何?
早速ですが、膀胱炎って言われると何となくでも、どんな疾患かはわかると思います。膀胱が細菌に感染して炎症を起こし、尿が思うように排泄出来なくなって、元気や食欲が無くなり、最悪の場合は尿毒症などを併発し命に関わる事も。但し、しっかりと治療すればそれほど怖い病気ではありません。しかし、細菌感染が見られないにも関わらず膀胱炎になる事があります。それが特発性膀胱炎です。犬には殆ど見られませんが、実は猫の膀胱炎のうち、6割は特発性膀胱炎だと言われています。「特発性」とは「原因不明」と言う意味ですので、動物病院でも思うように治療が出来ず、何度も繰り返してしまうのが特徴です。




ストレスが原因と言う説も
原因不明と言われる特発性膀胱炎ですが、「ストレスが引き金になって起こる」と見るケースが多いようです。しかし正直わかりません。個人的には結果論に過ぎないようにも思います。元来、猫はストレスを感じやすい動物ですので、100匹いれば100匹共に何かしらのストレスを感じて生活していると思います。結果、特発性膀胱炎を発症した猫はストレスを感じていると言えますが、ストレスが原因とは言い切れないと考えます。それよりも気になるのが食生活です。




ストレスよりも食生活が原因かも
猫は本来、生食を食生活として生きる動物です。小動物などを捕まえて熱を加えずに生のまま食します。しかし、人間を家族に持つ猫達はドライフードや缶詰(ウエットフード)を主食とした食生活を送っています。本来の食生活である生食は「水分がたっぷり」「酵素がたっぷり」「乳酸菌がたっぷり」であるのに対し、ドライフードは「水分も酵素も乳酸菌も不足がち」、缶詰(ウエットフード)は「水分は摂取出来るが酵素と乳酸菌が不足がち」になります。これは大きな問題です。実際に特発性膀胱炎を患う子の大半はドライフードのみの食生活を送っていると言われています。出来る限りドライフードオンリーにならないように、好きな缶詰(ウエットフード)を見つけていただき、ドライフードと併用するようにお心掛けください。また、酵素や乳酸菌はサプリメントやフリーズドライフード、冷凍フードなどから補給するようにお願いします。それと、ダラダラ食いの禁止。ダラダラ食いは尿のpHをアルカリ性に傾けてしまいます。アルカリ尿は膀胱炎を起こしやすい環境です。出来る限り酸性尿を維持出来るように規則正しい食生活を!


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血液検査でチェックしましょう!
高たんぱく食は肝臓・腎臓に負担を掛けないと言う説がございます。しかし私はそうは思いません。もちろんシニア期でも良質なたんぱく質は必要です。肝臓・腎臓の健康をサポートする為にもたんぱく質は必要です。それは間違いございません。しかし、高齢犬に30%を超えるたんぱく質量のドライフードや高齢猫に40%を超えるたんぱく質量のドライフードを自分の愛犬・愛猫には与える事が出来ません。もちろん個体差がございますので、それらのドライフードで対応出来る臓器を持つ子達も居てるでしょう。でも実際は殆どの子が血液検査で引っ掛かると思います。何に引っ掛かるかと言うと、肝臓や腎臓への影響です。肝臓や腎臓の状態は血液検査をすればすぐに分かります。日頃の食生活で肝臓や腎臓に負担を掛けてしまっている場合は血液検査の数値にあらわれます。また、高たんぱく食は、膀胱炎や尿結石の原因になる事もあります。こちらも結局は高たんぱく食による肝臓や腎臓への負担が影響しています。




好き嫌いの激しい子ほど注意しましょう!
好き嫌いの激しい子は当然のようにドライフードを選り好みしちゃいます。あれはキライ、こっちが好きなんて事で行きつく先は高たんぱくなドライフードに。当然のように高たんぱくのドライフードにはお肉がたっぷり含まれており、とても美味しく感じます。人間でも同じですよね。美味しい物ほど食べ過ぎると・・・。また、好き嫌いの激しい子は朝晩のご飯を残す事が多くなるでしょう。その為、食べたご飯の量が少ない事を心配をした飼い主様が間食を与える機会が多くなる傾向があります。また、その際の間食も美味しいお肉の塊に。結果的に、とっても高たんぱくな食生活になります。若い頃は大丈夫でも歳を重ねるにつれて色々と問題が出てきます。その時に改善しようと思っても長年の習慣はなかなか抜けません。若い頃から規則正しい食生活を心掛けましょう。




血液検査に異常が出ればご相談ください!
肝臓や腎臓だけではありませんが、血液検査に異常があれば、まずはご相談ください。的確な投薬も大事ですが、やはり食生活の見直しが大切です。療法食タイプのプレミアムフードも増えて来ておりますが、「どれを選べば良いのか?」・「いつまで療法食タイプのフードを与えれば良いのか?」・「ずっと療法食タイプのフードを与えていても問題無いのか?」などなど、お悩みは尽きないと思います。もちろん結石や膀胱炎、皮膚トラブル、外耳炎などでも食生活の見直しで改善出来るケースが多くあります。一人で悩まずにお気軽にご相談ください。


尿路結石の原因を考えよう!
相変わらず多い、犬猫の尿路結石。。。昔は猫の代表的な疾患でしたが、今は犬の方が多いのでは???と思うほど。もちろん猫も未だに多いですが。
今までにも当コラムでは何度が尿路結石についてお話をしてきましたが、改めて!

尿路結石を体質のせいにしない!特にストルバイト。

何故なら、多くの動物病院が「体質ですね~」で済ませてしまうからです。尿路結石になるにはそれなりに原因があります。その原因を突き止めて改善しようとせずに体質で済ますなんて(怒)それでは何度も繰り返してしまいます。ですので、今回は少し厳しい目線で尿路結石(ストルバイト)の原因について考えてみたいと思います。



「だらだら」は危険!
もちろん例外はありますが、尿路結石になる犬猫の大半が「主食嫌い」です。主食嫌いとは、朝晩のご飯をきっちりと食べない子。で、おやつは喜んで食べる。これは飼い主様側にも大きな原因があるのですけどね。

要はこんな感じです。朝起きて、朝ご飯を食べます。しかし、ドライフードはあまり好きでは無く少ししか食べない。昼前にはお腹が空いておやつを求める。又は、朝ご飯を少ししか食べていないので、お腹が空いているだろうと心配になり飼い主様の判断でおやつを与えてしまう。夕食までの間にそれが数回続く。そして、いざ夕食の時間になるとあまりお腹が空いていないので、少ししか食べずに、就寝までの間に何度かおやつを食べる。そして翌朝になり同じ生活を繰り返す。これはどちらかと言うと犬に多いですね。

猫に多いのは、いわゆる「置きえさ」です。お皿にたくさんドライフードが入ってあり、いつでも好きな時に食べられる状態です。これはとっても危険。

何故なら、先の犬の場合と同じですが、「空腹時間」を作れないからです。空腹時間が無いと言う事は、内臓が休む時間が無いと言う事です。尿路結石(ストルバイト)は尿がアルカリ性に傾いて発症する疾患です。内臓が一生懸命働いていると尿はアルカリ性に傾きます。逆に内臓が休んでいる時は尿は酸性に傾きます。もうわかりましたね。だらだら食べていると尿はアルカリ性に傾きっぱなしになるのです。そして尿路結石(ストルバイト)に。
ですので、尿路結石(ストルバイト)になる子の大半が、「好き嫌いの激しい子」「食生活が乱れている子」なのです。規則正しく、朝晩2回のご飯と適度な間食(1回)。一日の中で、食べ物を口にする回数を減らす事が出来れば最大の尿路結石(ストルバイト)予防法になります。
また、ウエットフードは嗜好性が高くて喜んで食べてくれるケースが多いので、規則正しい食生活を行いやすく、水分をしっかりと摂取出来て、尿量が増えますので尿路結石予防には最適です。是非取り入れてみてくださいね。


コレステロールが高い時は?
今回は良く頂戴するご質問についてお話ししたいと思います。
動物病院の血液検査の結果で「コレステロール値が高いので注意してくださいね。」と言われた事のある飼い主様も少なくは無いと思います。
大抵そのような時は「低脂肪のフードに変えたいので教えてください。」とのお問い合わせを頂戴致します。
確かに脂肪分たっぷりのギトギトしたフードはおすすめ出来ませんが、低脂肪のフードに切り替えるのはちょっと間違いなのです。




高コレステロールが絶対悪いわけでは無い!
殆どの動物病院で行う血液検査で調べますのは「総コレステロール」と言うものの値です。


総コレステロール=善玉コレステロール(HDLコレステロール)+悪玉コレステロール(LDLコレステロール)


と、なっており、読んで見た目の通り、良いコレステロールと悪いコレステロールがあるわけです。その合計が血液検査の結果として出ます。人間の医療機関では、それらの詳しい数値までも計測される事が多いですが、動物病院では総コレステロールの数値までしか計測されない事が殆どです。ですので、総コレステロールが高いと言っても、それが悪いわけでは無くその中身(善玉と悪玉の比率)が重要なのです。善玉コレステロールが多いのはとても良い事なのです。




コレステロールが気になる時はオイルを摂ろう!
先にも述べましたが、コレステロール値が気になるので低脂肪のフードに切り替えるのは間違いです。なぜなら、善玉コレステロールを増やすにはオイルの摂取がポイントなるからです。だからと言って、何でもかんでもオイルを摂取すれば良いわけでは無く、オメガ3脂肪酸を多く含むオイルの摂取が必要です。オメガ3脂肪酸は善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らすと言われています。ですので、このような時には単純に低脂肪のフードを選ぶのでは無く、オメガ3脂肪酸を多く含むサーモンオイルやチアシードなどを含むフードをお選びください。また、オメガ3脂肪酸を積極的に摂取したい場合はサプリメントのご利用もおすすめです。



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日和見菌って何?
まずは読み方ですが、日和見菌【ひよりみきん】と読みます。難しそうに思えますが案外そのまんまですね(笑)
この日和見菌は腸内細菌の一種です。腸内で生息する細菌を大きく分けると、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」になります。
善玉菌と悪玉菌は有名ですね。詳しく分からなくても何となくどのような細菌かは想像が出来ると思います。簡単に説明すると、善玉菌は腸内で作用して腸内の健康を保ち、尚且つ体の免疫力を高める役割を果たす細菌です。悪玉菌は免疫機能の低下を始めとして、ガンや生活習慣病などの病気を引き起こす細菌。当たり前の事ですが、悪玉菌を減らし善玉菌を増やしたいですね。
そして今回の主役である日和見菌ですが、実は単独では体に何の影響も与えません。更に驚く事に腸内細菌の7割程度がこの日和見菌だと言われています。




日和見菌を味方につけよう!
免疫細胞の集結場所である腸内に生息する細菌の7割程度が日和見菌ですが、単独では体に何の影響も与えないと言いました。しかし実は非常に厄介なんです。何とこの日和見菌は、悪玉菌が腸内で優勢になりはじめると悪玉菌的な作用を働くようになり、逆に善玉菌が腸内で優勢になり始めると善玉菌的な作用を働きます。と言う事は、10割の内の7割が日和見菌だとすると、残りの3割で善玉菌と悪玉菌が争いをし、勝った方が7割の大軍勢である日和見菌を味方に出来ると言う事です。これは何としても善玉菌優勢の腸内環境を作らなければいけません!




善玉菌を増やそう!
善玉菌を増やす為には、乳酸菌サプリや発酵食品などのプロバイオティクスの摂取と、食物繊維やオリゴ糖などのプレバイオティクスの摂取。そして、リコピンやβカロチン、アントシアニンなどのファイトケミカルの摂取!更に合成添加物などの有害物質を摂取しない!!!規則正しい食生活で善玉菌を増やし、理想的な腸内環境を目指しましょう!



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外耳炎とは?
名前の通り、外耳部分に炎症が起こることを外耳炎といいます。炎症が起きる事により嫌なニオイを発し、犬猫の体臭の原因になる事も多いです。また、外耳炎発症時にはマラセチアなどの真菌が増殖する傾向があり、背中やお腹などの耳以外の部分にまで炎症が広がる可能性があります。
症状としては外耳部分が赤く腫れ上がり、痒みを伴う為、しきりと頭を振ったり、足で耳(首付近)を掻こうとしたりします。




原因は?
殆どの場合が食生活が原因です。先にも述べました通り、外耳炎発症時にはマラセチアなどの真菌が増殖する傾向がありますが、真菌が増殖する原因は外耳部分の湿気です。湿度の高い所にカビが発生しやすいのと同じです。また、外耳部分に湿気が多くなる原因は一種のアレルギー反応とお考えください。簡潔に申し上げますと、食生活が原因でアレルギー反応を起こし、耳がただれて真菌が異常繁殖する。これが犬猫に多く見られます外耳炎です。




解消法は?
食生活が原因のアレルギーと言っても原因は様々ですが、外耳炎の際のアレルゲン(アレルギーの原因物質)は大半がグルテンです。グルテンとは小麦などに含まれますたんぱく質の事です。ですので、外耳炎を発症している犬猫に多いのが、ビスケットやクッキーのおやつを食べていたり、ご家族の朝食時にパンのお裾分けをもらっていたり、小麦粉主体の安価なフードを食べていたりする傾向が強いです。犬用として売られているパンでも同じです。(販売をする無知なメーカーが悪いのですが。。。。)お気をつけください。出来る限り穀物不使用のフードを選び小麦不使用のおやつを与えるようにお心掛けください。