コラム


このコーナーではわたくし「店長」が、皆様に知っていただきたい情報などを配信してまいります!

更新は不定期ですが是非お楽しみください!!

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犬猫にも心臓病ってあるの?
人間同様に犬猫も高齢化がすすんでおり、高齢期の代表的とも言える疾患である心臓病。もちろん犬猫にも心臓病がございます。とは言っても心臓病にも色々な種類があり、犬は後天性の僧帽弁閉鎖不全症(弁膜症)が多く、猫は年齢に関わらず遺伝性の強い肥大型心筋症が多く見られます。それではそれぞれの心臓病についてもう少し詳しく解説致します。




犬に多い僧帽弁閉鎖不全症(弁膜症)とは?
犬の心臓病の大半と言っても良いと思います。それが「僧帽弁閉鎖不全症」です。弁膜症とも言います。正確には弁膜症のひとつである僧帽弁閉鎖不全症となります。読んで字の如く「僧帽弁」の「閉鎖」が「不完全」な「症状」です。僧帽弁とは心臓内にある逆止弁で、血液の逆流を防ぐ働きをしますが、この僧帽弁が完全に閉まらなくなる事によって血液が逆流し、全身へ上手く血液を送り出せなくなります。初期段階では心臓の頑張りによって目に見える症状はありませんが、血液の逆流が心雑音として聴診で見つかりますので、定期的な健康診断で早期発見が可能となります。また、病気が進行すると「咳」が出るようになります。これは血液の逆流が原因で心臓内に血液が溜まり心臓が肥大する事によって起こる咳です。散歩や運動の後、水を飲んだ後、興奮した時などに咳が見られる際は早急に診察をうけてください。




猫に多い肥大型心筋症とは?
心筋症は、「拡張型心筋症」「拘束型心筋症」「肥大型心筋症」に分けられます。この中で猫に多く見られる心筋症が「肥大型心筋症」です。肥大型心筋症とは、心臓の内側の筋肉が厚くなり心臓の内側の空間(心室)が狭くなる事によって、心臓内に溜める事が出来る血液量が減り、上手く全身に血液を送り出せなくなる病気です。犬の心臓病とは違い、加齢によるものよりも遺伝によるものが多いのが特徴です。この肥大型心筋症の大きな特徴が「無症状」です。病気がかなり進行しないと症状が出ません。肥大型心筋症を発症しても、はじめのうちは心臓が無理をする(頑張る)事によって全身に血液を送り出す事が出来ます。それが出来ている間は目に見える症状が殆どありません。しかし、心臓に限界が近づくと、全身にまわる血液の量が少なくなりますので、「元気が無い」「食欲が無い」「あまり動かない」などの症状が見え始めます。しかし、犬の心臓病の際によく見られます「咳」は殆ど見られません。その為、目に見える症状から肥大型心筋症を疑うようになった時には病気はかなり進行しているとお考えください。また、聴診でも雑音が認められない事も多く、犬の心臓病のように通常の診察で発見されると言うケースは非常に稀です。尚、早期発見には超音波検査が必要です。定期的にうけられる事をおすすめ致します。




心臓病になったらどうすれば良いの?
心臓病は種類に関わらず、基本的には治りません。いかに進行を遅らすかがポイントです。その為には、その時その時に応じた的確な投薬を行う事が重要です。そして太らさない事。これもとても重要です。太ると言う事は血管が伸びると言う事です。血管が伸びると言う事は心臓のポンプ機能をパワーアップさせないといけません。結果的に心臓に負担が掛かります。また、塩分(ナトリウム)の摂取を制限する事が大切とも言いますが、良質なプレミアムフードをお与えであればそれ程気にする必要はありません。但し、良質なシニア用のフードはしっかりとナトリウムが制限されているフードが多く、脂肪分も控えめで体重管理もしやすいので、心臓病が気になる高齢の子は良質なシニア用のフードを、若年期の子も年齢には適合しませんがシニア用のフードをご利用いただく事をおすすめします。更に、心臓の健康に役立つオメガ3脂肪酸を豊富に含むサーモンオイルをお与えいただく事もおすすめです。


改めて消化酵素とは?
過去のコラムにも幾度と無く登場しております消化酵素ですが、ここ最近のお問い合わせにも非常に多く出てきておりますので改めて解説致します。消化酵素とは読んで字のごとく消化の為の酵素です。食べた物を口の中で一生懸命に噛んで細かくしても、そのままでは体は吸収出来ません。消化酵素の働きによって、食べた物が本当の意味で体内に入る事が出来るほどまでに細かくなります。それが消化酵素のお仕事です。逆に考えると、消化酵素が無ければ食べた物も全く体に吸収されないと言う事です。良く分かる例が、消化酵素が不足している犬猫はご飯をしっかり食べているのに朝方や夕方に胃液を吐きます。食べているつもりでも食べた物を栄養に変える事が出来ていないのです。胃液を吐くからと言って空腹を防ぐ為にご飯を一日に何回にも分けて与える事を推奨する病院がありますがあれは間違いです。確かにその方法で胃液の嘔吐は止まるかも知れません。しかしその反面、必要以上の回数による食事で体に負担が掛かる為、膀胱炎や結石、膵炎などの病気を誘発してしまう可能性があります。ご注意ください。なんでもかんでも「体質」で済まそうとする病院はちょっとね。。。




それでは消化酵素はどうやって補うの?
少々ややこしい話になりますが、実は消化酵素は補う事が出来ません。消化酵素は体内で分泌される酵素の事で、唾液や胃液、膵液などに含まれます。その分泌される量は、体調や年齢などによって異なります。先の話に戻りますが、同じご飯を同じように食べている多頭飼いの場合でも、胃液を吐く子と吐かない子がいてますがそれはその為です。また、消化酵素には沢山の種類があり、分泌されている場所によって種類が異なります。代表的な消化酵素に「プロテアーゼ」「リパーゼ」「アミラーゼ」がありますが、プロテアーゼはたんぱく質を、リパーゼは脂肪を、アミラーゼはでんぷんを分解します。こちらも良く分かる例が、片栗粉でとろみをつけた料理を食べていると、いつの間にかサラサラになっていた経験はございませんか?片栗粉は主にじゃがいもからとれたでんぷんの粉です。でんぷんを分解するアミラーゼは唾液に多く含まれますので、食べている最中に唾液に含まれるアミラーゼがでんぷんを分解してしまう為です。




消化酵素の代わりが食物酵素!
消化酵素は体内で分泌される酵素ですが、同じような働きを持った酵素が食物酵素です。食物酵素とは生の野菜や果物、肉類や発酵食品などに含まれます。その為、私たち人間は生野菜のサラダや魚のお刺身やお寿司、納豆にヨーグルトにお漬物などなど。沢山の食事から食物酵素を摂取しています。また最も万能な食物酵素を持つ食材はと言うと「大根」です。脂っこいステーキやハンバーグ、焼き魚なども大根おろしと一緒に食べると食物酵素の働きでサッパリします。同じ魚料理でもお刺身やお寿司は食物酵素を補う事が出来て、焼き魚は大根おろしの食物酵素に頼るのは調理方法の違いで「加熱・非加熱」です。食物酵素は熱に弱く、約40℃の加熱で活性を失います。焼肉を食べる際に生のキャベツやキムチを一緒に食べるのも同じです。知らず知らずの間に食物酵素を口から摂取して、体内で分泌される消化酵素をサポートしているのです。そうしないと体内で分泌される消化酵素だけでは酵素不足に陥ってしまうのです。その酵素不足の代表格がドッグフードやキャットフードを食べている犬猫達です。




犬猫は人間以上に食物酵素を必要とします!
犬や猫は本来は生食です。犬猫に限らず人間以外の動物は火を使う事が出来ませんので、獲物を捕らえると生のまま食します。その生の食事には食物酵素が沢山含まれていますので、本来犬猫は体内で分泌される消化酵素よりも口から摂取する食物酵素を頼りにします。先にも述べましたが、食物酵素を口から摂取していないが為に、酵素不足に陥ってしまった事による症状は胃液の嘔吐以外にも沢山ございます。例えば、涙やけや軟便症、皮膚疾患(アレルギー)なども酵素不足が原因のケースが多いです。そのようなお悩みの際にはフードを選ぶ事も大切ですが、まずは食物酵素を摂取する事が先決です。また、体内では代謝酵素と言う酵素も分泌されておりますが、この代謝酵素は免疫機能など様々な代謝に関わっている非常に大切な酵素なのですが、食物酵素の摂取量が少なく、体内で分泌される消化酵素を無駄遣いしていると、代謝酵素が減ってしまい免疫力低下にもつながります。市場には色々なサプリメントが存在しますが、犬猫にとって最も必要なサプリメントは消化酵素サプリメントと言っても過言ではありません。健康なうちから消化酵素(食物酵素)をしっかりと補給するようにお心掛けください。もちろん人間も!


25年前のペットフードとは?
私がペット業界で働き始めたのが25年前。当時の主役はドッグフードなら「ペディグリーチャム」でキャットフードなら「カルカン」。両方とも同じメーカーの缶詰(ウエットフード)でテレビCMをバンバン流し、大型ペットショップの特売日には必ずと言って良い程、店頭に何百ケースと積み上げられ、開店前から長蛇の列。当時はホームセンターやドラッグストアが殆ど無い時代でしたので、「ペットフードの販売」=「ペットショップ」でした。その為、今ではペットショップでは良質なフードを中心に、ホームセンターやドラッグストアでは安価なフードを中心に販売と言ったイメージがありますが、当時は良質なフードが少なかった事もあり、ペットショップの売り場は現在のホームセンターのペットフード売り場にそっくりでした。ちなみに、当時の特売チラシの目玉商品は、「ペディグリーチャム」や「カルカン」の他に、「ビタワン」や「愛情物語」「ランミール」と言った10kgサイズで980円のドッグフードや、「フリスキー」や「ねこ元気」「ブレッキーズ」などのキャットフードで、「フリスキー」は1.5kgサイズで298円や398円などで販売していました。懐かしい。




次の時代の主役は獣医師推奨のあれ!
それから少しして勢力を拡大してきたのが、「獣医師推奨」の謳い文句でブレークした「サイエンスダイエット」。当時、私も上司から「サイエンスダイエットをお客様にすすめなさい!」と良く言われました。当時では超ハイクラスのペットフードでしたから。同じ時期に「アイムス」や「ユーカヌバ」が出て来て、ペットショップの売り場は徐々に現在の売り場に近づいて行きました。また、当時のペットフードではチキン主体が主流でしたが、低アレルギーと言う謳い文句で登場するのが「ラム&ライス」のペットフードです。主にドッグフードでしたけど。キャットフードはまだまだ安価なフードが主流でした。




ラム&ライスで一世を風靡したフードがこれ!
鶏と小麦の組み合わせが常識だったペットフードに、子羊肉と米と言う新たな組み合わせが登場します。それがラム&ライスですが、当時のラム&ライスと言えば、「ニュートロ ナチュラルチョイス」。低アレルギーを謳って爆発的に売れました。これが20年前くらいでしょうか。実際に皮膚疾患などのアレルギー症状が多く出始めた時代で、チキンベースからラム&ライスのフードに切り替えた事により、皮膚疾患が治ったと言うケースも多く見られました。その結果、チキンはアレルギーが出やすく、ラムは低アレルギーな食材だと言われましたが、実際は小麦に含まれるグルテンが原因の皮膚疾患で、お肉はチキンでもラムでもどっちでも良かったのです。




ヨーロッパからペットフードがやって来る!
上記に名前が出たフードは日本産もしくはアメリカ産のペットフード。日本国内のペットフード市場はその2か国で成り立っていたと言っても過言ではありません。しかし、当店Bros.を開業した2003年の少し前からヨーロッパからペットフードが輸入されるようになりました。このヨーロッパからペットフードが輸入されるようになった事により、ペットフードが一気にレベルアップしたと思います。また、アメリカで起きましたとペットフード大リコール事件により、ヨーロッパ製のペットフードを求めるお客様も拡大致しました。とは言っても当時はドイツのボッシュやアニモンダ、オランダのヤラー、イギリスのジャジーズチョイスなど数種類のみ。その後、ヨーロッパからイタリアのFORZA10やイギリスのフィッシュ4など次々と新しいメーカーが日本へ入って来て今に至るのですが、数年前よりペットフード業界に大きな動きが見られました。それがグレインフリー(穀物不使用)フードの登場です。




良い事ではあるが過剰なフードにはご注意を!
犬猫は肉食で穀物の消化が苦手。だから理想はグレインフリーのペットフード。特にトウモロコシを使用しているフードは粗悪だと。これらの発信元はアメリカやカナダのペットフードメーカーです。過去のコラム(とろもろこし(コーン)は本当に悪者なの?)にも書きましたが、2012年頃のアメリカ大干ばつの影響で、トウモロコシ価格が高騰し、ペットフードにトウモロコシを使用する事が困難になったアメリカやカナダのメーカーが、豆や芋を使用したフードを販売しグレインフリーのフードが急増しました。それだけなら別に大きな問題では無いのですが、嗜好性を良くするあまりに、お肉を使い過ぎの高たんぱく過ぎるフードが増えて、結果的に内臓疾患や泌尿器系の疾患を患う子が多くなってしまったように思います。ちなみにヨーロッパにもグレインフリーフードはありますが、アメリカやカナダのグレインフリーフードに比べますとたんぱく質は低めで体には優しくなっています。




これからのペットフードはこうなって欲しい!
とにかく安全で体に優しいフードが増える事を祈っています。正直、嗜好性いわゆる食いつきはそれほど重要ではありません。求めるのは安全な食事です。適度な量のおやつ(間食)であれば犬猫は何でも食べます。食べが悪ければおやつをやめれば良いだけです。嗜好性を重視すると体に負担の掛かるフードになってしまいます。あとはいかに生食に近いフードが作られるかです。どれだけ新鮮な食材を使用しても、製造工程の熱処理で大切な栄養素が失われてしまいます。今後のフードメーカーさんの開発に期待です!


粒の大きさを気にしだすと要注意かも!
仔犬や仔猫をショップやブリーダーで購入なされると、「このフードを与えてくださいね~」とフードの紹介を受ける事が大半かと思います。生後3ヶ月未満だと、そのフードをぬるま湯でふやかして与えてくださいと指示がある場合が殆どだと思います。それから暫くするとフードをふやかさずにカリカリのままで与えるようになります。その頃はがむしゃらに食事を摂りますので、フードの粒の大きさなんて気にせず、殆ど丸飲み状態の子も多いです。しかし生後半年近くになると、フードの食べが悪くなり、食事を残す事が多くなります。それを見た飼い主様は、「歯の生え変わりで硬い粒が食べ辛いのかも」や「この子には粒が大きすぎて食べ辛いのかも」と思う方も少なくはありません。でも本当にそうでしょうか?




犬猫の噛む力を甘く見てはいけません!
フードの食べが悪くなった時にフードの粒の大きさや硬さを原因になされるお気持ちは分からなくはありません。しかし実際には全く関係ありません。犬猫にとってみればカリカリのドライフードなんて柔らかいものです。犬は人間の数倍の噛む力があると言われています。猫でも人間の2倍の噛む力があると言われています。ドライフードを噛み砕くなんてとっても簡単なのです。それなら「何故粒が大きいと食べないの?」「小粒なら食べるのは何故?」「柔らかいフードなら食べるのはどうして?」と思われると思います。答えは簡単「面倒だからです」。




苦労してでも食べたいと思わせないとダメ!
人間の食事に例えますと、食べ物を予め食べやすいサイズにカットしてくれているととても食べやすいですよね。海老や蟹でも食べやすい状態で出された方が嬉しいですよね。犬猫も同じです。粒が小さかったり柔らかかったりするととても食べやすく、逆に粒が大きいとしっかりと噛まないといけないので食べにくいです。粒が大きいフードはそこまで苦労して食べたいと思っていないので食べないのです。実際に「食が細い」や「好き嫌いが激しい」とお感じの愛犬・愛猫は小粒は食べるけど粒が大きいと食べないと思われた方も少なくは無いのでは無いでしょうか。それでは何故そうなってしまうのかを考えて行きましょう。




食事の重要性をもっと意識させてください!
ドライフードを噛んで食べるのが面倒に感じてしまう原因は、嗜好性が高くドライフードよりも興味のあるものを与え過ぎているのが原因です。大好きなおやつを一日に数回与えていたり、安易に食べられる柔らかいおやつを与えていたり。その結果、食事を摂らなくてもさほどお腹が空かず、食事の重要性を感じずに、噛んで食べると言うしんどい思いをしてまでも食べたいと思わなくなってしまいます。また、おやつは与えていないと言う方の中には、「おやつは与えていないがご褒美は与えている」や「水分補給に鶏のスープを与えている」と言った方もおられます。私からすると両方ともおやつです。両方ともドライフードに興味を持たなくなる可能性は高いです。ご褒美や水分補給のスープはあくまでも補助食です。補助食よりも主食の方が大切なのは人間であれば誰でもわかると思います。でも犬猫には分かりません。しっかりと飼い主様が管理してあげてくださいね。


実は嫌いな商品の方が多いかも・・・。
当店は、数多くのメーカー様や問屋様に商品をご用意していただいております。今の当店があるのもメーカー様や問屋様のお陰です。でも、そのお世話になっているメーカー様や問屋様から新しい商品の紹介を頂戴しても二度と見たくも無い嫌いな類の商品も数多くもあります。いや、反対に嫌いな商品の方が多いかも知れません。今回はそんな嫌いな商品のごくごく一部になりますがご紹介したいと思います。(嫌いな商品なのに紹介って変ですが。。。)




自分がされたらどう思いますか!!!
まずひとつ目は、「早食い防止の食べにくい食器」。複数のメーカーから発売されています。実際の商品を名指しをするのは控えますが、大きなペットショップなどに行くと必ず売っていると思います。確かに早食いよりもゆっくり食べてもらった方が良い事は間違いありません。ゆっくり食べなさいと言っても食べてくれるはずもありません。だからと言って、食べにくい食器って。。。発想が情けない。メーカーの発想も情けないですが、そんな食べにくい食器で悪戦苦闘しながら食事を摂っている我が子を見てかわいそうと思わないのかと不思議になります。早食いをすると言う事は食欲旺盛で食べる事が大好きな子だと思います。その食べる事が大好きで、食事の時間を楽しみにしている子に「食べにくい食器」って。。。(涙)




おせち料理やクリスマスケーキなんて要る?
まぁ良く見かけますね。犬用や猫用のおせち料理やクリスマスケーキ。原材料や味付けに配慮がされているのでしょうが、犬や猫たちはそれを理解出来ると思いますか?自分の誕生日だからケーキを貰っている事を理解出来ますか?正月だからおせち料理(おかず)を貰えている事を理解出来ますか?
犬用や猫用のおせち料理やクリスマスケーキを与えると言う事は、人間の食事やおやつを欲しがるようになるだけです。クリスマスにケーキを貰えた子は、次に迎えたご家族の方の誕生日にケーキが食卓に並ぶと、ほぼ間違いなく欲しがるでしょう。この前は貰えたのに今回は何故貰えないのかと不思議がると思います。お正月に自分のフードでは無くおせち料理(おかず)を貰えた子はお正月が過ぎてもフード以外におかずを貰えると期待するでしょう。欲しがっても与えなければ良いのですが、催促に負けて与えてしまう方も多いでしょう。結果的には、好き嫌いや偏食のきっかけになるだけです。




ここ数年で最も嫌いな商品はこれ!
最後は問題外の商品。最近は色んなメーカーから類似品が販売されておりますが、元祖はCMでよく見かける「チャ● ちゅ~●」でしょう。当店では類似品も含めて、このような「ペーストタイプのおやつ」は絶対に販売致しません。物によると思いますが、これらの商品は、とても濃い味付けがされており、噛まずに食べられる事から、嗜好性が非常に高くなっています。その結果、これらの商品をおやつとして貰っている子は主食のフードの食べが悪くなる傾向があります。更に、フードの食べが悪くなるため、置き餌をするようになり、ダラダラ食いをして、膀胱炎や結石の発症に繋がっているご報告やご相談を多くいただいております。まぁ、当然の結果と言えば当然ですが。これらも含めて、嗜好性の高いおやつを毎日のように与えて、フードの食べが悪いからと言って、その子の事を「食が細い」や「味にうるさい」、「好き嫌いが激しい」などと表現するのは。。。喜ぶからと言って与えていると後悔しますよ。

まだまだ嫌いな類の商品は沢山あります。パッケージにペット用と記載してペット用として販売をするのはメーカーの自由です。大変失礼ながら、メーカーの人間は、消費者(飼い主様)や店舗販売員よりも知識が乏しい事も珍しくありません。疑問な点があってメーカーに直接問い合わせをした際に思うような回答が得られなかったと言う方も少なくは無いと思います。ペット用と記載してあっても犬猫にとっては不適切な商品が沢山あります。くれぐれもご注意ください。


原材料表記の順番について
以前にもどこかで書いた気もするのですが、よくいただくお問い合わせなので。ドッグフードやキャットフードのパッケージには原材料が表示されています。その原材料の表示は「使用した原材料を全て重量順に表示する」のが原則です。ですので、下記のフードの場合は原材料表記先頭の「ジャガイモ」が最も多く(重く)使用されていると言う事になります。ネットや書籍では「原材料表記の先頭が肉類(魚類)のフードを選びましょう」などと書かれてあるのを良く見かけます。逆に原材料表記の先頭が穀物などのフードは粗悪な製品だと。本当にそうでしょうか?


ジャガイモ、ラムミール、トマト絞りかす、鶏脂肪(保存用に混合トコフェロールを使用)、塩化カリウム、DL メチオニン、塩化コリン、プロピオン酸カルシウム、ブルーベリー、ラズベリー、クランベリー、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、銅、ヨウ素、炭酸コバルト、セレン酵母)、ビタミン類(ビタミンE、リボフラビン、ナイアシン、D-パントテン酸、チアミン塩酸塩、ビタミンA、ピリドキシン塩酸塩、ビオチン、葉酸、ビタミンB12、ビタミンD3)、タウリン、酵母エキス(プレバイオティクスの原料)、グルコサミン塩酸塩




こっちのフードは如何ですか!?
ジャガイモ主体のフードなんて粗悪で使いたく無い!と、思ったあなた。下記のフードならいかがですか?


ラムミール、バーバンクポテト、ノーコタポテト、鶏脂肪(保存用に混合トコフェロールを使用)、トマト搾り粕、塩化カリウム、DLメチオニン、塩化コリン、プロピオン酸カルシウム、タウリン、ブルーベリー、ラズベリー、クランベリー、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、銅、ヨウ素、炭酸コバルト、セレン酵母)、 ビタミン類(ビタミンE、リボフラビン、ナイアシン、D-パントテン酸、チアミン塩酸塩、ビタミンA、ピリドキシン塩酸塩、ビオチン、葉酸、ビタミンB12、ビタミンD3)、酵母エキス、グルコサミン塩酸塩


原材料表記の先頭にラムミール(子羊肉)が来ているのでお肉主体のフードとなります。これなら安心してご利用いただけるのでは無いでしょうか。しかし、実は両方とも同じフードなのです。これは当店でも人気のあるファーストメイト ドッグフード オーストラリアンラムと言うフード。世界で初めてグレインフリーフードを開発したと言われるカナダのタプロウベンチャー社のフードです。従来使用されていた「ジャガイモ」が「バーバンクポテト、ノーコタポテト」と2種類のお芋に変更になっただけです。栄養成分値やカロリーも変更ありません。どういう事でしょうか?




原材料表記の順番なんて大してアテになりません!
上記の「ファーストメイト ドッグフード オーストラリアンラム」でお話ししますと、詳しい配合率は分かりかねますが、例えばジャガイモが35%でラム肉が30%使用されていたとします。その場合は当然ジャガイモが原材料表記の先頭に来ますが、ジャガイモがバーバンクポテトとノーコタポテトの2種類に変更になり、ジャガイモの35%が「バーバンクポテトが20%+ノーコタポテトが15%」になる事により、30%のラム肉が原材料表記の先頭に来ます。もうお分かりですね。原材料表記の順番なんて簡単に操作出来るのです。

例えば、「鶏肉、エンドウ豆、ひよこ豆、グリーンピース、インゲン豆、・・・・・」、このような原材料のフードがあったとします。最近ではありがちな原材料です。このフードのメーカーは、おそらくこう書くでしょう。「お肉たっぷりの穀物不使用フード!」確かにお肉が原材料表記の先頭に来て、麦類や米類、トウモロコシなどの穀物を使用していません。嘘は一切ついていないのですが、私から見ると「お豆たっぷりのまめごはん!」って感じです。でもそれで良いのです。お肉なんてたっぷりで無くて良いのです。確かに犬猫はお肉の消化が得意で野菜や穀物の消化は得意ではありません。だからと言ってお肉をたっぷり摂取していたら良いわけではありません。消化が苦手な食材も消化を手助けしてくれる消化酵素と同時摂取すれば安易に消化が出来るのです。消化酵素は熱に弱いです。ですので、加熱処理を必要とするドッグフードやキャットフードには消化酵素が含まれません。人間の食事も同じです。ハンバーグや焼き魚など、加熱した料理には消化酵素が含まれません。だから消化酵素を多く含む大根おろしと一緒に食べると消化が安易になり胃もたれを防ぐ事が出来ます。話がそれましたが、原材料の先頭がお肉以外でも良質なフードは沢山あります。あまり原材料表記の順番は気にし過ぎない方が良いかも知れませんよ。


目的は「しつけ」?「ご褒美」?
皆さん、「しつけ」や「トレーニング」はしていますか?愛犬なら「お手」や「おすわり」、愛猫なら「トイレ」などが代表的でしょうか。その他には投げたおもちゃを取りに行って持って来たり、フリスビーなども良く見かけますね。そして、その「しつけ」が成功した際にはご褒美が待っています。愛犬・愛猫はそのご褒美を貰う事を喜びに頑張って飼い主様の期待に応えようとします。しかし、その「しつけ」や「ご褒美」って本当に必要でしょうか?






「お手」が出来なくても何の不便もありません!
私の愛犬は現在10歳。1歳の頃に関東にお住いのお客様が保護なされた中型犬の雑種の女の子です。お客様のブログを拝見していて、運命的な出会いを感じ、里親に立候補して譲っていただきました。元々保健所に収容されていた子ですので、とても怖がりで人見知りが激しい子でしたが、今となっては当時が嘘かのような性格に。そんな我が家の愛犬ですが、「お手」も「お座り」も「待て」も出来ません。何故なら教えていないからです。何故教えていないかと言うと必要が無いからです。皆さんどうですか?「お手」や「お座り」は愛犬との生活の役に立ってますか?その「しつけ」の為にご褒美となるおやつを食べて、本来食べないといけないフードを食べなくなったり、食べが悪くなったり。私には「お手」よりも「食事」の方が大切に思いますが。






猫の泌尿器系疾患を気にするなら!
猫の飼い主様にとっては、とても気になる泌尿器系の疾患。膀胱炎だったり結石だったり。その泌尿器系の疾患の予防に「水分補給」の必要性を唱える獣医師も少なくありません。それが原因なのか、水分をたっぷりと補給する目的として、ペースト状のおやつを与えたり、飲み水に味をつけたり、間食としてウエットフードを与えたり。またまた、泌尿器系の疾患予防には尿量が増える事は良い事ですので、尿を排泄したご褒美におやつを与えたりと皆様、様々な工夫をなされているようです。しかし、その行為が原因で朝晩のフードの食いつきが悪くなってはいませんか?泌尿器系の疾患の最大の予防策は「朝晩2回の規則正しい食生活」です。失礼ながら、当店へいただくお問い合わせやご相談の中に、飼い主様の余計な工夫によって、朝晩の食事の食いつきが悪くなっているケースを多く拝見致します。朝晩の食いつきが悪くなって、ダラダラと食べ物を口にする事が最も泌尿器系の疾患の原因になります。ご注意ください。






ご褒美は食べ物に限りませんよ!
愛犬・愛猫にとって、最も喜ばしい事とは何でしょうか?

「ご飯を貰える事でしょうか?」「おやつを貰える事でしょうか?」「何かをしてご褒美を貰える事でしょうか?」

私は「飼い主様の愛情をうける事」だと思います。前のコラムでも書きましたが、おやつを与えて喜ばすのは他人でも出来ます。でも本当に愛情を与える事が出来るのは飼い主様だけです。「お手」などのしつけをするのであれば、ご褒美は食べ物である必要はありません。目一杯の愛情で褒めてあげてください。また、尿の排泄後のご褒美は尿の回数は増えるかも知れませんが、尿量は増えません。それよりも必要以上に尿を小出しにして、ご褒美の回数が増え、偏食になるだけです。結果、余計に泌尿器系の疾患のリスクが高まります。必要な水分は自ら勝手に摂りますし、必要な尿は自ら排泄します。あまり難しく考えすぎないようにお願いします。


「かわいがる」のは誰にでも出来る!
「かわいがる」って何でしょうか?改めて考えると、飼い主とペットの関係性では当たり前の事で、「かわいがる」は他人とペットでも成り立ってしまう気がします。何を言いたいのかと説明しますと、例えば散歩中に犬好きのおじいさんに出会います。そのおじいさんがおやつをくれます。犬は喜びます。おじいさんも喜びます。これはおじいさんが犬を「かわいがる」になりますよね。言ってしまえば「かわいがる」は誰だって出来るのです。しかし、そのおじいさんはおやつを貰って喜んでいる犬の事をかわいがってはいますが、大切には思っていないのでは無いでしょうか?




「大切に出来る」のは飼い主様だけ!
おじいさんからすると、自分の姿を見つけると喜んで寄って来てくれるので嬉しくなり、そしておやつを与えるのだと思いますが、私からすると、その犬はおじいさんを好きなのでは無くおやつをくれる人が好きなだけのように思います。また、その犬が散歩中におじいさんにおやつを貰うが為に、帰宅後に自分のご飯(フード)を食べなかったとしてもおじいさんには何ら関係がありません。少なくとも、そのおじいさんはおやつを貰いに来る犬の事をかわいがっていますが、大切には思っていないでしょう。そうなんです。かわいがるのは誰にでも出来ますが、大切に出来るのは飼い主様だけなのです。とは言っても、他人様がくださるおやつを断るのは勇気がいる事です。しかし、勇気を出して断ってください。大切な愛犬の為に。それが出来るのは飼い主様だけですよ。ちなみにそのおじいさんは架空の人物なので実在はしません(笑)でも、同じようなケースは決して少なくは無いと思います。




大切な子だからこそ我慢をしてください!
当コラムでは幾度と無く言っておりますが、どうしても「おやつを与え過ぎ」の方が後を絶ちません。お気持ちは本当に分かります。おやつを欲しそうな目で見つめて来たり、辛そうな声で訴えて来たり。でも愛犬・愛猫を大切に思っていただいているのであれば我慢してください。もちろん、朝晩2回のご飯をペロっと数秒で完食する子には多少のおやつは問題ありません。しかし、朝晩2回のご飯を数秒で完食する子は、あまりおやつを貰っていないのです。おやつを与えるのが日常の当たり前になっている方からすると、「おやつを毎日貰っていない子なんて居てるの?」とお思いかも知れませんが、当店のお客様にも、毎日おやつをお与えで無い飼い主様は沢山おられます。おやつを毎日与えていればそれが普通かも知れませんが、毎日与えなければそれはそれで普通になるのです。大切に出来るのは飼い主様だけです。おやつの量、回数はほどほどにお願いします。




犬や猫は飼い主様を信じて生きています!
犬や猫は自分でご飯やおやつを用意するわけではありません。全て飼い主様がご購入なされて、それを開封して愛犬・愛猫の目の前に差し出したものしか食べられません。犬や猫には人間のように「今日はちょっとおやつを食べ過ぎてしまったなぁ」と後悔する事は出来ません。健康の為に「間食は控えてしっかりと食事を摂らないと!」などを思う事も出来ません。全て飼い主様を信じて与えられたものだけを食べています。ですので、「おやつは食べるけどフードは食べない」や、「同じフードを続けると食いつきが悪くなる」などは全て飼い主様の対応が原因です。「うちの子はフードの好き嫌いが激しい」とお思いの方がおられますが、それはもしかすると「私が飼う子はフードの好き嫌いが激しい」ではありませんか?

偉そうな事を書きましたが、愛犬・愛猫を大切に出来るのは飼い主様だけです。おやつを与えて喜ばすのは他人でも出来ます。フードの食いつきが悪い時は絶対にフード以外は与えないでください。おやつは食事の代わりにはなりませんよ。


賛否両論なのは知っています。
沢山のお客様からお問い合わせと言うかご相談をいただきます。

「去勢手術(避妊手術)ってした方が良いと思いますか?」

特に初めて犬猫と生活をしだした方からいただくとても多いご相談です。結論から申し上げますと、私は去勢手術(避妊手術)賛成派です。我が愛犬愛猫は全て手術済みです。去勢手術(避妊手術)はもちろんメスを使用した外科手術になります。何も病気をしていないのにメスを入れる事に抵抗がある方のお考えは重々に承知しております。私も出来ればしたくはありません。それでも何故私が、去勢手術(避妊手術)賛成派なのかをお話ししていきたいと思います。決して、強制しているわけではありません。去勢手術(避妊手術)賛成派のいち意見としてお読みください。




去勢手術をおすすめする理由。
まず、男の子の去勢手術とはどのような手術なのか。それは2つある精巣(睾丸)を外科的に摘出する手術です。大抵の場合は、午前中に預けて夕方にお迎えです。日帰りの手術が多いです。術後2、3日は少し元気が無くなる場合がありますが、回復にはそれ程時間は要さない事が多いです。

そして問題の私が去勢手術をおすすめする理由です。去勢手術をためらっている方に多い発言が、「自然のままの体で過ごさせてあげたい。」です。分かります。本当に良く分かるのですが、「自然のまま」と言う事は動物である以上、性行為が必要なのです。生殖機能があるのに性行為が出来ないのは非常に大きなストレスになります。その結果、多いのが食欲不振です。おやつは食べるけれどご飯(フード)は食べない。要は美味しい物、好きな物しか食べなくなります。また、病気の予防にも大きな効果があります。代表的なのは犬の前立腺肥大の予防です。去勢手術をしていない男の子は10歳程度になると前立腺が肥大します。その結果、腸が圧迫され、排便が困難になり会陰ヘルニア等の病気を併発します。もちろん治療が必要ですが、その治療方法は去勢手術です。要は前立腺が肥大する前に予防として去勢手術をするか、前立腺が肥大してから治療として去勢手術をするかです。結果的には去勢手術が必要になる可能性が高いのですが、少しでも体力のある若い時期に去勢手術をなされるのが良いかと私は思います。また、10歳前後であれば去勢手術によって治療が可能ですが、もっと高齢の場合は麻酔を使用する事が出来ず、前立腺肥大の治療が出来ない場合もあります。尚、猫はあまり前立腺が肥大する事はありませんが、睾丸腫瘍や前立腺炎などの予防になり、やはり性欲によるストレス解消が期待出来ます。




避妊手術をおすすめする理由。
女の子の避妊手術には大きく分けますと2タイプあります。病院によって推奨する内容が異なる場合がございますが、ひとつは卵巣摘出手術と、もうひとつは卵巣子宮摘出手術です。言葉の通り、子宮は残し卵巣のみを摘出する手術と、卵巣と子宮の両方を摘出する手術です。どちらかと言うと後者を進める病院の方が多い気がします。男の子の去勢手術よりも傷口が大きくなりますので、男の子よりも術後の回復には時間を要する事が多いです。また、去勢手術は殆どが日帰りですが避妊手術は一泊の入院が必要になるケースも多く見られます。

そして、私が避妊手術をおすすめする理由は、子宮筋腫や子宮蓄膿症、子宮癌、卵巣腫瘍などの予防です。また、男の子同様に性欲によるストレスも解消されます。もちろん生理がなくなります。猫は元々生理がありませんが、発情は無くなります。それに伴い、食欲の安定も見られます。発情や生理の時期には食欲が落ちる事が多いです。それだけストレスが掛かっていると言う事かと思います。また、早期の避妊手術により乳腺腫瘍のリスクが大きく軽減されると言われています。避妊手術をするなら出来る限り早い方が良いのでは無いかと思います。




去勢手術(避妊手術)をすると太るって本当なの?
聞いた事のある方も多いと思います。「去勢手術(避妊手術)をすると太りやすい。」これは確かに本当です。実際に私も去勢手術(避妊手術)をした後に太ってしまった犬猫を沢山見てきました。でもこれは単純に食べ過ぎ(与え過ぎ)なだけです。体質で太りやすくなるわけではありません。もう少し詳しく説明をしたいと思います。

先にも述べました通り、去勢手術(避妊手術)をしていない子達は性欲のストレスや生理の関係で食欲不振に陥る事があります。それは一時的なものですので無理に食べさせる必要は無いのですが、飼い主様としてはやはり心配になります。それで、フードの食べる量が少ない時に嗜好性の高いトッピングをしたり、好物のおやつを多い目に与えたりしてしまいます。それが日常化してしまい、フードの好き嫌いが激しい子になってしまいます。しかし、去勢手術(避妊手術)をすると今までが嘘だったかのようにフードを食べるようになります。飼い主様としてはとても喜ばしい事ですよね。今までなかなかフードを食べなかった子が空になったお皿を舐めまわす程に食べるようになるわけですから。それで、ついついおかわりをさせたり、フードの量を増やしたり。またまた催促に負けておやつを与えたり。性欲が無くなった分、食欲に「欲」が向かいますので食べ物の催促が強まる可能性はあります。催促されても与えなければ良いですし、与えなければ催促もしなくなります。しかし、その催促に負けてついつい食べ物を与えてしまうので、「去勢手術(避妊手術)をすると太りやすい」となるのです。ですので、去勢手術(避妊手術)をしても太るか太らないかは飼い主様次第と言う事です。

最初にも言いましたが、これはあくまでも私個人の考えです。去勢手術(避妊手術)賛成派のいち意見としてお読みいただければ幸いです。


そもそも膿皮症って何?
膿皮症とは、犬や猫の皮膚にブドウ球菌などの細菌が感染する事によって生じる、痒みや赤み、水泡のようなプツプツ(膿疱)などの症状が見られる化膿性の皮膚病の事です。本来、ブドウ球菌は皮膚の常在菌であり通常は害を及ぼす事はありません。しかし、免疫力の低下や栄養の偏りや食物アレルギー等が原因で皮膚のバリア機能が低下した際に炎症が発生して膿皮症を発症します。一般的な治療は抗生物質を投与し改善を待ちますが、そもそもの原因を解消せずに治療を続けても、思うように改善が見られないケースが目立ちます。






お耳の中が赤くなっていませんか?
耳の中が赤くなると言えば外耳炎です。外耳炎と膿皮症が何故関係があるかと言いますと、このふたつの疾患は併発しているケースが多いからです。それでは何故併発するケースが多いかと言いますと、基本的な原因は共に食生活です。そもそも外耳炎の原因はマラセチア等の常在菌の異常繁殖です。異常繁殖の原因は食生活による皮膚の炎症です。外耳の皮膚が食生活の影響によって炎症を起こし、ジメジメしてくる事によってマラセチアが異常繁殖して外耳炎が発症します。一方、膿皮症の原因であるブドウ球菌も同様に食生活が原因で皮膚の健康状態が悪化した際に皮膚にイタズラをして膿皮症が発症します。






どんな食生活が原因になるの?
最も注意が必要なのはグルテンです。グルテンとは小麦に含まれているたんぱく質で、犬猫は元々グルテンの分解が苦手な為、グルテンを摂取する事によって痒みや発疹、皮膚の赤み、下痢、腹痛など様々な症状が出る場合があります。これをグルテン不耐症と言い、小麦アレルギーとは別物です。動物病院でアレルギー検査(IgE抗体検査)をうけたとしても、グルテン不耐症の場合は小麦に陽性反応は出ません。ですので、長期にわたる皮膚疾患を患っている際に、動物病院でアレルギー検査(IgE抗体検査)をうけて、小麦に陽性反応が出なかった事を理由に、パンやビスケットを与えてしまっているケースが多いです。過去のコラム(それ本当にアレルギー???)でも書きましたが、膿皮症や外耳炎などの症状はアナフィラキシーショックなどの即時型アレルギーではありませんので、アレルギー検査(IgE抗体検査)をしても全く無駄です。費用の高い検査ですので本当に必要な検査なのか見極めるのも大事です。また、こちらも過去のコラム(今更聞けない「グルテンフリー」と「グレインフリー」)でも書きましたが、フード選びの際に「グルテンフリー」は大切ですが、「グレインフリー」の必要はありません。こちらもしっかりと理解しておきましょう。






そして何よりも大切な●●力UP!
常在菌であるマラセチアやブドウ球菌は本来は悪さをしません。ですが、体が弱った際にイタズラを仕掛けてきます。その為、常にそのイタズラを跳ね返すだけの防御態勢を整えておかなければなりません。そのひとつに先に述べました食生活は非常に大切になりますが、もうひとつ大切なのが腸内環境です。腸内が悪玉菌優位の環境であると、中立の立場にある大軍の日和見菌が悪玉菌側に加勢し悪玉菌を増やしてしまいます。そうなると腸内に有害物質が溜っていき、免疫力が低下して皮膚荒れの原因に繋がります。特に犬猫は動物性たんぱく質を人間よりも多く摂取する為、人間以上に悪玉菌が増殖しやすい傾向があります。健康なうちから腸内環境を整えておく事は非常に大切と言えます。日和見菌が悪玉菌に加勢しないように常に善玉菌優位の腸内環境を目指しましょう!

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フードの適量お教えします!
ドライフードやウエットフードを一日にどの程度の量を与えて良いのか悩まれる方も少なくはありません。与え過ぎは肥満の原因にもなるので良くないと思うし、少な過ぎると栄養失調にならないか不安で。。。実際、当店にも「●歳の体重●キロの犬(猫)ですが、一食のフードの量はどれくらいですか?」のようなお問い合わせは非常に良くいただきます。一応、ある程度の目安の量はお答えしております。ですが、本当の適量は飼い主様にしか分からないのです。何故なら毎日、近くで一緒に暮らさないと分からないからです。




あまり難しく考える必要はありません!
何故、一緒に暮らす飼い主様でしかフードの適量が分からないのか?それは体重の増減や便の状態などを実際に見ないとフードの適量は分からないからです。但し、適量と言ってもスケール(はかり)で細かく量る必要はありません。いつも使っているフードボウルに「何分目程度」で良いのです。その結果、太ってくれば減らせば良いですし、痩せてくれば増やせば良いのです。人間もそのようにしていませんか?お米をお茶碗1杯食べていて、太ってきたらお茶碗半分程度に減らしたり。それが何グラムかなんて誰も量っていないと思います。また、おやつを食べた日の晩ご飯は量を控え目にしたりして調節しますよね。毎日、毎食同じ量を与える必要もありませんし、臨機応変に調節していただければ良いです。難しく考え過ぎてしまう方が多い気がします。




パッケージ記載の給与量の目安は見るな!
一部例外もございますが、フードのパッケージには給与量の目安が記載されています。例えば、「体重5kgの子には一日●●gを目安としてお与えください。」と言う感じで。殆どの方が一度は目になされると思います。しかし、実際にその量を与え続けると大半の場合が太ります。個人的には、製品パッケージに記載されている給与量はかなり多いと感じています。場合によっては記載されている量の半分程度でも充分なケースもあります。記載されている量はあくまでも目安ですので、その通り与えないといけないわけでは無いのですが、記載されている量の半分まで減らすと、「栄養が足りず栄養失調にならないか心配で。。。」となる方が多いです。栄養が足りているかどうかは体型を見て判断すれば良いのです。極度のガリガリで無い限り、栄養が足りていないなんて事はありません。人間でも食べる量を減らして体重が落ちたとしても、それが栄養失調とは思わないですよね。パッケージ記載の量はあまり気にしないようにしましょう。




思い切って量を減らしてみては?
皆様のお悩みやご相談を拝見、お聞きしておりますと、ご飯の量、おやつの量ともに与え過ぎの方が非常に多いと感じます。特に小型犬や猫は、体の大きさが人間の1/10以下だったりしますので、人間の感覚でご飯やおやつを与えていると必ず与え過ぎになります。特におやつです。おやつの量が多いのでご飯(フード)を残し、ご飯を残したから心配でおやつで栄養を補給しようとしておやつを与えてしまう。そうするとますますご飯を食べない。結果おやつの量がますます増える。と言った悪循環に陥ってしまいます。ですので、ご飯の量を減らして、完食すれば褒めてあげて、次のご飯まではしっかりと胃を休める。おやつは無し。そして空腹の状態で次のご飯を与えると、またまた完食してくれます。完食をしたからと言って「おかわり」はいけません。意外と「少な過ぎるかなぁ?」と心配になる程度の量が適量だったりします。一度フードの量を見直してみてはいかがでしょうか。


マグネシウムは大切な必須栄養素です!
マグネシウムは犬猫にとって、「主要必須ミネラル」と呼ばれる大切な栄養素です。AAFCO(米国飼料検査官協会)では最低でもドッグフードには0.05%、キャットフードには0.04%のマグネシウムが含まれないといけないと定められています。心臓や関節、血圧などを正常に機能させる為に、大切な働きをする必須ミネラルです。しかし、犬猫の代表的な尿路結石であるストルバイト結石の主要成分であるが故に、「マグネシウム=悪者」のイメージをお持ちの方も多い気がします。果たして本当にそうなのでしょうか?




マグネシウムの過剰な制限にはご注意が必要!
動物病院で尿検査をうけて、ストルバイトの結晶が検出されたが故に、その場で「この子はストルバイトの結晶が出来やすい体質だから療法食以外を食べさせてはいけません。」となるケースが多いです。しかし、それまでにどのような食生活をしてきたかも知らずに、一度の結晶の検出だけで「体質」と決めつけるのは少々乱暴な気がします。また、病院で処方される療法食はマグネシウムを過剰に制限していますので、総合栄養食の基準を満たしていない物もあります。そのようなフードは、ストルバイトの発症は防げたとしても、心臓や関節などを健康に維持する必要量のマグネシウムが摂取出来ません。そもそも主要必須ミネラルであるマグネシウムをそれほど制限する必要があるのでしょうか?




マグネシウムの摂取量は気にするな!
昨今のペットフードに過剰なほどのマグネシウムが含まれるフードは殆ど無いと思います。必要な栄養素だから含まれているのです。「だけどストルバイトが心配で・・・。」と言うあなた!安心してください。マグネシウムを摂取しようが尿が酸性を維持していればストルバイトの結晶は出来ません。ストルバイトの最大の原因は尿のアルカリ化です。マグネシウムの摂取量が多いから尿がアルカリ性に傾くわけではありません。尿がアルカリ性に傾く原因は食事の内容と食べ方です。尿をしっかりと酸性に傾けておけばマグネシウムの摂取量がいくらであろうとストルバイトの結晶は生成されません。なのでマグネシウムの摂取量は気にする必要は無いのです!




尿のアルカリ化を防ぐ方法はこれ!
尿がアルカリ性に傾く原因は大きく分けるとふたつ。胃酸と内臓への負担。胃酸は皆さんご承知の通り、食べ物を消化する為に必要な胃液に含まれる酸。なので食べ物を食べると胃酸が分泌されます。胃酸が分泌されると尿はアルカリ性に傾きます。ですので、食べ物を食べると尿はあるアルカリ性に傾きます。その後、胃酸の分泌がおさまると尿は酸性に戻っていきますので、胃酸の分泌を抑える時間帯を確保する事がとても重要です。それなのに、不規則にダラダラ食べ物を与えたり、消化の悪い食べ物を与えたりすると胃酸が分泌する時間帯が増えて、尿が酸性に戻るタイミングを失うのです。また、高たんぱく過ぎるフードや添加物や調味料が沢山含んだフードやおやつを与えると肝臓や腎臓に負担が掛かります。肝臓や腎臓に負担が掛かると尿がアルカリ性に傾きます。近年、たんぱく質含有量が高すぎるフードや調味料で濃い味付けがされたおやつを多く見かけます。それらが原因となって、ストルバイトの発症数が増加していると考えられます。




好き嫌いをさせない事もとても大切!
尿のアルカリ化を防ぐためにダラダラ食いは禁物です。ダラダラ食いをしてしまう大きな原因は好き嫌いだと思います。好き嫌いをすると朝出したご飯がいつまでも完食せずに出されていたり、一度に食べる量が少ないので一日に何食も与えてしまったり。また、そもそも好き嫌いをしてしまう大きな要因は間食です。おやつを控えて好き嫌いをしないように注意しましょう。そして「主要必須ミネラル」は制限せずにしっかりと摂取しましょう!


おやつって毎日食べるのが普通なの???
皆さんはおやつを食べますか?学校から帰ってきた子供や一日中家に居られる方はテレビを見ながらついつい食べてしまうのかも知れませんね。でも仕事をしている方は殆ど食べないのでは無いでしょうか?最近の会社ではおやつの時間的な休憩時間があるところもあるのかも知れませんね。でも基本、大人は毎日おやつを食べる習慣はあまり無いのでは???少なくとも私は毎日おやつを食べません。お土産をいただいたり、来客があるとたまに食べたりしますが。昔から「3時のおやつ」と良く言いますが、大人でも子供でも「3時のおやつ」を食べた日は夕食時にあまりお腹が空いていないケースが多いですよね。




どうして毎日与えるの?それも一日何回も!
犬や猫におやつを与える方は何故か毎日与える事が多いです。それも一日に何回も。更に一回の量がとても多い。特に小型犬や猫の場合、人間の感覚で少量と思っているおやつでも体の小さい子達にすると凄い量になっているケースが多いです。また、猫用のちゅ~●のパッケージには「1日4本が目安」と記載されているようで、世の中の猫を全滅させるつもりなのかと思わせるような驚く量です。考えてみてください。体重4kgの猫に1日4本と言う事は体重1kg当たり1本ですよ!50kgの人間なら50本!!!!!それも調味料たっぷりの濃い味で。そりゃドライフードの食べが悪い猫が急増しているはずです。その結果、「うちの子は食が細い」「フードジプシー」と誤った方向に進んでしまう飼い主様が増えている気がします。




とにかくおやつを与え過ぎの方が多い!
愛犬、愛猫が「フードの食いつきが悪い」とお感じの飼い主様。まずはおやつをやめてください。「猫は好き嫌いが激しい」や「チワワやプードルなど小型犬は一度に沢山食べられない」などを理由で諦めないでください。私は数々の猫や小型犬と生活してきましたが、うちの子で「フードを好き嫌い」する子は一人(一匹)もいません(でした)。全員、朝晩2回のご飯を1分も掛からずに食べきってしまいます。何故かと言うと、必要以上におやつを与えないからです。ご飯の時間が楽しみで仕方が無いのです。猫や小型犬は「飽き性」と言う考え方も間違っています。数日同じフードを続けると飽きて食べなくなると言う方がいますが、それは猫や小型犬は体が小さいのに人間の体の大きさの感覚でおやつを与えてしまい、おやつの量が多過ぎるのが原因です。おやつを貰っていない子は同じフードが続いたからと言って飽きたりはしません。おやつを与えてはダメとは思いませんが量や回数を間違えないようお願いします。また、トイレをした後にご褒美、お留守番のご褒美、ハミガキのご褒美などなど、そんなもの要りません。愛情を込めて褒めてあげてください。それが最高のご褒美ですよ。




人間の食事時、テーブルに近づいてませんか?
人間は基本、朝昼晩と3回食事をします。日中お留守のお宅は朝晩2回の食事です。その際に愛犬、愛猫が食卓に近づいていませんか?「近づいて来て当然では?」「近づいてくるけど与えないようにしている」と言う方!実は人間が食事をしていても食卓に近づいてこない子も世間には沢山いてるのですよ。信じられないかも知れませんが、日頃から朝晩2回の自分の食事以外は何も貰っていない子は人間の食事時に食卓に近づいてきません。逆に人間の食事時に食卓に近づいてくる子は、人間の食事時に何かを貰っているのです。それが人間の食事だったり、犬猫用のおやつであったり、人間の食事に使用した味付け前の食材であったりと色々あると思いますが、人間の食事時に何かを貰えると言う事自体が良くありません。大半のご家庭では人間の食事は愛犬、愛猫の食事の後だと思います。愛犬、愛猫は自分の食事を満足に摂らなくても、その後の人間の食事時に何かを貰えるから大丈夫と勘違いをしてしまいます。自分の食事よりも人間の食事時に貰える物の方が楽しみになってしまっているのです。改めて考えてみてください。それって凄く悲しい事とは思いませんか?自分の食事が楽しみでは無いなんて(涙)


おもしろおかしくとらえないで!
愛犬のふとした仕草で「かわいい~」「うちのこだけよね~」なんて事ありませんか?例えば、

「お散歩から帰って来て、前足の裏を拭いている時に飼い主様の手や顔を舐めてくる。」

一見、とても愛くるしい仕草に思えますよね。捉え方によっては「足の裏を綺麗にしてくれてありがとうって言ってるみたい~」なんて事も。確かにそれが正しい見解かも知れません。しかしその一方で、「その足の上げ方は痛いから止めて~」って言うシグナルの可能性もあります。前足を動かす事により頸椎に痛みが出る事があります。原因は首(頸椎)のヘルニアです。また、うんちの時にプルプル震えたり、うんちの途中なのにおしりを上げて歩き出したり。こんな時には腰や後ろ足の関節が痛い可能性があります。椎間板ヘルニアや膝蓋骨脱臼です。




ブラッシングは被毛の手入れ以外にも目的が!
皆さん、愛犬のブラッシングはしていますか?分かってはいるけれどついつい後回しにしてしまって疎かになりやすいですよね。でも一日5分でも良いのでしてあげてくださいね。もちろん被毛の手入れになり、抜け毛の処理やもつれの防止になります。結果、皮膚の健康維持にもつながります。ですが、ブラッシングにはそれ以外の目的もあります。それは関節のチェックです。何故?と思われる方もおられると思いますが、ブラッシングを良くなされる方はお分かりいただけると思います。全身をブラッシングしていると嫌がる箇所があるとします。例えば、腰やお尻などの下半身をブラッシングしようとすると、嫌がったり座り込んだり。その場合は腰に違和感がある可能性があります。もしくは後ろ足の膝に。愛犬は自分の体の中の違和感や痛みのある箇所の近くをブラッシングされようとすると意識をします。日常生活では気付く事が出来ない愛犬の異変をブラッシング時に発見出来るかも知れませんよ。




おもしろ動画集では笑えない!
よくテレビ番組で犬の二足歩行や連続ジャンプなどをおもしろおかしく流している映像があります。それを見る度に私はとても不愉快になります。ちゅ~●のCMと同じくらい(笑)犬が本来するべきで無い行動や運動は関節や筋肉に大きな負担が掛かります。階段やソファ、ベッドなどへの昇り降りや滑りやすいフローリングでの生活も同じです。人間と一緒に生活をしていなければするはずの無い行動です。日々の小さい負担が数年後の大きな負担へなるのです。関節の疾患は基本的に治りません。二度と元には戻りません。後悔してからでは遅いです。




抱っこの仕方にも気を付けてください!
公園などに出向くと、とても怖ろしい抱っこの仕方をなされている方を見かけます。抱っこの絶対条件は「飼い主様がしゃがむ」ことです。特に小型犬を抱っこするのに飼い主様が立ったままだと、どうしても愛犬の関節や筋肉に負担の掛かる抱っこの仕方になります。また、抱っこを催促してくる二足立ち状態の愛犬を抱きあげる際に、前足や脇を持って抱き上げる姿を良く見かけます。これも絶対にしないでください。まずは飼い主様がしっかりとしゃがんで、胸とお尻をしっかりと支えて抱き上げてください。うるさいように思われるかも知れませんが本当に後悔してからでは遅いです。わかってください。


間違った便秘解消法が急増中!
あまりにも誤解の多い原材料「ビートパルプ」「ビートファイバー」「ビート繊維」。まずは下記のコラムをご覧いただけると幸いです。脅しのような内容を記載しているサイトが多く見受けられますが、それを信じ込み、誤ったフード選びをしていませんか?グレインフリー(穀物不使用)フードは決して便秘解消に適したご飯ではありませんよ!更にグレインフリー(穀物不使用)フードの流行が腎臓病急増の要因になっているかも知れません。

ビートパルプについて




便秘解消には食物繊維の摂取が大切だが・・・。
便秘解消と言えば「食物繊維」ですね。誰もが思い浮かぶと思います。しかし食物繊維には2種類あるのをご存知ですか?ひとつは水に溶ける「水溶性食物繊維」で、もうひとつは水に溶けない「不溶性食物繊維」です。どちらも食物繊維ですが、便(腸)に作用する働きは全く異なります。簡単に解説すると、水に溶けない不溶性食物繊維は便の量を増やします。片や水に溶ける水溶性食物繊維は便を軟らかくします。便通を良くするには便の量を増やして軟らかくしないといけません。便の量を増やしても硬ければ出ません。軟らかくしても便の量が少なければ出ません。もうお分かりですね。そうです、ふたつの食物繊維をバランスよく摂取する事が大切です。




グレインフリー(穀物不使用)フードよりも〇〇?!
グレインフリーとは穀物不使用と言う意味です。最近は多くなりましたね。グレインフリー(穀物不使用)フードが。消化やアレルギーの面では確かにグレインフリー(穀物不使用)フードの良さはあると思います。しかし、グレインフリー(穀物不使用)フードと言っても様々です。穀物(小麦、白米、玄米、大麦等)の代わりにさつまいもやじゃがいも、エンドウ豆、ひよこ豆などを使用しています。しかし、このグレインフリー(穀物不使用)フードに使用されやすい食材の殆どは便の量を増やしてくれる不溶性食物繊維は多く含みますが、便を軟らかくしてくれる水溶性食物繊維をあまり含まないのです。ですので、消化の良いはずのグレインフリー(穀物不使用)フードで便秘になってしまう子が多いのです。それに比べ、グレインフリー(穀物不使用)フード派の方からは嫌われ者のビートパルプは水溶性食物繊維も不溶性食物繊維も両方含みますので、便秘を解消するにはとっても適した食材なのです。ビートパルプは人間用のサプリメントにも使用される安全な食材です。誤解の無いようにお願いします。




ビートパルプが腎臓病を救う?!
過去のコラムで便秘の解消で腎臓病の進行を抑える事が出来ると紹介致しました。

腎不全は便秘で悪化する?!

ビートパルプを誤解する事により、便秘を促すフードを使用して腸内環境を悪化させ、腎臓に負担を掛けてしまっているケースは少なくないかも知れません。以前にも述べましたが、ペットフード先進国のドイツではペットフードに使用する動物性材料、植物性材料、添加物ほか、全ての材料について「人間の消費に適合するものでなければいけない」と言う法律がございます。そのドイツではペットフードにビートパルプは当たり前のように使用されています。本当に安全なフードとは、どのようなフードなのか?もう一度改めて考え直す必要があるかも知れませんよ。


参考資料:ドイツ アニモンダ製品正規輸入元 ジャーマンペット株式会社サイトより抜粋
Q.アニモンダの一部ドライフードの原料にはビートパルプが使われていますが、他社製品でビートパルプ生産の際、化学物質を使用するという話を聞いた事があるのですが安全なのですか?

A.ビートパルプは、砂糖を製造する際に発生する副産物ですが、ビートパルプはお湯による砂糖融解の後、残ったものです。アニモンダの製品はこれらのパルプを乾燥させたもので、生産の際に化学物質は全く使用せず、付加もしていません。安全ですのでご安心ください。


痩せない原因は何なのか?
ダイエットが必要な愛犬、愛猫は少なくありませんよね。心臓病であったり、ヘルニアであったり主治医から減量を指示されている子。もちろん病気を患っていなくても体重オーバーは何一つ得をする事はありません。体重オーバーの原因は一体何なのか?運動不足?体質?フードの選択ミス?????可愛い我が子の為に色々考え、色々調べても原因は分からずどうしたら良いのかお悩みのあなた!!!Bros.の店長が体重オーバーの原因をお教えします!そして簡単なダイエット方法も!




痩せない原因はただひとつ!
痩せない原因を考える上で、最も真っ先に思い浮かぶのが食事と運動ですね。脂肪分の多いフードがダメなのか。炭水化物が多いフードがダメなのか。朝晩の散歩の量が足りないのか。猫の場合は散歩が無いし寝てばかりだし。色々考えると思います。でも結論はただひとつ。「食べ過ぎ」です。食べ過ぎなければ太りません。食べ過ぎなければ痩せられます。(注意・・・クッシング症候群:副腎皮質機能亢進症のようなホルモン異常で食べずに太る場合もございます。)
フードの種類や運動量などを気にする前に食べている量を確認してください。少ないように思えるかも知れませんが、愛犬・愛猫にとっては食べ過ぎなのです。




まずは間食をやめてください!
ダイエットにとって当然と言えば当然ですが、間食はご法度です。でも「おやつは与えていません!」と言う方もおられるかと思います。しかし、そのような方でも「野菜を切っている時に端っこを少しだけ」や「ヨーグルトを食べる時に蓋の裏だけを」、「果物を食べる時に少しだけ」など、「おやつ」とは呼べない間食を与えてはいませんか?散歩の途中にお友達の飼い主様からおやつや、しつけやトレーニングのご褒美も全て間食です。太る原因になってます!




ご飯は朝晩2回で規則正しく!
ダイエットが必要であれば、食事は朝晩の2回。間食は無し。それで朝晩のご飯の量を間違えなければ必ず痩せます。あとはご飯の量ですね。ご飯の量でお悩みの方も多いはず。どこまで減らしても大丈夫なのか?減らし過ぎて栄養失調にならないのか?色々と心配事はあると思います。でも大丈夫です!少々減らしても問題ありません。フードパッケージ記載の給与量の半分程度でも大丈夫です。そもそもパッケージ記載の給与量は多過ぎる傾向があります。あくまでも目安量なので、太っていれば記載の量よりも減らして痩せていれば記載の量よりも増やしてください。難しく考える必要はありません!




お腹が空いたと催促してきたら!
ご飯の量を減らして間食も無しだと「お腹を空かして催促してきてかわいそう。。。」と言う方。大丈夫です。慣れます。数日で慣れます。慣れるまでの間、催促してきたら遊んであげてください。気を紛らわす感じで。そうすれば数日で催促しに来なくなります。遊ぼうの催促はあるかもですが(笑)おやつや間食、ご褒美を貰える習慣がついたと言う事は貰えない習慣もついてくれます。数日の我慢です。頑張ってください!


そもそも膵臓って何をしてる臓器なの?
膵臓の主な役割りは2つあります。ひとつは、膵液(すいえき)という消化液(消化酵素)を分泌する事で、この消化液の働きにより食べ物の消化を助けます。もうひとつは、インスリンなどのホルモンを分泌し、血糖値をコントロールする事です。肝臓や腎臓に比べますと地味なイメージの臓器ですが、生きていくには大変重要な臓器です。乱れた食生活によって膵臓を傷つけてしまわないように注意しましょう!




膵臓に負担の掛かる食生活とは?
膵臓の仕事量を増やしてしまう一番の大きな要因は食べ過ぎです。フードの食べ過ぎはもちろんですが、おやつなどの間食の食べ過ぎも。結果、たんぱく質や脂肪を過剰に摂取する食生活は、膵臓を刺激して消化液の分泌を促進する事になります。消化液が必要以上に分泌されると、食べた物だけでは無く、膵臓自身をも消化(分解)してしまいます。これを膵炎と言います。膵炎は急性なものと慢性的なものがあります。犬には急性膵炎が多く、猫には慢性膵炎が多く見られ、急性膵炎は嘔吐や腹痛などの激しい症状が出る事が多いですが、慢性膵炎はあまり特徴的な症状が出ない事が一般的ですが、慢性的な下痢や軟便が見られる場合もあります。また、膵炎は消化液が過剰に分泌されて起こる疾患ですが、逆に先天的な要因や膵臓の疲弊(萎縮)などにより消化液が思うように分泌されず、食べても食べても痩せてしまったり、消化不良により常に下痢を起こしてしまう膵外分泌不全(すいがいぶんぴつふぜん)もあります。




膵臓を大切にするには?
まずは、膵臓の働きを助けてあげる事が重要です。膵臓の主な働きのひとつである消化液(消化酵素)の分泌。これを助けてあげてください。膵臓が必死になって働かなくて良いように消化液(消化酵素)の代わりとなる食物酵素を摂取してください。食物酵素は生のお肉や野菜、果物から摂取出来ますが、栄養バランスの面でサプリメントから摂取する事をおすすめ致します。また、過剰なたんぱく質や脂肪の摂取を控えてください。高たんぱく、高脂肪のフードはおすすめ出来ません。特に脂肪分の摂取過多は膵臓に大きな負担を掛けてしまいますが、魚油やサーモンオイルなどのオメガ3脂肪酸を多く含むオイルは膵臓の炎症を抑えると言う報告もございます。そのようなオイルを使用しているフードをご利用いただくのも良いかも知れません。もしくは低脂肪のフードを選び、サーモンオイルをプラスしてあげるのもおすすめです。




消化の良いご飯の作り方!
ドライフードやウエットフードに消化の手助けをしてくれる食物酵素サプリメントを振りかけて与えてください。これだけでも消化はとても良くなります。軽い軟便症の子であれば充分に効果が期待出来ます。しかし、慢性膵炎や膵外分泌不全の子の場合は、これだけでは不充分。このような時には、ふやかしたドライフードやウエットフードを40℃弱に加熱します。そこに食物酵素サプリメントを加えてください。出来れば保温容器などを使用して40℃弱を維持して30分程待ちます。何故なら、食物酵素は40℃強で不活化すると言われていますが、不活化する直前に最も活性化するとも言われています。従いまして、不活化する40℃目前が最も活性します。そうする事によって、口に届く前に予め消化分解されたお食事が完成し、消化がとても良くなります。もちろん完璧にとは言えませんが、ひと手間を加えるだけで数段に消化は良くなります。是非一度お試しください。


腎不全対策には腎臓への負担軽減が最重要課題です!
とても怖い病気である「腎不全」。簡単に説明すると、腎臓の機能が低下し、血液中の老廃物を尿として体外に排泄することが困難となり、老廃物が毒素として体中に回ってしまい、尿毒症を起こして死に至る病気です。この一文からも分かるように、血液中の老廃物を少なくすることが腎臓への負担を軽減する最も重要な手段であることはお分かりいただけるかと思います。




血液中の老廃物の正体は何?
老廃物の正体は大きく分けますと2種類あります。ひとつは体の外から取り入れられる不要な物、もうひとつは体の中で作られる不要な物です。簡単に解説しますと、体の外から取り入れられる老廃物とは、フードやおやつに含まれる合成保存料や人工着色料、原材料に使用されている農薬など。体の中で作られる老廃物とは、腸で発生する尿酸や尿素、ガスなど。また、腸内に悪玉菌が多く腸内環境が悪いと便が腸に長くとどまり、悪玉菌が便を腐敗させて老廃物を多く作り出してしまいます。ですので、腸内環境を常に善玉菌優位の環境に整えておき、少しでも老廃物の発生を抑えなければいけません。また、有害な添加物等が使用されていないフードを与える事も腎臓への負担軽減に大きく関係してくると思われます。腎臓の機能は一度悪くなると、良くなると言う事はありません。いかに腎臓の仕事量を減らして負担を軽減させる事が出来るかが重要となります。




腸内を善玉菌優位の環境にするには?
今では人間の慢性腎不全の治療にも使用される事が多くなってきたのが乳酸菌です。乳酸菌はヨーグルトや納豆、漬物などの発酵食品に含まれる事で知られています。乳酸菌を含む代表的な食品がヨーグルトの為、乳酸菌自体が乳製品と勘違いをなされている方が多いですが、乳酸菌と牛乳は全く関係がありませんし乳酸菌は乳製品ではありません。腸内を善玉菌優位の環境にするには、乳酸菌を摂取する事が最も大切です。乳酸菌は腸内で善玉菌として働いてくれて腸内を善玉菌優位の環境に整えてくれます。但し、乳酸菌を摂取させようとヨーグルトや納豆を与えてしまうと、乳酸菌以外の栄養素を摂取してしまい腎臓に負担が掛かってしまう事があります。その為、乳酸菌の摂取には乳酸菌サプリメントをご利用ください。特に、H&J・I・N(ジン)(旧名称 JIN)は原材料が「乳酸菌」「食物繊維」「オリゴ糖」のみで、余計な添加物が一切使用されておりません。また、たんぱく質含有量は「一包当たり0.019g」と非常に少なくリンやカリウムに関しては検出されておりません。日頃から乳酸菌の摂取を意識し、腸内環境を整えておく事が、最も大切な腎不全対策と言えると考えます。乳酸菌は若い頃からの摂取をお心掛けください。もちろん飼い主様も!ほぼ無味無臭で水に溶けやすく大変使いやすい粉末サプリです。


簡単に「アレルギー」って言わないで!
愛犬や愛猫が慢性的な軟便でお悩みの方は決して少なくは無いと思います。そのような際に動物病院で「何かのアレルギーかも知れませんね。食事(フード)が合っていないのかも知れません。一度アレルギー検査をしてみましょうか?」こんな会話が飼い主様と獣医師の間で交わされる事があると思います。それって本当にアレルギーでしょうか?






アレルギーには大きく分けると2種類あります!
アレルギーの原因物質(アレルゲン)を摂取した後、15分程度から2時間程度の間に症状が出るアレルギーを「即時型アレルギー」と言い、アレルゲンを摂取した後、6時間程度経過してから症状が出るアレルギーを「遅延型アレルギー」と言います。食事を食べた後、短時間で腹痛を訴えて下痢を起こす場合は即時型アレルギーと思われます。しかし、1日1回~3回の便が常に軟らかい場合は遅延型アレルギーか、もしくはアレルギーとは全く関係の無い症状の可能性もあります。どちらかと言うとアレルギーとは全く関係の無い可能性が最も高いような。






特異的IgE検査をしたところで・・・・(涙)
現在、日本で主流の犬猫のアレルギー検査は、動物病院で血液を採取して、数日後にアレルギー検査結果が届くと言う物。検査結果には「擬陽性」「陽性」「強陽性」と結果が出てきます。その結果を見た飼い主様は「やはり今与えているフードの原材料が軟便の原因だったのか・・・。」と思われます。それ程多くの項目で陽性反応が出ます。しかし残念ながら全く関係ありません。そのアレルギー検査でわかるのは「IgE抗体によるアレルギー」いわゆる「即時型アレルギー」です。アレルゲンを摂取した直後に激しい嘔吐や下痢、蕁麻疹、むくみ、かゆみ、発赤、呼吸困難などの症状が出るのが即時型アレルギーです。その原因物質(アレルゲン)を調べる検査をしたのです。お悩みの慢性的な軟便の原因を解明する検査をしたわけではありません。残念ながら。。。






それなら慢性的な軟便の解消にはどうすれば良いの?
食欲があり、元気もある。でも常に軟便。。。こんな場合には、まずは消化酵素を意識して摂取してください。消化酵素は食べ物を消化する為の酵素で、食べ物を消化分解し、吸収する為の酵素です。この消化酵素が不足していると、食べ物を消化分解出来ずに消化不良として軟便になってしまいます。消化酵素は体内で分泌される酵素の事ですので、摂取を意識するのは、正しくは食物酵素です。食物酵素は加熱されていない生の食べ物や発酵食品に含まれ、体内で不足している消化酵素の代わりとなって食べ物を消化分解してくれます。犬や猫は本来、火を使用する事が出来ませんので、生の食事を摂取します。生の食事には食物酵素がたっぷりと含まれている為、犬や猫の本来の食生活では毎日、毎食口から食物酵素を摂取しています。ドライフードやウエットフードを食べていると食物酵素を摂取する機会を失いますので、体内分泌の消化酵素が不足してくると慢性的な軟便になってしまいます。慢性的な軟便でお悩みの際は是非一度消化酵素サプリをお試しください。または、非加熱や超低温加工のフードのご利用がおすすめです。

バランスライフ(犬用)
フィーラインナチュラル(猫用)
バーフダイエット(犬猫用)
ペットパティースオリジナル(犬猫用)


腎不全はとっても怖い病気です!
犬にも猫にもとても多い疾患である腎不全(慢性腎臓病)。特に猫にとって腎不全は死因の第一位です。そして、腎不全と診断された際にとても大切になるのが食事管理です。いわゆる食事療法となります。実際にどのような食事が必要になるのか詳しく説明していきたいと思います。




〇〇は摂取を制限してください!
腎臓の機能が低下すると言う事は、血液のろ過能力が落ちている事を意味します。本来、腎臓の働きによって体にとって必要なものは血液に残し、不要な物は尿として体外に排出すると言った事が行われおります。しかし、腎臓の機能が低下し、血液のろ過能力が落ちますと、体にとって不要な物までが血液と一緒に体中に回っていきます。ですので、腎臓の機能が低下している場合には、ろ過能力の落ちた腎臓が少しでも働かなくても良いように、ろ過の負担になる「たんぱく質」や「リン」「ナトリウム」などの摂取を控える必要があります。摂取を控える事により、腎臓への負担を軽減し、腎臓病の進行を遅らせる事が出来ると言われています。腎臓病と診断された場合は、腎臓病対応のフードをお与えいただくようお願い致します。




肉・野菜・果物は与えても良いの?
腎臓の機能が低下すると食欲も落ちる傾向があります。更に、腎臓病対応のフードは決して美味しいフードとは言えません。その為、好き嫌いの激しい子の場合は、なかなか腎臓病対応のフードを与えても食べてくれません。ましてや、日頃からドライフードだけでは食べないので肉類や野菜などをトッピングして食事を摂っていた子にとっては、腎臓病対応のフードだけで食べろと言ってもなかなか食べてくれません。だからと言って、腎臓病対応のフードに肉類や野菜類をトッピングして与えては、完全に支離滅裂な話。せっかく、「たんぱく質」や「リン」や「ナトリウム」を制限したフードを与えているのに、肉類や野菜類を加えると言う事は、「たんぱく質」や「リン」や「ナトリウム」をトッピングしているようなもの。ですので、健康な常日頃から「与えられた物を食べる」と言った習慣をつけておく事はとても大事です。フードは愛猫に選ばせるのでは無く、飼い主様が主導権を持って選ぶようにお心掛けください。




水分の摂取は大切だけど・・・・。
腎臓病には水分の摂取がとても大切です。水分を摂取すれば尿量が増えます。尿量が増えると言う事はろ過能力の落ちている効率の悪い腎臓のサポートになります。ろ過能力の高い腎臓であれば少量の尿で不要な物を排出出来ますが、ろ過能力が落ちている場合は沢山の尿で少しずつ不要な物を排出します。しかし、いくら水分を沢山摂取して欲しいからと言って、お肉や魚でとったダシ(スープ)を与えたり、水分含有量の高いペーストタイプのおやつを与えていては逆効果です。水分を摂取しても余計な物を摂取する事で腎臓にはダメージを与えてしまいます。ドライフードをぬるま湯でふやかしたり、ウエットタイプの腎臓病対応のフードを与えて水分摂取量を確保するのであれば良いですが、美味しいダシ(スープ)やおやつを与えると余計に「食べないといけない」腎臓病対応のフードが美味しくなく感じてますます食べなくなります。ですので、無理に水分を摂取させようとするのはあまり効果的とは言えません。必要であればご家庭による補液(皮下点滴)を主治医にご相談ください。殆どの動物病院では点滴キットを貸し出してくれます。皮下点滴は血管に針を刺すわけではありませんので、素人でも簡単に行えます。一度主治医にご相談をなされてはいかがでしょうか。とにもかくにも、腎臓病の治療には腎臓病対応のフードを食べてもらう事が最も大切と言えます。体調が思わしくない上に厳しく接するのには気が引けるお気持ちはとても良く分かりますが、頑張って腎臓病対応のフードを食べてもらえるように、飼い主様の我慢も必要になります。