2018年9月


このコーナーではわたくし「店長」が、皆様に知っていただきたい情報などを配信してまいります!

更新は不定期ですが是非お楽しみください!!

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なぜ猫には便秘が多いのか?
猫の便秘に対してのお問い合わせは日々寄せられております。どうしてそれ程までに猫の便秘が多いのか。ひと昔前よりも明らかに増加している猫の便秘。今回は猫の便秘について考えて行きたいと思います。




猫の便秘は食生活が原因なの?
食事を摂る事によって作り出されるウンチ。もちろん食生活は便秘の原因になります。当然の事ですね。また、猫の食生活は犬や人間よりもお肉に偏りがちです。もちろん犬や人間よりも動物性たんぱく質や脂質を多く必要としますので仕方が無い事かも知れません。しかし、その食生活が便秘を産み出しやすくしてしまっています。




お肉を沢山食べると便秘になるの?
猫に限らず、犬や人間も動物性たんぱく質や脂質を多く摂取すると腸内の悪玉菌が増殖する傾向があります。腸内の悪玉菌が増殖すると、便の腐敗が進み、便通が悪化し便秘を引き起こしやすくなります。更に便秘を起こす事により、腸に停滞している便が悪玉菌を増殖し、更なる腸内環境の悪化を招きます。こうなると、便秘の問題だけでは無く、免疫力の低下や腎臓病発症のリスクを高めてしまいます。だからと言って猫にとってはお肉は栄養の源。どうすれば良いのか・・・。




便秘の解消には内臓を食べろ!
猫にとってお肉は栄養源と言いましたが、本来猫にとって栄養源となるお肉は生肉です。それも綺麗なお肉の部分だけでは無く、胃や腸などの内臓も大切な栄養源です。小動物や魚などの胃の中には発酵した食材が含まれています。その発酵した食材が含まれている胃を食べる事によって乳酸菌を摂取します。乳酸菌は腸内において善玉菌となり、悪玉菌を減らして善玉菌優位な腸内環境を作り出します。もうお分かりでしょうか。そう、猫は本来お肉をたっぷり摂取しますが、そのお肉には乳酸菌がたっぷりと含まれており、動物性たんぱく質や脂質を多く摂取しても乳酸菌の働きによって悪玉菌の増殖を抑制し便秘になりにくい腸内環境を作り出す事が出来るはずなのです。しかし、キャットフードに含まれるお肉は乳酸菌を含まない為、腸内環境が悪化し便秘になりやすいのです。更に、最近は動物性たんぱく質や脂質が多く含み過ぎているフードが多いのも便秘の猫が増えている要因のひとつでしょう。お肉をしっかり摂取する事も必要ですが、乳酸菌の摂取は忘れずに。

動物用乳酸菌食品H&J・I・N(ジン)(旧名称 JIN)
スパイラルエンザイム生酵素
発酵野菜ミックス


良く見かけるこの2つの言葉の意味は?
最近、ドッグフードやキャットフードを探していると必ず出てくるこの2つの言葉「グルテンフリー」と「グレインフリー」。良く似ている言葉ですが意味はもちろん違います。今日はこの2つの言葉を簡単に説明をしたいと思います。




「グレインは穀物」「グルテンはたんぱく質」
簡単に言いますと、「グレインフリー」は穀物を使用しないで作られたフード。穀物とは、お米や小麦、大麦などの麦類、トウモロコシなどを指します。また、「グルテンフリーとは」小麦などに含まれるたんぱく質で、小麦アレルギーの原因となる物質です。ペットも人間も小麦アレルギーが非常に多く、小麦を使用せずに作られた製品などに「グルテンフリー」と表示されるようになりました。スーパーマーケットでも「グルテンフリー」製品のコーナーを見かけるようになりました。




重要なのはどっち?
「グルテンフリー」と「グレインフリー」。フードを選ぶ際にどちらの言葉を重要視すれば良いのか。答えは簡単。「グルテンフリー」です。もちろん「グレインフリー」が悪いわけではありません。しかし、「グレインフリー」で無くても構わないと言う事です。言い換えると穀物を使用していても大丈夫だと。但し、皮膚が弱い子やお腹の弱い子はグルテンに反応している可能性もあるので「グルテンフリー」のフードをお選びいただいた方が良いと言う事になります。「グレインフリー」で無くても、小麦が含まれず、お米やトウモロコシなどが炭水化物源になっていれば大丈夫です。「えっ!トウモロコシって駄目なんじゃ無いの?」とお思いの方はとろもろこし(コーン)は本当に悪者なの?をご一読ください。




穀物は消化に悪いのでは?
お米やトウモロコシが消化に悪いとお思いの方。正解です。間違いありません。犬や猫は炭水化物の消化が苦手です。ですが、グレインフリーのフードに使用されている「サツマイモ」や「エンドウ豆」も消化に悪いです。炭水化物の塊ですから。要は犬や猫は炭水化物の消化が苦手なのです。理由は炭水化物を消化する為に必要なでんぷん分解酵素のアミラーゼの分泌量が少ないからです。なので、グレインフリーのフードの販売会社が

「犬や猫は穀物の消化が苦手です。何故なら犬の唾液には「アミラーゼ」と呼ばれる、でんぷん質の炭水化物を分解する酵素が含まれないためです。ですので、当社は穀物は使用せずに「サツマイモ」や「エンドウ豆」を使用しています!」

と言う内容の事を書いていれば、残念ながら自社製品を否定している事になります。




炭水化物は必要なの?
犬や猫が消化を苦手とする炭水化物。それならフードに炭水化物を含む食材を使用しなくても良いのでは?とお思いの方も出てくると思います。しかしそれではいけません。炭水化物は体内でブドウ糖に変換され、血液や筋肉、骨の生成・維持に重要な役割を果たします。犬や猫は本来、アミラーゼで消化分解された草食動物の胃の中の炭水化物を摂取して栄養を補給していました。ですので、自分の体にはアミラーゼを持たなくても良かったのです。消化が苦手だからと言って炭水化物の摂取を避けるのでは無く、消化の苦手な炭水化物を上手に消化出来るようにアミラーゼを摂取する事が大切です。アミラーゼの摂取には消化酵素系のサプリメントをご利用ください。