2022年4月


このコーナーではわたくし「店長」が、皆様に知っていただきたい情報などを配信してまいります!

更新は不定期ですが是非お楽しみください!!

3



必要の無いご褒美ベスト3は?
「必要の無いご褒美第3位」は、お留守番をさせる時の出掛ける前のご褒美。与える方よくおられますよね。「今から行ってくるね~」「少しだけお留守番していてね~」と言いながらおやつを与える方。愛犬がそのおやつを食べている隙にお出掛けになられるってパターンです。そんなご褒美必要ありません。また、おやつを食べている時はしっかりと監視してあげてください。どのようなおやつであろうと、目を離している際に与えるべきではありません。せめて「お留守番頑張ったね~」と帰宅後に与えてください。まぁそれすらも必要は無いと思いますが、監視出来る点からするとお出掛け時よりは随分マシです。




必要の無いご褒美第2位は?
「必要の無いご褒美第2位」は、おしっこをトイレでした際のご褒美です。これは本当に必要無いです。って、言わなくても当然だと思うのですが。確かに、子犬にトイレを教える際に数回は与えても良いと思います。子犬はどこでおしっこをして良いか分からないので、それを教えてあげる際に成功をした時だけご褒美を与えるのは許せます。でもそれも数回で充分です。トイレは一度覚えてくれると忘れる事はありません。それなのに、生後半年や1歳になっても、トイレのご褒美でおやつを与える方がおられますが本当に必要ありません。トイレでおしっこをするのは当たり前です。愛犬もご褒美欲しさに頻繁にトイレに行くようになる事も。




必要の無いご褒美第1位は?
堂々たる「必要の無いご褒美第1位」は、ご飯をしっかりと食べた時のご褒美。もはや意味が分からないです。そもそもご飯を完食する事は特別な事では無く当たり前の事です。その当たり前の事にご褒美は必要ありません。考えないといけないのは、ご褒美をちらつかせないとご飯を食べないのは何故か。本来、犬の食事はたった1分程度で終わるはずです。お皿を差し出すと勢い良く食べるのが普通です。その普通の食べ方をしないのには必ず原因があるはずです。もちろん体調不良で食べ切るのに時間が掛かる場合もありますが、それを除けば原因の多くは「ご褒美を含めた間食(おやつ)」です。おやつの与え過ぎが原因でご飯の食いつきが悪くなっているのに、ご飯を完食したご褒美におやつって・・・。




そんなご褒美を与えていると・・・。
と、言う感じでランキング方式でお伝えしましたが、順位にはあまり深い意味はありません。どれも必要の無いご褒美です。正直言って、世の飼い主様の大半がご褒美やおやつの与え過ぎです。与えているのが当たり前になってくるとご自身がご褒美やおやつを与え過ぎているかどうかが分からなくなってしまいがちですが、少なくとも食事の食いつきが悪ければご褒美やおやつの与え過ぎだとお考えください。少し前にもお客様からのご相談で、生後数ヶ月のチワワがフードを食べないと。家に迎え入れた当初はフードだけで食べていたのに、食べなくなったから缶詰を混ぜると喜んで食べるようになったものの、数日で食べなくなり、おやつで与えているち●ーるをフードに振りかけると食べるようになったが、今では振りかけたち●ーるしか食べないと。まぁ見事ですよね。このように、体の小さい小型犬や猫は、ち●ーる中毒に陥る可能性があるのでくれぐれもご注意ください。他のペースト状のおやつも同じです。もちろんペースト状の製品に限らず、朝晩2回の食事の食いつきが悪くなるほどの量のご褒美やおやつを与えないようにお願いします。


雄猫の去勢手術について
まずはじめに、なぜ雄猫は去勢手術をする必要があるのかをお話ししたいと思います。去勢手術とは雄猫の睾丸(精巣)を摘出する手術の事を言います。手術当日の午前中に動物病院に預け、夕方に迎えに行くケースが多く、大半が日帰りの手術になると思います。ですので、猫にとっても比較的に負担の少ない手術だと思われます。但し、術後は数日間、患部を守る目的で首にカラー(エリザベスカラー)を装着する事が多いので、これがかわいそうではあります。ですが、去勢手術をする事によって、性欲によるストレスから解消され、穏やかな日常生活を送る事が出来るようになります。また、睾丸(精巣)を摘出しますので、睾丸(精巣)腫瘍になる可能性が無くなります。もちろん去勢手術は「強制や義務」ではありませんので、飼い主様の判断次第となるのですが、個人的には雄猫の去勢手術には賛成です。また、日本では引き取り手の無い多くの猫が人間の手によって命が奪われています。望まれない妊娠を防ぐ為にも去勢手術をお願いしたいです。




去勢手術をすれば太るの?
よく言いますよね。去勢手術をすると太りやすくなるので注意が必要ですと。確かにそうかも知れません。去勢手術をする事によって、性格が穏やかになりますし、寝る事が多くなります。その結果、消費エネルギーが減るので太りやすくなると言えばそうかも知れませんね。また、性欲によるストレスがなくなりますので、食欲が旺盛になります。但し、間違ってはいけない事は、太りやすい体質になるわけではありません!消費エネルギーが減るのであれば、摂取カロリーを減らせば良いですし、食欲が旺盛になろうが、飼い主様が食事量をしっかりと管理してあげれば良いだけです。ですので、「去勢したから太ってるのよ~。」は単なる言い訳です。




去勢手術後のフード選びはどうすれば?
去勢手術をしたことによって、消費エネルギーが減り、食欲が旺盛になったとしても、食べさせる量を間違わなければ太る事はありません。但し、少しでも多くの量を与えたい場合は、低カロリーのフードや、去勢避妊済みの猫用のフードとして使用する事が多い「ステアライズド」をお選びください。但し、ステアライズドのフードは、脂肪分や炭水化物を抑えていますので太りにくいフードではありますが、たんぱく質の含有量が高い傾向がありますので、尿のアルカリ化の原因にもなりやすいです。量を多い目に与えたり、食事回数が多過ぎたりしますと、尿路結石(ストルバイト結石)や膀胱炎の発症に繋がりますのでご注意ください。与える量や回数を制限する事が出来ない「置きエサ」に食生活の子の場合はステアライズドのフードのご利用はお控えいただく方が良いでしょう。尚、基本的には去勢手術後も通常のフードで問題はありません。パッケージ記載の給与量を気にし過ぎたり、必要摂取カロリーを気にし過ぎて、フードの与え過ぎにならないように注意しましょう。




せっかくの去勢手術を無駄にしないで!
性欲によるストレス解消や睾丸(精巣)腫瘍にならないように行った去勢手術によって、結果的に太らせてしまう事が多いです。せっかく愛猫の健康維持を目的に行った手術なのに、フードやおやつを与え過ぎて太らせてしまい、糖尿病や肝リピドーシスになってしまわないようにくれぐれもご注意ください。尚、去勢後の猫は常にお腹が空いているとお考えください。ですので、フードやおやつは催促されたからと言って与えるようではいけません。催促をすれば貰えると思うと余計に催促は増えます。逆に催促をしても貰えないと思えば催促はしなくなります。常にお腹が空いているのが普通です。食事が足りないのが普通です。大切な子であれば太らせないようにしてあげてくださいね。尚、ここでは猫について書いていますが、犬の場合も同じです。「去勢したから太ってるのよ~。」は言い訳ですよ。


●●ミールって危ないお肉なの?
当店が取り扱っておりますドライフードにも、原材料として「チキンミール」や「ラムミール」「フィッシュミール」などが使用されているケースが多く見られます。この「●●ミール」がどのような意味になるのかをご説明致します。一部のサイトや書籍では「●●ミール」は粗悪な原材料と決めつけられている事がありますが、それは大きな間違いです。例えば、チキンミールは鶏肉を粉末状にしたものですが、粉末状にする際に水分と脂肪分を除去しますので、非常に優れたたんぱく質源となります。一部の誤った情報では、チキンミールは「病死した鶏肉を粉にした物」や「鶏の可食部以外(トサカやクチバシ、内臓物や糞尿など)を粉にした物」などと表現されている事がありますが、アメリカやカナダ、ドイツ、イタリア、オーストラリアなどでは、ペットフードの安全性に関する厳しい規制がありますので、そのような粗悪な原材料を使用したペットフードが販売される事はありません。この他にも、他社製品の評判を下げる目的で、飼い主様の不安を煽る誤った情報を掲載しているフードメーカーサイトや、偽のペットフードランキングサイトなどを多く目にします。下記の原材料についても同じ事が言えると思います。




とうもろこしやビートパルプについても!
過去のコラムでも書いておりますが、悪者にされやすい原材料として、「とうもろこし」と「ビートパルプ」がございます。過去のコラムは下記よりご覧ください。

とろもろこし(コーン)は本当に悪者なの?
ビートパルプについて

ひと昔前までは「とうもろこし」や「ビートパルプ」を使用しているだけで「粗悪品」と言われるくらい嫌われ者の原材料でした。もちろん両方共に良質な原材料なのですが、「とうもろこし」や「ビートパルプ」を使用していないフードを販売するメーカーは、他社製品との比較を謳い文句にして販売戦略を行ってきますので、自社製品では使用していない原材料の事を良くは言いません。それによって、一時期は「とうもろこし」や「ビートパルプ」を使用したフードが減少傾向にありましたが、最近はまた増えて来ましたね。今後もこれの繰り返しだと思います。




とうもろこしやお米がダメで「豆類」は良いの?
とうもろこしやお米などの穀物を悪者として扱い、ひよこ豆やレンズ豆を良質な原材料として宣伝するメーカーがございます。ですが、何かおかしくないですか?確かにひよこ豆やレンズ豆はとても体に良い食材なんだと思います。個人的にはあまり馴染みがありませんが。でも、とうもろこしやお米も、ひよこ豆やレンズ豆に引けを取らない食材だと思うのです。また、失礼ながら豆も穀物のような気も。例えば、枝豆は野菜のイメージですが、大豆は穀物のイメージ。元は同じ植物ですからね。とうもろこしも生の状態ならどちらかと言うと野菜のイメージ。乾燥させれば穀物のイメージ。なので、その食材が野菜か穀物のどちらなのかが問題では無いと思うのですが。但し、糖尿病やダイエット中などで、食後の急激な血糖値上昇を避けたい場合などは、とうもろこしやお米を使用したフードよりは、GI値が低い豆類を多く使用したフードの方が適していると思います。あとは、とうもろこしにしてもお米にしても、どのような豆だとしても犬猫にとっては消化は良く無いです。と言う事は、どのような食材が使用されているとしても、犬猫にとってドライフードは消化の悪い食事だと言う事です。但し、消化が悪い食事ですが、栄養のバランスは良い食事ですので、そのドライフードの消化を良くする為に、消化酵素サプリメントを併用すると言う事が非常に大切です。ドライフードをご利用の際は消化酵素の補給を意識するようにお願いします。

最後に、あのメーカーのどの原材料は良くないとか、このメーカーのその原材料は有害だとかで競う合う時代は終わっていると思います。世界中のメーカーが良質な原材料で良質なペットフードを製造してくれています。あとは、いかに我が愛犬や愛猫に適した内容のフードを探せるかだと思います。見るべき個所は原材料よりも成分値。ただ、日本はもう少し頑張って欲しいですけど・・・。