2020年9月


このコーナーではわたくし「店長」が、皆様に知っていただきたい情報などを配信してまいります!

更新は不定期ですが是非お楽しみください!!

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あまりお水を飲まないのは何故?
犬でも猫でも、ストルバイト結石(結晶)になると殆どの飼い主様がお水を沢山飲ませようとします。実際にそのような指示を出す獣医師も少なくはありません。とは言っても、「お水を沢山飲んでね~!」と言っても自ら飲んでくれるはずも無く、「どうしたら飲んでくれるのかな?」とお悩みになられる方が多いです。また、ストルバイトになりやすい子ほどお水をあまり飲みません。まずはそれがどうしてなのかを考えていきましょう。




あまりお水を飲まない原因はこれだ!
そもそもストルバイトになりやすかったり、なってしまう原因は空腹時間の短さです。量を与え過ぎてフードを食べ過ぎていたり、置きエサをして少しずつダラダラと食べていたり、フード以外のおやつやご褒美を食べ過ぎていたりで。ドライフードの場合は水分含有量が10%程度ですので、あまり水分補給にはなりませんが、ドライフード以外を食べていると、それらに含まれている水分によって、知らず知らずの間に水分を摂取している事になります。特にウエットフードやペーストタイプのおやつなどの水分含有量の高い食べ物を食べているとお皿からは殆どお水を飲みません。更に、それらの食生活の乱れによって、空腹時間が短くなると尚更お水を飲みません。お腹が空けばお水も飲みますよ。




味のついたお水はお水とは言えない!
水分補給を目的に、ささみの茹で汁やかつおだしなどの味のついたスープを飲ませる方がおられます。そのような指示をする獣医師もいます。しかしそれは大きな間違いです。ストルバイト予防には逆効果です。理由は、ストルバイトの最大の予防法は一日2食の規則正しい食生活です。それなのに、味のついたスープは食生活の乱れの原因になります。味のついた美味しいスープ欲しさに朝晩のフードを残すようになったり、フードの好き嫌いをするようになったり。その結果、フードは食べずに置きっぱなしになってダラダラと食べるように。結果的に味のついたお水が原因でストルバイトを発症する事も珍しくありませんのでご注意ください。




お水を沢山飲んで欲しければこれ!
ストルバイト予防の為にお水を沢山飲んで欲しいのであれば、ドライフードのみを朝晩2回与えてください。それ以外は何も与えずに。そうすれば必ずお皿から沢山のお水を飲みます。ドライフードだけを食べていると喉が渇きますし、朝晩2回の食事だと日中にお腹が空くのでお水を飲みます。とっても健康的な食生活です。うちの子はお水を飲まないとお思いの飼い主様には失礼ですが、お水を飲まない原因を作っているのは飼い主様です。お水を飲まなくても水分が摂取出来ているからお水を飲まないのです。水分が摂取出来ていなければお水を飲みます。但し、ストルバイトの原因は水分摂取不足ではありませんので、水分を沢山摂取したからと言ってストルバイトの予防や解消にはなりません。いつも言っていますが、ストルバイトの予防に最も大切なのは「空腹時間の確保」です。朝晩2回の食事で日中は何も与えないようにお願いします。日中は味のついていないお水だけでOKです。そのお水をどれだけ飲んだなどは気にする必要はありません。もっと気にしたり、改善しないといけない事があるはずです。


粒が大きくて食べられないですって!!!
このような事を言われる方がよくおられます。

「うちの子は口が小さいので粒の大きいフードは食べないです。」

う~ん。。。それならそのフードよりも大きくて硬いおやつはどうですか?おそらく食べますよね。そうなんです。大きさの問題では無く「興味」の問題です。フードよりも美味しいおやつを必要以上に貰っていて、ご飯の時間が待ち遠しくない子は、粒が大きくて食べるのが面倒なフードは嫌がるのです。粒が小さくて苦労をせずに食べられるフードは多少は食べるでしょう。でもそもそもご飯の時間を待ち望んでいるわけでは無いので完食をせずに途中でどこかに行ってしまったり。結局は「ご飯」に興味が無いのです。ご飯に興味を持てなくなるような食生活をさせてしまっている事を飼い主様が気付かないといけません。悪気も無く無意識にしてしまっている方が大半なので、気付けるかがポイントになります。おやつやご褒美なんて必ずしも与えないといけないわけではありませんのでね。




長期間食べてたから飽きたですって!!!
このような事を言われる方もよくおられます。

「長期間同じフードを与え続けたので飽きて食べなくなった。」

本来は逆です。長期間同じフードを与え続ければ、他のフードへの興味(記憶)が薄れるので飽きる事は無くなります。飽きると言う事は選択肢があると言う事ですから。実際に5年や10年、15年と同じフードを食べ続ける子は決して珍しくありません。おやつを与えていないのにフードを飽きて食べなくなったと言う方がおられますが、大変失礼ながらそれは「嘘」です。もしくは、その方が知らない間にご家族の誰かがおやつを与えているか。もしくは「体調不良」。本当におやつを食べていないのにフードを飽きて食べなくなったのであれば早急に診察をおすすめ致します。




おやつを「ほとんど」与えていないですって!!!
このような事を言われる方もよくおられます。

「おやつはほとんど与えていません。」

「ほとんど」って言葉はとっても曖昧ですよね。月に1回のおやつを「ほとんど」と言う方がおられれば、週に1回のおやつを「ほとんど」と言う方もおられます。更に言うと日に1回のおやつを「ほとんど」と言う方もおられます。どれも間違いでは無いと思いますが言える事はひとつ、月に1回の方も、週に1回の方も、日に1回の方も、どなたもおやつを与え過ぎているとは思っておられないのです。だから「おやつはほとんど与えていません。」と言うのだと思います。また、こんな方もおられます。

「おやつは与えていないが、トイレをした後にご褒美を与えている。」

いやいや、それは立派なおやつです。トイレをした後にご褒美なんて要りません。便をトイレでするのは当たり前の事。幼少期のトイレトレーニングの時期は仕方が無いと思いますが、一度トイレを覚えてくれた子に用を足す度にご褒美なんて要りません。




必ず原因があります!気づいてあげてください!
フードを選り好みしたり、好き嫌いをするには必ず原因があります。朝晩のご飯の時間以外に食べ物を与え過ぎていませんか?人間の食事やおやつの時間におすそ分けをしていませんか?お料理中に野菜の切れ端を与えていませんか?ブラッシング時などの体のお手入れの際に食べ物を与えておとなしくさせていませんか?水分補給を名目に鶏スープやかつおだしなどの味のついた物を飲ませていませんか?他にもまだまだありますが、愛犬や愛猫がフードをがっついて食べないのには必ず原因があります。もちろん体調が優れずに食べられない子もいますが、健康状態に問題が無いのにフードをがっついて食べないのは飼い主様の責任です。余計な事をしている何かが必ずあります。愛犬や愛猫の為に一日でも早く気づいてあげてください。