2022年11月


このコーナーではわたくし「店長」が、皆様に知っていただきたい情報などを配信してまいります!

更新は不定期ですが是非お楽しみください!!

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人間の口内炎とはちょっと違う猫の口内炎!
皆さんも一度はなった事があると思います「口内炎」。唇の裏やほっぺたの裏に出来る白っぽい出来物が代表的でしょうか。出来る原因は様々で、ストレスや寝不足、疲労や栄養不足などなど。通常は、特に治療をしなくても数日で自然と治りますよね。でも猫の口内炎は人間のようにはいかず、食事をする事が出来ない程まで重症化してしまうケースも少なくはありません。それでは何故、猫の口内炎はそれ程までに重症化してしまうのでしょうか?




猫の口内炎の原因は何?
猫の口内炎が出来る原因は、まだハッキリと解明出来ていない部分があると言われていますが、人間のようにストレスや寝不足などが原因になる事は少ないと感じます。多くのケースが免疫力の低下、それも猫カリシウイルスや猫エイズウイルス、猫白血病ウイルスなどのウイルスが関係した免疫力低下が原因になっている事が多いと思われます。その為、ペットショップやブリーダーで購入した子よりも、保護された子や、保護された子が産んだ子供が口内炎を患う事が多いです。また、口内炎自体は他の猫にうつる事はありませんが、口内炎の原因となる猫エイズウイルスや猫白血病ウイルスなどは他の猫に感染する恐れがある為、注意が必要です。




猫の口内炎に効果的なキャットフードは何?
猫の口内炎に効果的なキャットフードはずばり!「ありません」。。。猫の口内炎はウイルスや免疫力に関係をしているケースが多いので、有害な添加物を使用していないフードや、良質な原材料を使用しているフードであれば、フードの内容で症状の改善や予防に差が出る事はほぼありません。ですが、人間の場合は免疫細胞の70%は腸に存在すると言われておりますが、猫も同様に免疫機能の多くが腸に集中しています。その為、腸内環境を整える事によって免疫力の向上に繋がります。腸内環境を整える為には、善玉菌である乳酸菌をしっかりと摂取して、悪玉菌の増殖や働きを抑制する事が大切です。猫の口内炎に効果的なキャットフードは無いと申し上げましたが、乳酸菌が摂取出来るキャットフードや、乳酸菌サプリメントを積極的に使用して腸内環境を整える事を意識していただきたく思います。




置きエサは免疫力を低下させる!
置きエサをしたり、食事回数や間食が多過ぎると、腸の働きが悪くなり便秘になりやすくなります。便秘になれば腸内の悪玉菌が増殖し腸内環境が悪化します。腸内環境が悪化すると免疫力が低下して口内炎の発症へと繋がります。当店では常日頃から、ストルバイトや膀胱炎の予防として1日2食の規則正しい食生活を推奨しておりますが、口内炎の予防や治療に関しても同様に、1日2食の食生活を心掛けていただくようにお願い致します。実際に、口内炎や便秘によるお問い合わせをいただいた際に、ご愛猫の食生活をおたずねすると、大半のご家庭で置きエサが行われております。くれぐれもご注意ください。


薬を飲めば何でも良い訳ではありません!
愛犬・愛猫が歳を重ねると多くの方がお悩みになるのが「薬の飲ませ方」ではないでしょうか。高齢になると、心臓や、腎臓、甲状腺などの投薬が必要になる事が多いです。人間の場合は水を使って薬を飲む事が出来ますが、犬や猫は同じようにはいきません。特に錠剤や粉末の薬の場合は苦労をなされる方が多いと思います。実際にお客様からのお問い合わせの際にお話を聞かせていただいておりますと、「チーズに包んで飲ませています。」や「ち●~るに混ぜて飲ませています。」「ヨーグルトに混ぜて飲ませています。」などとおっしゃる方が多いです。




薬を飲ませるようになって食欲が落ちたですって!!!
多くの方が言われるのですが、「高齢のせいなのか、最近は食欲が無くて。。。以前は喜んで食べていたのに、薬を飲むようになった頃からフードだけでは食べないようになってしまって。。。」と。薬を飲むようになったと言う事は、体調は万全では無いと言う事だと思います。何かしら持病を抱えての生活をしているのだと思いますが、本来は薬の効果で体が楽になり、薬を飲みだす前よりも食欲が出ないといけません。もちろん薬の副作用で食欲が落ちる場合もあるかと思いますが、お話を良くお聞きしていると、食欲が無くなったりフードだけでは食べなくなった原因は体調不良では無い事が多いです。それでは何が原因なのかと言うと、薬を飲ませる際のチーズやち●~るなどの嗜好性の高い食べ物です。飼い主様は「苦い薬を飲む為だから」と理解出来ますが、犬や猫からすると、前までは貰えなかった美味しいおやつを毎日貰えるようになったと思う訳ですから。以前のようにフードだけでは食べなくなって当然ですよ。




投薬が原因で食生活が乱れる残念な結果に。。。
月1回の投薬であればチーズに包んで飲ませても良いと思います。個人的には絶対与えませんが、ち●~るに混ぜる方がおられても良いと思います。でも毎日の投薬にチーズやち●~るを使用すれば高い確率で食生活は乱れます。今まで食べていたフードは食べなくなるでしょう。余計なトッピングをしないとフードを食べないようになったりもします。持病の悪化を防ぐには投薬は大切ですが、それと同じくらい、もしくはそれ以上に食事は大切です。薬を飲ませる事によって食生活が乱れてしまい、栄養バランスの悪い食事が原因で病状が悪化すると言う残念な結果は絶対に防がないといけません。その為には、薬の飲ませ方を見直す必要があります。毎日の薬はこのように飲ませましょう!




毎日飲む薬の正しい与え方!
犬や猫にとって最も与えやすい薬は錠剤です。カプセルでも良いと思います。粉末や液体は何かに混ぜる場合は与えやすいですが、逆に言うと何かに混ぜないと与えにくいです。どの形状の薬でも食事に混ぜて飲ますことが出来れば良いのですが、それが難しい場合は出来る限り錠剤やカプセルの薬を処方してもらうようにしてください。そして愛犬・愛猫の口を大きく開けて喉の奥にポトッと落とし、口を閉じさせて喉をさすってあげればゴックンしてくれます。これが一番確実且つ安心な薬の飲ませ方です。お口を触らせてくれない子には難しいですが、触る事に問題が無い子の場合はビックリするほど簡単に飲ませる事が出来ます。また、嗜好品を使う事無く薬を飲ます事が出来ますので食生活が乱れる心配もありません。是非挑戦してみてくださいね!