2020年1月


このコーナーではわたくし「店長」が、皆様に知っていただきたい情報などを配信してまいります!

更新は不定期ですが是非お楽しみください!!


記事一覧

ハミガキしてますか~?
ビートパルプについて
アレルギー体質の子は是非!
あきらめるな!涙やけ
外耳炎対策
日和見菌って???
腎不全対策
コレステロール値の指摘について
尿路結石の最大の天敵は「偏食」
空腹時の嘔吐を止めるには
シニア期に高たんぱく食は必要か???
猫の特発性膀胱炎を予防するには?
今更ですが、乳酸菌とは?
ドライフードの保存方法に悩む。。。
腎臓にやさしい食事とは?
「好き嫌い」や「偏食」の原因は何?誰?
ストルバイト予防食は自分で見つけられる?
ストルバイトを予防する食生活とは?
摂取カロリーを気にするな!
乾いた食事だけでは不安です!
メーカーの言うとおりにする必要は無い!
好き嫌いの何が悪いの?
シニア(高齢期)用のフードの使い方
ビタミンCは必要なのか?
腎不全は便秘で悪化する?!
アレルギーの付き合い方
ローテーションは必要なのか?
【追記ありの再更新】ビートパルプについて
腎機能低下を早期に発見出来る検査が登場?!
とろもろこし(コーン)は本当に悪者なの?
製品について良くある質問をご紹介
尿検査でストルバイトと診断されたら!
オメガ3脂肪酸を理解しておこう!
「フードを食べない」のは間違っているから!
牛乳と乳酸菌
嘔吐の原因って???
今更聞けない「グルテンフリー」と「グレインフリー」
猫の便秘を解消するフードとは?
食物アレルギーを疑うならまずは〇〇の摂取!
うちの子だけ???
メーカー(販売元)の脅しには気をつけろ!
店長は本気で怒っています!!!
正しい猫のご飯の与え方
犬のこんな咳には注意が必要です!
2018年もお世話になりました!
今年最初のコラムもやっぱりこのネタ!
腎不全と診断された猫の食事について
それ本当にアレルギー???
腎臓の負担軽減で腎不全対策を!
膵臓(すいぞう)を大切にしよう!
簡単なダイエット方法教えちゃいます!
便秘解消の秘訣は!?
愛犬のその仕草、見逃さないで!
そのおやつの与え方で大丈夫?
ストルバイトの原因はマグネシウムでは無い!
フードは一日に何グラム与えるのが良いの?
これからの季節に増える膿皮症の対処法!
去勢手術、避妊手術ってどうなの?
ちょっと偉そうな事を言わせてもらいます!
その「しつけ」って本当に必要ですか?
原材料表記の先頭はお肉で無いとダメ!なの?
こんな商品嫌いです。絶対売りません!
食べないのは本当に粒が大きいのが原因?
25年間のペットフード事情を振り返る
消化酵素の摂取をうるさく提案する理由は?
心臓病の食事で気を付ける事は?
負のスパイラルに陥らないようにご注意ください!
尿のpHと食品のpHについて
猫の外飼い(放し飼い)は絶対にダメ!!!
正しい子猫のご飯の与え方
猫の慢性腎不全のお食事について
犬の慢性腎不全のお食事について
お水は水道水?ミネラルウォーター?何が良いの?
涙やけを解消する簡単な方法!でも。。。
まさかトイレットペーパーが買えなくなるとは・・・
ストルバイト結石の原因はフードのせい?
ご飯の与え方でお悩みの際はお気軽にご相談を!
免疫、免疫って。免疫ってそんなに大切なの?
全年齢対応のフードについて考えてみました!
病院のフードを食べません。。。と言う方へ
これは獣医さんに言われてもやっちゃだめ!
ドライフードが嫌いだから食べないのではありません!
猫の便秘の原因をお教え致します!
何故太るか知ってますか?
やっぱり予想通り気温の上昇と共に急増しています!
子犬用や子猫用っていつまで?
どうしてうちの子は好き嫌いをするの?
「粒が大きくて」とか「長期間食べ続けて飽きた」とか・・・。
お水を沢山飲ませてストルバイトを予防する方法!
店長の愛犬・愛猫は何を食べているの?
こんな時はかるーい断食を取り入れてみてはいかが?
犬の外耳炎の治し方
食後しばらくして食べた物を吐くのは何故?
用意する食事のお皿は1個だけ!!!
食物アレルギーよりも食物不耐症に注意して!
心臓病の犬は太る方が良いの?
犬の胆泥症を解消する食事はこれ!
フードの年齢表示にこだわらないで!
猫の甲状腺機能亢進症について
若い内に好き嫌いを無くさないと大変な事に!
心配になりますよね。でもまずは落ち着いて!
犬猫のシュウ酸カルシウム結石予防法!
ウエットフードは低たんぱく?
一度に沢山食べられない原因は???
白内障が気になり出したら・・・。
勘違いしやすいので解説します!
ご飯は手であげてはダメ!
10歳近くになったら注意をしてあげて!
若い頃は吐かないけど・・・。
太っている事を「●●」とは言ってはいけません!
尿路結石対応って書いていれば安心なの?
綺麗なうんちが出るフードで安心?
糖尿病は犬と猫で食事療法は異なります!
まだまだ暑い日が続くこの時期に気になるあれこれ
無責任な情報を信じるな!
こんな薬の飲ませ方をしてはいけません!
猫にとって必要なカロリーってどれくらい?
体に良い物も悪い物も量次第って事ですね。
食べない原因は何ですか?
水分摂取不足が原因の結石(ストルバイト)を解消するには?
1日に5回も6回もご飯をあげる必要あります?
一年の中で最も注意が必要な季節がやってきました!
一年の初めだから言っちゃいます!
まずは適量を見つけましょう!
無料サンプルの誤った使い方はしていませんか?
知っていて欲しい猫の恐ろしい病気
本当の原因を見失ってはいけません!
空腹時の嘔吐を恐れるな!
勘違いをされやすい原材料たち
去勢後の猫の食事について
愛犬への必要の無いご褒美ベスト3!
最低限のマナーも守れないなら飼わないで!
高齢猫が痩せてきたら
高齢犬が腎不全と膵炎を併発した時の食事は?
食べない事も治療のひとつです!
缶詰を食べない猫でもこうすれば食べる!
当店のアレルギーについての考え方です。
毎日の積み重ねが・・・。関節を守ろう!
何度も言いますが結石と水分摂取量は関係ありません!
カロリーを気にしても意味ないですよ!
どうして好き嫌いをするのかを考えてください!
膀胱炎を繰り返さない為の食事はこれ!
気にし過ぎると失敗しちゃいますよ!
ストルバイト結石の予防に成功!その後のフードは?
毎日飲ます薬だから頑張って!
猫に多い口内炎。食事で治せるの?
痩せるからって無理に食べさせてはダメ!
今年最後のコラムですが、改めて・・・。
この思い込みは本当に危険です!
「多頭飼いだから置きエサ」は言い訳です!
不規則な食生活は病気の発見を遅らせる事も!
与えるフードの量はこうやって決める!
食べ過ぎると出なくなるかも。。。
愛猫が腎臓病になったので食べるフードを探している方へ!
シニア用のフードを活用しよう!
ストルバイトの結晶に焦らないで!
愛猫が10歳近くになったら必ず検査をしてください!
運動不足なのであれば減らしてください!
夏バテで食欲が落ちるようであれば・・・。
食いつきの良いフードを探していても無駄!
当店で猫用の糖尿ケア(糖尿病サポート)のフードを売らない訳。
こんな謳い文句には注意をしてください!
それって良い事ですよ!
正しい子犬の育て方
自動給餌器は便利なようで・・・。
食生活を見直すだけで改善する事も!
成長期の子猫への正しい食事の与え方!
新入りさんを迎えるにあたって。
低脂肪が正義ではありません!
犬用・猫用に特別に作っています!って必要?
普通のフードってどんなの?
感覚がマヒしてきて都合の良い解釈を・・・。
食べない原因から目をそむけないで!
腎不全で食欲不振にはなりません!
こんな時、まずは絶食ですよ!
あなたの愛猫は草食動物ですか?
ストルバイトの原因と予防について。膀胱炎も。 第一章
ストルバイトの原因と予防について。膀胱炎も。 第二章
ストルバイトの原因と予防について。膀胱炎も。 第三章
ストルバイトの原因と予防について。膀胱炎も。 第四章
ストルバイトの原因と予防について。膀胱炎も。 第五章
缶詰(ウエットフード)の成分値の見方について

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猫だけではありません!犬の腎不全も急増しています!
前回のコラムでは猫の慢性腎不全のお食事についてお話をしましたが、数十人もの方から「犬の慢性腎不全の食事についてもお願いします!」と大変有難いお声を頂戴致しましたので、今回は犬の慢性腎不全のお食事についてお話をしたいと思います。

数年前までの感覚では慢性腎不全は猫の病気でした。しかし、ここ数年で犬の慢性腎不全が急増している感じがします。それ程多くのお客様から犬の慢性腎不全のお食事についてお問い合わせをいただきます。何故、犬の慢性腎不全が急増したかは定かではありませんが、原因のひとつには「お肉たっぷりのグレインフリーフード」が考えられます。また、それらのメーカーでは「高齢期も高たんぱくなフードを!」と謳う事も多いです。考え方は人それぞれだと思いますが、個人的には「高齢期も高たんぱくなフードを!」は反対です。




大切なのはたんぱく質の量では無く質!
確かに高齢期でもたんぱく質は必要です。とても大事な栄養です。しかしたんぱく質は体内でアミノ酸に分解出来てこそ栄養になります。どれほど沢山のたんぱく質を摂取しても体内でアミノ酸に分解出来なければ体の負担になるだけです。特に高齢期は、加齢によってタンパク質分解酵素を含む膵液の分泌量が低下しますので、若い頃よりもたんぱく質をアミノ酸に分解する力は衰えています。たんぱく質分解酵素が不足している状態で、たんぱく質をたっぷり摂取しても、肝臓や腎臓に負担を掛けるだけです。10歳近くになればたんぱく質摂取量を控え、不足してくるタンパク質分解酵素を酵素サプリメントでしっかりと補給するようにしましょう。また、たんぱく質を控えたフードは必然と炭水化物の比率が高くなり、消化不良による軟便などでお悩みになられるケースがあります。このような際でも酵素サプリメントには炭水化物分解酵素も含まれますので、炭水化物比率の高いフードでも軟便になることなくご利用いただけるかと思います。確かに犬は炭水化物よりもたんぱく質の消化の方が得意なのでたんぱく質を多く含むフードの方が綺麗な便は出ます。しかし、綺麗な便が出るフードが良いフードとは限りません。これは絶対に覚えておいてください。




10歳をこえた頃からの嘔吐は腎不全を警戒!
前回のコラムでも書きましたが、慢性腎不全は血液検査で診断します。しかし通常の血液検査では初期段階で判明しづらく、診断がくだされた時点では、既にかなり進行している場合があります。その為、ご家庭でのご愛犬の様子から判断して早い目の食事管理がとても大切になります。特に嘔吐です。元来、犬は空腹時の胃液以外はあまり吐きませんが、今までにない嘔吐が頻繁に見られるようになれば、慢性腎不全を疑ってください。また、お水の飲む量が増えたり、色の薄い尿が出ていると更に要警戒です。まずは、おやつを一切ストップして、ドッグフードを選び直してください。まずは、たんぱく質の摂取量を少し控えましょう。その時点では極端な低たんぱく食にする必要はありません。今現在お与えのドッグフードよりも少したんぱく質含有量の低いフードに切り替えてください。目安としては、10歳前後のご愛犬なら、たんぱく質含有量が18~20%程度のフードで良いと思います。また、ウエットフードを利用して水分摂取量を増やす事も効果的です。そして、ご家庭での様子や動物病院での診断に応じて食事を調節していきましょう。




絶対に甘く見ないでください!
腎不全は非常に怖い病気です。一度悪化すると良くはなりません。その為にも早期からの対策がとても大切です。食生活に妥協はしないでください。徹底した食管理で少しでも進行を遅らせてください。そして、もちろん動物病院による定期的な健康診断も非常に大切です。検査の結果次第では、腎臓病対応の低たんぱく食に切り替える必要もあります。お気軽にご相談ください。


猫の代表的な疾患である慢性腎不全とは?
ここ数年で急増した感がある猫の慢性腎不全。猫の死因で最も多いと言われています。特に高齢の子に多く、15歳以上の高齢の子に限っては3頭に1頭は慢性腎不全であると言われています。ですが、個人的な見解ではもっと多いのでは無いかと思っています。なぜなら隠れ腎不全の子が非常に多いからです。そもそも慢性腎不全であるかどうかは病院で検査をしないと分かりません。しかし、猫は性格上の問題などで病院に連れて行く事が困難な子も少なくはありません。野良猫出身で飼い主様ですら触る事が出来ない子もいます。そのような子を病院に連れて行く事は非常に難しく、そのような子も含めますと3頭に1頭どころでは無い気がします。慢性腎不全の代表的な症状としましては、多飲多尿がありますが、最も重要なのは尿の色と臭いです。健康な腎臓によって作り出された尿は色が濃く臭いもきついです。しかし、働きが弱くなった腎臓によって作り出された尿は老廃物を上手く排泄する事が出来ず、色が薄く臭いも弱いです。また、体重の減少や毛並みの割れ(毛割れ)も慢性腎不全によくみられる症状です。




少しでも慢性腎不全が気になりだしたら!
もしかしてうちの子も慢性腎不全では?と疑いがあれば、まずはすぐにでも腎臓病対応のフードをご利用ください。そして必ず病院で診察をお願いします。しかし残念ながら、通常の血液検査では腎機能の75%が失われた段階で無ければ明確な診断がくだせない事もあり、慢性腎不全の診断がくだされた時点では既に末期の状態である事も珍しくありません。ですので、通常の血液検査で「異常無し」と診断がくだされたからと言って安心は出来ません。日常の症状を見てご心配の場合は、慢性腎不全の早期発見が可能なSDMA検査を受けられる事もご検討ください。尚、結果的に検査で異常が見つからなかったとしても腎臓病対応のフードをご利用いただく事に問題はございません。メーカーによっては腎臓病対応のフードで栄養制限が施されているが故に、総合栄養食の基準を満たしていない製品もございますが、当店が取り扱います腎臓病対応フードは健康状態に問題が無い場合でも、通常食(予防食)としてご利用いただく事が可能な内容になっております。慢性腎不全が気になる際は、まずは腎臓病対応のフードに切り替え、一定期間与え続けた結果のご愛猫の体調を観察してください。また、10歳以上の子でシニア用をご利用中であれば、腎臓病対応フードを試しておいたり、混ぜて与えても良いかも知れません。予防として完全に腎臓病対応フードに切り替えても問題はありません。




よくある間違った水分のとらせ方!
慢性腎不全について調べていると、あちこちに「出来るだけ多くの水を飲ませてください」と書かれています。もちろん間違いではありません。腎臓の機能が低下していると言う事は、老廃物を排泄する効率が悪くなっていると言う事です。効率が悪い分、尿量を増やして少しでも多くの老廃物を排泄したいので、水分の摂取量を増やす事は非常に大切な事です。しかし、人間であれば1日に●●リットル飲もう!と自分の意志によって水分摂取量をコントロールする事が可能ですが、猫はそんな簡単にはいきません。元来、お水をあまり飲まない猫に、たくさんの水を飲ませようとしても無理な話です。そこでよくある間違いが、「味のついた水を飲ます」と言う行為です。例えば、鶏肉や魚の茹で汁や、野菜スープなど。水分が摂取出来ても余計な栄養まで摂取してしまいます。また、味のついたお水を飲む事によって、腎臓病対応のフードを食べなくなる事も少なくありません。水分の摂取量が増えたとしても、腎臓病対応以外のフードを食べて余計な栄養を摂取していては完全に支離滅裂です。ですので、お水を無理に飲まそうとはしないでください。苦手な子もいてるとは思いますが、水分量の多いウエットフードを使用したり、ドライフードをふやかすなどをして水分摂取量を増やしてください。それが無理なら、主治医に相談してご家庭で皮下点滴をする手段もございます。くれぐれも味のついた水を飲まして水分摂取量を増やそうとする事はしないようにお願いします。そして、「うちの子は全然水を飲んでくれない。。。」とお思いの場合も、意外と水分を摂取している事もあります。それは水分はお皿に入ったお水を飲まなくても食べ物からも摂取しているからです。ドライフードでも10%の水分が含まれますし、ウエットフードなら80%も水分が含まれています。必要な水分量はしっかりと摂取出来ているかもです。あまり気にし過ぎない方が良い場合もあります。ご注意ください。