2018年11月


このコーナーではわたくし「店長」が、皆様に知っていただきたい情報などを配信してまいります!

更新は不定期ですが是非お楽しみください!!

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これはしてはいけません!
当コラムでは何度も申し上げておりますが、絶対にしてはいけないご飯の与え方は「置き餌」です。置き餌とはお皿に常時ドライフードを入れっぱなしにしておく事です。この場合、猫は好きな時に好きなだけご飯を食べる事が出来ます。何故、置き餌がダメなのかは下記にて説明致します。猫は好き嫌いが激しく、一度にたくさんの量を食べられないと思っている方がとても多い気がします。それは間違いです。ご飯の与え方が間違っているからそうなっているのです。




置き餌のダメな理由!
置き餌をしているご家庭の猫に共通して言える事だと思いますが、ダラダラ食いをしてしまいます。いつでも食べられる環境なので当然と言えば当然ですが、少し食べてはウロウロして、少し休憩してはまた少し食べる。これを繰り返します。または、ほとんど食べない。いつでも食べられる環境なのにほとんど食べない。凄く矛盾しているようですが、これが現実です。また、置き餌をしているご家庭に多いのが、間食の与え過ぎです。いつでも食べられる状態にしているに食べない。食べないからかわいそう。おやつを与えてしまう。と言う究極の悪循環です。結果、置き餌は猫のワガママを助長してしまいます。絶対にしないでください。




こんな与え方もダメ!
ご飯の時間に●●のフードをお皿に入れて差し出します。ほとんど食べないか、少しだけ食べてどこかへ行ってしまいます。そうすると、暫くしてから●●のフードが入ったお皿は下げてしまい、〇〇のフードが入ったお皿を差し出します。猫はさっきまでと違ったフードが入っているのに気付き食べに来ます。結果的に、〇〇のフードを食べたとしても食べなかったとしても関係ありません。そのような行為自体がダメなのです。最初に出てきたフードを拒否すれば、あとから違うフードが出てくると思わせる事がいけません。●●のフードを食べなかった時点でご飯は終了。次のご飯の時間までは何も与えないようにしてください。ご飯を食べていないのですからおやつを与えるなんて絶対ダメですよ。




回数が多過ぎるのもダメ!
猫の1日の食事回数の理想は2回です。尿のpH(ペーハー)を調節する為にも、1日2回の食事回数が好ましいです。但し、「1回の食べる量が少ないから」「催促するから」「空腹で嘔吐するから」などの理由で1日に3~6回程度与える方がおられます。そもそも、1日に何回も与えるので1回の食べる量が少ないのです。また、催促するからと言って、それに応えてあげているとキリがありません。催促すると貰えるので催促を続けるわけで、催促しても貰えなければ催促をしなくなります。また、空腹時に吐く子はいますが、獣医師でも「ご飯の回数を増やして対応してください。」などとアドバイスするケースも多々ありますが、それは間違いです。空腹時に吐くのは、消化が上手く行えていない証拠。食べた物をしっかりと栄養に変える事が出来ていれば空腹時でも吐きません。空腹時の嘔吐で困っている際は、ご飯の回数を増やすのでは無く、食べた物の消化が上手く行えるように消化酵素を補給させてあげてください。そうすれば、1日2回の食事でも空腹時の嘔吐は治まります。




食事は1日2回で食べ残しはすぐに下げる!
正しい猫のご飯の与え方はとっても簡単!「1日2回で食べ残しはすぐに下げる」これだけです。そして余計なおやつ、間食を与えない。特にご飯の時間に食べっぷりが悪い時には絶対におやつを与えない事。最近の飼い主様はおやつを与え過ぎる傾向あります。おやつはあくまでも朝晩のご飯をしっかり食べた子に、それも毎日では無く、たまに与えるべきもの。朝晩のご飯を残したのにおやつを与える事を、可愛がっていると言えますか?病気になってくれと言っているようなものです。本当にかわいいなら食生活を大切にしてあげてください。


もう我慢の限界です!
もう皆さんご存知であろう「液体のおやつ」。数年前に登場して以来、今もなお売れ続けているようです。更に販売メーカーも増えて来て、種類も増え続ける一方です。

だから日本のペット関連メーカーは嫌いなんですよ!(もちろん全てではありません。例外も沢山あります。)

液体の舐めるおやつのせいでどれだけの犬猫達が偏食に走り、食生活が乱れ、生活習慣病を患っているのかを考えた事があるのでしょうか。本当に腹が立つ。犬猫の健康なんてどうでも良くて、売れたら良いと思っているだけでしょう。犬猫用のケーキやおせち料理なんかを売っているメーカーやお店も同じ。




フードを食べない原因を考えて!
液体のおやつを貰っている子に多いのが、「フードの食いつきが悪い」や「フードを食べない」など。当たり前のような気がしますが。味が濃くて、噛まずに食べられる楽チンなおやつを食べていれば、主食のフードに興味を示さなくなるのは当然。それなのに、「うちの子はワガママで」だとか、「食が細い」などと言って、食いつきの良いフードを探し続け、「フードジプシー」と言う言葉を使うのは間違っておられるのでは?と思ってしまいます。お客様の事を悪く言うつもりはございませんが、本当に大切な事は何なのかを今一度考えていただきたいと思う時があります。




喜ぶ姿を見るのは誰もが嬉しいですが。。。
愛犬・愛猫とのスキンシップはとても大切です。また、その時の愛犬・愛猫の喜ぶ姿を見るのは飼い主としてとても幸せな一時です。でもおやつを貰う時の喜ぶ姿を見るよりも、朝晩のご飯を貰う時の喜ぶ姿の方が、飼い主として何倍も幸せですし、大切な事だと思います。おやつを貰う時の喜ぶ姿を見ようとすればする程、朝晩のご飯は嫌がるようになります。そして健康状態は悪化し、苦しくてかわいそうな闘病生活が待っています。それでもおやつを貰う時の喜ぶ姿が見たいですか?もちろん、おやつを与える事が悪いわけではありません。スキンシップが悪いわけではありません。液体のおやつを販売するメーカーが憎いだけです。液体のおやつのテレビCMを見るとイラっとします。最後まであえて商品名は言いませんが(笑)お願いします。与えないでください。買わないでください。特に愛猫家の皆様。「喜ぶから」「立って食べる姿が可愛いから」「催促するから」、その感覚で与えていると後悔します。きっと。


最近の気になる事と言えば・・・。
今回の題名にもございますが、ここ数年のメーカー(販売元)の表現(言葉)には過激さが強まり過ぎて心配になります。例えば、穀物不使用のドッグフードやキャットフードを販売するメーカーが、

「好き嫌いをして食べてくれない。その原因は穀物をたっぷりしているフードは栄養バランスが悪いので食べない。」みたいな事を言っています。

当たり前ですが、そんなの全く関係ありません。ただ単に、おやつやトッピングで甘やかされて好き嫌いをしている子に、お肉をたっぷり使用した高たんぱくの肉の味の濃いフードを与えると食いつきが良いと言うだけ。食いつきが良いフードを作ろうと思うとお肉をたっぷり配合すれば良いだけ。食いつきの良いフードが体に良いとは限りません。麦やとうもろこし、肉の副産物(内臓など)を悪く言っているメーカーもありますが、単に自社製品が使用していない食材を悪く言っているだけで、言い換えると他社製品の陰口・悪口を言っているに過ぎません。




とうもろこしやビートパルプについても同様!
当コラムでは過去に「とうもろこし」や「ビートパルプ」についてお話をしています。詳しくは下記リンクよりご覧ください。

とろもろこし(コーン)は本当に悪者なの?
ビートパルプについて

だいたいとうもろこしやビートパルプを悪く言うメーカーは穀物不使用のフードメーカーですが、そもそも穀物不使用のフードが良いとも限りません。これについても過去のコラムでお話をしていますので是非ご覧ください。

今更聞けない「グルテンフリー」と「グレインフリー」




ストルバイト予防に穀物不使用フード???
最近はメーカーサイトでは無く、商品紹介及びそのインセンティブによる広告収入を主な目的として運営されているアフィリエイトサイトを多く見かけますが、アフィリエイトサイトの運営側としますと、サイト経由で商品が売れれば収入が得られる為、誤った情報や誇張された表現を多く見かけます。例えば、ストルバイト結石の予防に高たんぱくな穀物不使用フードを紹介しているアフィリエイトサイトなどもありますが大きな間違いです。また、以前にも述べましたが、最近のフードランキングサイトは殆ど信用出来ません。何が基準のランキングなのかすら分かりませんが、大半がランキング上位に掲載されているフードメーカーの宣伝を目的とするアフィリエイトサイトかと思います。情報が錯綜している現在のネット社会。正しい情報を見極める力を身につける事が愛犬・愛猫の健康に役立つポイントになるのかと思います。