2020年2月


このコーナーではわたくし「店長」が、皆様に知っていただきたい情報などを配信してまいります!

更新は不定期ですが是非お楽しみください!!

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涙やけだけを解消するのであればこの方法!
以前にも少し書いた事があるのですが、今回は涙やけについて書きたいと思います。涙やけとは、溢れ出た涙によって目の下の毛が茶色く染まってしまう症状の事です。当たり前の事ですが、涙やけを解消する為には溢れ出ている涙を止めないといけません。では、何故涙が溢れ出てしまうかですが、原因の殆どが食生活です。眼球に傷がついて涙が止まらない場合などもございますが非常に稀なケースです。大半が食生活が原因となります。どのような食生活が原因となるかと言いますと、「消化の悪い食生活」です。ですので、「消化の良い食事」を与えると涙やけは解消します。犬や猫にとって消化の良い食事とは「肉」です。特に「生肉」。鶏でも牛でも鹿でも馬でもなんでも構いません。生肉のみを暫く与え続けると涙はピタッと止まります。これが涙やけだけを解消する簡単な方法です。但し、「涙やけだけ」が解消し他に弊害が生じます。そう「栄養バランス」です。




消化が苦手だからと言って「不要」ではありません!
食べ物は大きく分けると、「たんぱく質」「炭水化物」「脂肪」「繊維質」「水分」に分けられます。犬や猫はたんぱく質や脂肪を消化するのはとても得意です。かたや、炭水化物を消化するのは苦手です。ですので、水分以外の大半がたんぱく質で構成されている肉類の消化はとても得意です。結果、肉類のみを与えると涙やけが解消しますが、たんぱく質の過剰摂取となり腎機能や肝機能に負担が掛かります。ちなみに「肉食動物」は、「お肉を食べて生活する動物」では無く、「お肉も食べて生活する動物」です。肉食動物にも「草」は必要なのです。だから草食動物を襲うのです。胃の中の草を目的に。犬猫にとっても消化が苦手な炭水化物や繊維質も大切な栄養源です。でも消化が悪い為に涙やけの原因となりやすいです。。。




高たんぱく・低炭水化物のフードで涙やけ解消!だけど・・・。
今までの話の流れでお分かりかと思いますが、高たんぱく・低炭水化物のフードは涙やけの解消が期待出来ます。涙やけ以外にも軟便の解消などにも。犬猫にとっては消化の得意なたんぱく質が沢山含まれ、消化の苦手な炭水化物は制限されているのですから当然ですね。しかし、涙やけが解消されて綺麗なお顔になり、綺麗な便が出るフードが本当にその子にあった良いフードとは限りません。数か月、数年後の健康診断で答えが出るはずです。お気をつけください。




炭水化物をしっかりと消化して涙やけ解消を!
犬や猫が炭水化物の消化が苦手なのは、人間と違って唾液にアミラーゼ(炭水化物を消化分解する為の酵素)が含まれないからです。それは、炭水化物を自分の体内で消化しなくても、草食動物の胃の中にある予め消化分解済みの炭水化物を栄養源としていたからです。その結果、食事がたんぱく質に偏る事無く、炭水化物も摂取出来、栄養バランスの整った消化の良い食事となるのです。腎臓や肝臓に負担を掛けずに涙やけを解消するには、そのような食生活が必要となります。たんぱく質と炭水化物をバランス良く摂取し、アミラーゼ不足を解消すべく消化酵素をしっかりと補給してください。尚、消化酵素は下記のような製品から摂取が可能です。涙やけが気になる場合はドッグフードやキャットフードをあれこれ試すよりも、まずは消化酵素の摂取をお心掛けください。

FLORA4 ローフードトッパー スプラウトシード
スパイラルエンザイム生酵素


犬猫に適したお水はいったい何なの?
一言で「水」と言っても沢山の種類があります。まずは水道水。私も子供の頃は当たり前のように水道水を飲んでいました。小学校の休み時間には水道の蛇口を逆さまにして、みんな交代で飲んでました。中学・高校の部活の時にはやかんに水道水を入れて水分補給。それが当たり前でした。しかし、いつの間にか水道水を飲むという習慣は薄れてきました。最近では宅配型のウォーターサーバーをご利用の方も多いかと思います。通販でペットボトル型のミネラルウォーターを購入なされる方も。そして最近はペット用のお水も売られていたりします。人間は自分が納得したお水を飲めば良いですが、犬猫には一体何の水を与えれば良いのか???今回はじっくり考えていきましょう。




「安全」「美味」「栄養」何を優先するの?
お水について考えていく中で重要なのが、「安全」「美味」「栄養」の3項目だと考えます。安全かどうかで言うと日本の水道水は「飲める品質」ではございますが少々不安を感じますよね。味に関しても不味くはありませんが美味しく無いと感じる方もおられるかと思います。また、それは地域によっても異なると思います。そして栄養に関しては、お水の場合はミネラルの含有量の違いによるもので、ミネラルを多く含む水を「硬水」と呼び、ミネラルの含む量が少ない水を「軟水」と呼びますが、日本の水道水は軟水と言われています。犬猫にとっても硬水よりも軟水の方が適していると考えます。ドッグフードやキャットフードにはミネラルがしっかりと含まれておりますので、飲み水からミネラルを摂取する必要はありません。

次にペットボトル型のミネラルウォーターや宅配型のウォーターサーバーですが、これはメーカーによっても異なりますので一概には言い表せません。しかし、「安全」「美味」に関しては水道水よりも優れているとお感じになられる方が多いと思います。但し、問題は「栄養」です。そうミネラル含有量です。ペットボトル型のミネラルウォーターや宅配型のウォーターサーバーをご利用になられる際は、軟水をお選びいただく事をおすすめ致します。




お水の「pH(ペーハー)」は酸性が良いの?アルカリ性?
尿路結石が気になる子の飼い主様から頻繁に飲み水のpHに関してお問い合わせをいただきます。特にストルバイト結石の子の場合はアルカリ性のお水を飲むと尿もアルカリ化してストルバイトの結晶が生成されるのでは無いかと心配なされます。ですが、以前のコラムで尿のpHと食品のpHについてでも書きましたが、アルカリ性のお水を飲んだからと言って尿がアルカリ性に傾くわけではありません。ですので、お水のpHは気にする必要はございません。もちろん極端な強酸性水や強アルカリ水は飲めませんので。




ペット用のお水ってどうなの?
昔からペット用のお水は良く売られています。最近も当店がとてもお世話になっているメーカーからも猫用のお水が発売されました。内容はpHが弱酸性である事とミネラル成分を殆ど含まないお水です。正直悪くはありません。でも個人的には必要性を感じません。理由は高すぎる。従来のペット用のお水もそうですが、内容の割に値段が高すぎます。人間用で探せば同じような内容でもっと安く手に入ります。だから当店では売りません。先にも述べました通り、お水のpHは気にする必要はありません。ミネラル含有量を気にするのであれば「純水」でお探しください。ミネラルを全く含まないお水がペット用のお水よりも遥かに安い価格で売られています。実際に純水として売られているお水で、中身は同じなのに人間用とペット用で分けて売られている製品がございます。中身は同じなのに値段はペット用は人間用の何倍も高いです。ご注意ください。




栄養制限が必要な際は純水がおすすめ!
結論。犬や猫に与えるお水としては水道水でもペットボトル型のミネラルウォーターや宅配型のウォーターサーバーでもどれでも構いません。ですが、おすすめは軟水か純水でpHは気にする必要はありません。特に無駄に高いペット用のお水にはご注意ください。(メーカーさんごめんなさい・・・。)また、当コラムでは何度も何度も書いていますが、ストルバイト結石の原因は食事の与え方です。アルカリ性やミネラルを含むお水を警戒する必要はありません。それよりも食事の与え方を気にしてください。宜しくお願い致します。