2020年7月


このコーナーではわたくし「店長」が、皆様に知っていただきたい情報などを配信してまいります!

更新は不定期ですが是非お楽しみください!!

2



2週間前のコラムの予想が的中してしまいました・・・。
前回のコラムでこう書きました。

「間違った水分補給をさせてしまう方が多いです。代表的なのが、ち●ーるなどのペースト状のおやつです。」

水分補給が目的で与えているわけでは無い飼い主様も多いかと思いますが、ここ数日のお悩みやご相談で必ずと言って良いほど出てきたキーワードが「ち●ーる」です。もちろん他社メーカー発売の類似品も含みます。とにかく犬も猫も喜んで良く食べるそうですね。私は一切使用した事が無いので分かりませんが、沢山のお客様のお話をお聞きしていると使った事が無い私でも想像はつきます。また、共通して言える事が、「毎日与えている」事です。その結果のお悩みやご相談が、「フードを食べない」となっています。




そのような場合にたどり着く先は?!
水分補給を目的に、ち●ーるなどのペースト状のおやつを与えて、主食となるフードを食べなくなり、水分は摂取出来ても大切な栄養が摂取出来なくなったとして、何故そのままち●ーるなどのペースト状のおやつを与え続けるのでしょうか?とても不思議です。フードは食べないのにペースト状のおやつは食べるから、ペースト状のおやつを与える量が増えたり、ペースト状のおやつをドライフードに掛けたり。そんな事をするよりもペースト状のおやつを与えるのを止めれば良いだけです。それにしても何故あのような製品が流行してしまったのでしょうね。個人的には全く与える気にならないですけど。結局、そのような場合にたどり着くのが、「膀胱炎」や「ストルバイト」です。フードは食べないので常に置きっぱなし。フードを残しているのに日中に数回のペースト状のおやつ。そりゃ病気になりますよ。




フード選びも間違った方向に!
ペースト状のおやつなどを与え過ぎなのにフードを食べなくなると、多くの飼い主様が食いつきの良いフードをお探しになられます。結果、お肉たっぷりの高たんぱくなフードに。おやつを食べ過ぎて栄養バランスが乱れているところに更なる高たんぱくなフード。更に肉類のトッピング。水分を含んだ肉類のトッピングで水分補給が出来ているにも関わらす、お皿からお水を飲んでくれないからと言って、またまたペースト状のおやつで水分補給。典型的なストルバイト発症に陥る間違った食生活です。おやつは食べるけどフードは食べないから食いつきの良いフードを探すと言った発想がそもそも間違っています。改めて考えていただくと当たり前ですよね。フードを探すよりもまずはペースト状のおやつを与えるのを止めてください。水分補給なんて気にする必要ありません。




ペースト状のおやつを与えていないあなたも要注意!
ペースト状のおやつを与えていなかったとしても、気温の上昇と共に夏バテと言う言い訳を理由にフードの食いつきが悪くなったからと言って過剰な肉類のトッピングは危険です。食べが悪くなっている原因は本当に夏バテですか?まずは朝晩2回の食事以外に与えているものを全て止めてください。これからの季節は食生活の乱れが原因のストルバイトや膀胱炎がとても多くなります。既にお問い合わせやご質問が急増しています。くれぐれもご注意ください。何度も言いますが、水分の摂取量なんて気にする必要はありません。無理に飲まさないでください。獣医師からそのような指示があっても気にしないでください。お願いします。


こんな言い訳は通用しませんよ!
太る原因。犬も猫も人間も同じです。「食べ過ぎ」です。食べ過ぎなければ太りません。食べ過ぎても太らない子もいますが。逆はありません。太っていれば食べ過ぎです。「散歩に連れて行く時間が無いので運動不足で・・・。」や「一日中寝ているので・・・。」、「避妊(去勢)手術をしているので・・・。」など色々な言い訳を耳にしますが、どれも関係ありません。原因は食べ過ぎです。正確に言うと食べさせ過ぎです。犬猫は人間に食べ物を貰わないと食べ過ぎる事はありませんからね。与え過ぎれば太りますし、与え過ぎなければ太りません。




食が細いのに体は太い???
下記のようなお問い合わせをとても良く頂戴致します。

「うちの子は食が細くてフードを殆ど食べません。何かおすすめのフードはありますか?」
「あまり食に興味が無いのかフードをお皿に入れて差し出しても食べるのは一口か二口程度で。。。」
「朝に出したご飯が夕方まで残っている・・・。」

それで、もう少し詳しくお話をお聞きしていると、「でも少し太り気味で・・・。」と。それは食が細いわけでも無く、食に興味が無いわけでもありません。食が細いのに体が太いなんてどう考えてもおかしな話です。でも飼い主様としては主食を食べないと栄養面で心配になるんですよね。それなら、まずはおやつを与えるのをやめてあげてください。決して「食が細い」わけではありません。ご飯やおやつの与え方を間違っているので「好き嫌いが激しい」だけです。犬や猫のせいにしてはいけません!




実は暑い夏場は太りすやい!
「このフードは太りやすい!」とフードを体重増加の原因にする方がおられますが、フードだけを規則正しく食べている子は殆ど太りません。また、これからの季節で多くなるのが、「夏バテでフードを食べない。。。」です。正直言って関係ありません。言い訳です。犬や猫は暑いからと言って食欲が落ちる事は殆どありません。(もちろん熱中症には気をつけてあげてください。)それでは何故暑い夏場にフードの食いつきが悪くなるのかと言うと、原因は無意味な水分補給です。熱中症対策や暑そうにしている姿を見かねて、間違った水分補給をさせてしまう方が多いです。代表的なのが、ち●ーるなどのペースト状のおやつです。水分を摂取出来たとしても余計な栄養を摂取したり、濃い味付けがされているあまりに、フードの食いつきに支障が出やすいです。他にはアイスクリームやヨーグルトの蓋の裏を舐めさせたり。フードの食いつきが悪ければ尚更余計な物を与えてしまい、大して食べてもいないフードを肥満の原因に。。。先に述べた「うちの子は食が細い」と言う方も、ち●ーるなどのペースト状のおやつなどを与えているケースが多いです。いつも言いますが、必要な水分は自ら摂取しますので無理に摂らせる必要はありません。




とにかく太っていて得する事はありません!
「犬(猫)はちょっと太っているくらいが可愛い。」たまにこのような事を言う方がおられますが、太っていて良い事なんてありません。特に歳を重ねるにつれて、「関節炎」や「心臓病」、「内臓疾患」など太っている子が患いやすい疾患が多くあります。若い頃から適正体重を意識して、太らせてしまわないようにフードやおやつの量を調節して、愛犬・愛猫の体調を管理していただく事はとても大切です。太る気配があれば、おやつを与えなければ良い事ですし、ご飯(フード)の量を減らせば良いだけです。とても簡単です。欲しがるからと言って与えていてはキリがありません。欲しがっても与えなければ良いのです。そのうち欲しがらなくなりますし。貰えるから欲しがるだけです。これからの暑くなる季節は食生活が乱れやすいのでくれぐれもご注意ください!