2019年5月


このコーナーではわたくし「店長」が、皆様に知っていただきたい情報などを配信してまいります!

更新は不定期ですが是非お楽しみください!!

3



フードの適量お教えします!
ドライフードやウエットフードを一日にどの程度の量を与えて良いのか悩まれる方も少なくはありません。与え過ぎは肥満の原因にもなるので良くないと思うし、少な過ぎると栄養失調にならないか不安で。。。実際、当店にも「●歳の体重●キロの犬(猫)ですが、一食のフードの量はどれくらいですか?」のようなお問い合わせは非常に良くいただきます。一応、ある程度の目安の量はお答えしております。ですが、本当の適量は飼い主様にしか分からないのです。何故なら毎日、近くで一緒に暮らさないと分からないからです。




あまり難しく考える必要はありません!
何故、一緒に暮らす飼い主様でしかフードの適量が分からないのか?それは体重の増減や便の状態などを実際に見ないとフードの適量は分からないからです。但し、適量と言ってもスケール(はかり)で細かく量る必要はありません。いつも使っているフードボウルに「何分目程度」で良いのです。その結果、太ってくれば減らせば良いですし、痩せてくれば増やせば良いのです。人間もそのようにしていませんか?お米をお茶碗1杯食べていて、太ってきたらお茶碗半分程度に減らしたり。それが何グラムかなんて誰も量っていないと思います。また、おやつを食べた日の晩ご飯は量を控え目にしたりして調節しますよね。毎日、毎食同じ量を与える必要もありませんし、臨機応変に調節していただければ良いです。難しく考え過ぎてしまう方が多い気がします。




パッケージ記載の給与量の目安は見るな!
一部例外もございますが、フードのパッケージには給与量の目安が記載されています。例えば、「体重5kgの子には一日●●gを目安としてお与えください。」と言う感じで。殆どの方が一度は目になされると思います。しかし、実際にその量を与え続けると大半の場合が太ります。個人的には、製品パッケージに記載されている給与量はかなり多いと感じています。場合によっては記載されている量の半分程度でも充分なケースもあります。記載されている量はあくまでも目安ですので、その通り与えないといけないわけでは無いのですが、記載されている量の半分まで減らすと、「栄養が足りず栄養失調にならないか心配で。。。」となる方が多いです。栄養が足りているかどうかは体型を見て判断すれば良いのです。極度のガリガリで無い限り、栄養が足りていないなんて事はありません。人間でも食べる量を減らして体重が落ちたとしても、それが栄養失調とは思わないですよね。パッケージ記載の量はあまり気にしないようにしましょう。




思い切って量を減らしてみては?
皆様のお悩みやご相談を拝見、お聞きしておりますと、ご飯の量、おやつの量ともに与え過ぎの方が非常に多いと感じます。特に小型犬や猫は、体の大きさが人間の1/10以下だったりしますので、人間の感覚でご飯やおやつを与えていると必ず与え過ぎになります。特におやつです。おやつの量が多いのでご飯(フード)を残し、ご飯を残したから心配でおやつで栄養を補給しようとしておやつを与えてしまう。そうするとますますご飯を食べない。結果おやつの量がますます増える。と言った悪循環に陥ってしまいます。ですので、ご飯の量を減らして、完食すれば褒めてあげて、次のご飯まではしっかりと胃を休める。おやつは無し。そして空腹の状態で次のご飯を与えると、またまた完食してくれます。完食をしたからと言って「おかわり」はいけません。意外と「少な過ぎるかなぁ?」と心配になる程度の量が適量だったりします。一度フードの量を見直してみてはいかがでしょうか。


マグネシウムは大切な必須栄養素です!
マグネシウムは犬猫にとって、「主要必須ミネラル」と呼ばれる大切な栄養素です。AAFCO(米国飼料検査官協会)では最低でもドッグフードには0.05%、キャットフードには0.04%のマグネシウムが含まれないといけないと定められています。心臓や関節、血圧などを正常に機能させる為に、大切な働きをする必須ミネラルです。しかし、犬猫の代表的な尿路結石であるストルバイト結石の主要成分であるが故に、「マグネシウム=悪者」のイメージをお持ちの方も多い気がします。果たして本当にそうなのでしょうか?




マグネシウムの過剰な制限にはご注意が必要!
動物病院で尿検査をうけて、ストルバイトの結晶が検出されたが故に、その場で「この子はストルバイトの結晶が出来やすい体質だから療法食以外を食べさせてはいけません。」となるケースが多いです。しかし、それまでにどのような食生活をしてきたかも知らずに、一度の結晶の検出だけで「体質」と決めつけるのは少々乱暴な気がします。また、病院で処方される療法食はマグネシウムを過剰に制限していますので、総合栄養食の基準を満たしていない物もあります。そのようなフードは、ストルバイトの発症は防げたとしても、心臓や関節などを健康に維持する必要量のマグネシウムが摂取出来ません。そもそも主要必須ミネラルであるマグネシウムをそれほど制限する必要があるのでしょうか?




マグネシウムの摂取量は気にするな!
昨今のペットフードに過剰なほどのマグネシウムが含まれるフードは殆ど無いと思います。必要な栄養素だから含まれているのです。「だけどストルバイトが心配で・・・。」と言うあなた!安心してください。マグネシウムを摂取しようが尿が酸性を維持していればストルバイトの結晶は出来ません。ストルバイトの最大の原因は尿のアルカリ化です。マグネシウムの摂取量が多いから尿がアルカリ性に傾くわけではありません。尿がアルカリ性に傾く原因は食事の内容と食べ方です。尿をしっかりと酸性に傾けておけばマグネシウムの摂取量がいくらであろうとストルバイトの結晶は生成されません。なのでマグネシウムの摂取量は気にする必要は無いのです!




尿のアルカリ化を防ぐ方法はこれ!
尿がアルカリ性に傾く原因は大きく分けるとふたつ。胃酸と内臓への負担。胃酸は皆さんご承知の通り、食べ物を消化する為に必要な胃液に含まれる酸。なので食べ物を食べると胃酸が分泌されます。胃酸が分泌されると尿はアルカリ性に傾きます。ですので、食べ物を食べると尿はあるアルカリ性に傾きます。その後、胃酸の分泌がおさまると尿は酸性に戻っていきますので、胃酸の分泌を抑える時間帯を確保する事がとても重要です。それなのに、不規則にダラダラ食べ物を与えたり、消化の悪い食べ物を与えたりすると胃酸が分泌する時間帯が増えて、尿が酸性に戻るタイミングを失うのです。また、高たんぱく過ぎるフードや添加物や調味料が沢山含んだフードやおやつを与えると肝臓や腎臓に負担が掛かります。肝臓や腎臓に負担が掛かると尿がアルカリ性に傾きます。近年、たんぱく質含有量が高すぎるフードや調味料で濃い味付けがされたおやつを多く見かけます。それらが原因となって、ストルバイトの発症数が増加していると考えられます。




好き嫌いをさせない事もとても大切!
尿のアルカリ化を防ぐためにダラダラ食いは禁物です。ダラダラ食いをしてしまう大きな原因は好き嫌いだと思います。好き嫌いをすると朝出したご飯がいつまでも完食せずに出されていたり、一度に食べる量が少ないので一日に何食も与えてしまったり。また、そもそも好き嫌いをしてしまう大きな要因は間食です。おやつを控えて好き嫌いをしないように注意しましょう。そして「主要必須ミネラル」は制限せずにしっかりと摂取しましょう!


おやつって毎日食べるのが普通なの???
皆さんはおやつを食べますか?学校から帰ってきた子供や一日中家に居られる方はテレビを見ながらついつい食べてしまうのかも知れませんね。でも仕事をしている方は殆ど食べないのでは無いでしょうか?最近の会社ではおやつの時間的な休憩時間があるところもあるのかも知れませんね。でも基本、大人は毎日おやつを食べる習慣はあまり無いのでは???少なくとも私は毎日おやつを食べません。お土産をいただいたり、来客があるとたまに食べたりしますが。昔から「3時のおやつ」と良く言いますが、大人でも子供でも「3時のおやつ」を食べた日は夕食時にあまりお腹が空いていないケースが多いですよね。




どうして毎日与えるの?それも一日何回も!
犬や猫におやつを与える方は何故か毎日与える事が多いです。それも一日に何回も。更に一回の量がとても多い。特に小型犬や猫の場合、人間の感覚で少量と思っているおやつでも体の小さい子達にすると凄い量になっているケースが多いです。また、猫用のちゅ~●のパッケージには「1日4本が目安」と記載されているようで、世の中の猫を全滅させるつもりなのかと思わせるような驚く量です。考えてみてください。体重4kgの猫に1日4本と言う事は体重1kg当たり1本ですよ!50kgの人間なら50本!!!!!それも調味料たっぷりの濃い味で。そりゃドライフードの食べが悪い猫が急増しているはずです。その結果、「うちの子は食が細い」「フードジプシー」と誤った方向に進んでしまう飼い主様が増えている気がします。




とにかくおやつを与え過ぎの方が多い!
愛犬、愛猫が「フードの食いつきが悪い」とお感じの飼い主様。まずはおやつをやめてください。「猫は好き嫌いが激しい」や「チワワやプードルなど小型犬は一度に沢山食べられない」などを理由で諦めないでください。私は数々の猫や小型犬と生活してきましたが、うちの子で「フードを好き嫌い」する子は一人(一匹)もいません(でした)。全員、朝晩2回のご飯を1分も掛からずに食べきってしまいます。何故かと言うと、必要以上におやつを与えないからです。ご飯の時間が楽しみで仕方が無いのです。猫や小型犬は「飽き性」と言う考え方も間違っています。数日同じフードを続けると飽きて食べなくなると言う方がいますが、それは猫や小型犬は体が小さいのに人間の体の大きさの感覚でおやつを与えてしまい、おやつの量が多過ぎるのが原因です。おやつを貰っていない子は同じフードが続いたからと言って飽きたりはしません。おやつを与えてはダメとは思いませんが量や回数を間違えないようお願いします。また、トイレをした後にご褒美、お留守番のご褒美、ハミガキのご褒美などなど、そんなもの要りません。愛情を込めて褒めてあげてください。それが最高のご褒美ですよ。




人間の食事時、テーブルに近づいてませんか?
人間は基本、朝昼晩と3回食事をします。日中お留守のお宅は朝晩2回の食事です。その際に愛犬、愛猫が食卓に近づいていませんか?「近づいて来て当然では?」「近づいてくるけど与えないようにしている」と言う方!実は人間が食事をしていても食卓に近づいてこない子も世間には沢山いてるのですよ。信じられないかも知れませんが、日頃から朝晩2回の自分の食事以外は何も貰っていない子は人間の食事時に食卓に近づいてきません。逆に人間の食事時に食卓に近づいてくる子は、人間の食事時に何かを貰っているのです。それが人間の食事だったり、犬猫用のおやつであったり、人間の食事に使用した味付け前の食材であったりと色々あると思いますが、人間の食事時に何かを貰えると言う事自体が良くありません。大半のご家庭では人間の食事は愛犬、愛猫の食事の後だと思います。愛犬、愛猫は自分の食事を満足に摂らなくても、その後の人間の食事時に何かを貰えるから大丈夫と勘違いをしてしまいます。自分の食事よりも人間の食事時に貰える物の方が楽しみになってしまっているのです。改めて考えてみてください。それって凄く悲しい事とは思いませんか?自分の食事が楽しみでは無いなんて(涙)