2023年3月


このコーナーではわたくし「店長」が、皆様に知っていただきたい情報などを配信してまいります!

更新は不定期ですが是非お楽しみください!!

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シニア用のフードとは?
殆どの方がご存知だとは思いますが、ドッグフードやキャットフードにはシニア用の製品がございます。いわゆる高齢期用です。ドッグフードであれば高齢犬用でキャットフードであれば高齢猫用と記載がされております。また、高齢期とは一般的には7歳や8歳以上を指します。と言う事は、シニア用のフードは7歳や8歳以上の子が食べるフードとなるのですが、成犬用や成猫用とは何が違うのかと言いますと、たんぱく質や脂質の含有量が少なくなっているケースが多いです。人間で言うと、あっさりとした和食と言った感じでしょうか。また、たんぱく質を制限している理由としては、肝臓や腎臓への負担を軽減する為で、脂質が制限されている理由としては、運動量の低下による肥満を予防する為となります。でも内臓に負担が掛かりにくく、肥満を予防出来るのであれば若い子にも適しているのでは?と思ってしまいますよね。




シニア用を若い子に使うとどうなるの?
1歳や2歳のような若い子にシニア用のフードを使用するとどうなるかですが、答えは「何も問題ありません!」。先にも述べました通り、シニア用のフードはたんぱく質が控え目になっており、脂質も制限がされているケースが多いので、若い子にとっても「身体に優しいご飯」となります。でもやはり「うちの子はまだ1歳なのにシニア用はちょっと・・・。」と思われる方もおられると思います。そのお気持ちも分からなくは無いですが、同じ内容のフードが「シニア用」では無く「内臓に優しいフード」と記載がされていれば使いたくなりますよね。また、最近は食いつきを重視した高たんぱくなフードが多く、そのようなフードの影響で内臓に負担が掛かって、肝臓病や腎臓病、膀胱炎や尿路結石、膵炎などを患う子が多くなっています。そのような時もシニア用のフードを使用する事で症状が緩和する事もございますし、治療後の再発防止にもシニア用のフードはおすすめとなります。




「〇〇用」などの文言は気にしなくて大丈夫!
シニア用に限った事ではありませんが、フードパッケージに記載がされている「〇〇用」などの文言は気にする必要はありません。例えば、生後3ヶ月の子犬に成犬用を与えても何ら問題無く成長してくれますし、1歳の子にシニア用を与えても元気な毎日を過ごす事が出来ます。基本的に子犬用や子猫用はカロリーや栄養価が高いケースが多く、成犬用や成猫用はそれらよりも少しカロリーや栄養価が低くなっている事が多いですが、実際の数値はメーカーによって様々です。何故なら、子犬用の栄養基準や、成猫用の栄養基準が特に定められていないからです。実際にA社の成犬用がB社の子犬用よりもカロリーが高かったり、栄養価が高い場合もあります。また、一応ペットフード業界ではAAFCO(米国飼料検査官協会)の定める栄養基準に基づいて製品が製造されているケースが多いですが、この栄養基準が非常にアバウトです。栄養価が高いとされる子犬用の栄養基準は成犬用でも充分にクリア出来るような最低限の基準ですし、成犬用の栄養基準はシニア用の栄養基準?と思うような低い数値です。ですので、パッケージに記載がされている高齢犬用や高齢猫用の文言はあまり気になされずに、成犬や成猫でもシニア用のフードをご利用いただければと思います。特に肝臓や腎臓、泌尿器などに不安を抱えている子や、完全室内飼育で運動量もそれほど多くない子の場合は、若くてもシニア用のフードの方が適しているケースが多いです。是非ご検討ください。


腎臓病による食事療法あるあるのお話。
猫の代表的な疾患である腎臓病。何よりも大切なのが食事療法ですね。今回のコラムでは猫の腎臓病による食事療法あるあるをお話したいと思います。まずは腎臓病の食事療法を始める事になるところからですが、大半の場合は動物病院で血液検査を行った結果、BUN(尿素窒素)やクレアチニン、SDMAの数値が上昇している事によって腎臓病の診断を受け、獣医師から腎臓病対応の療法食を紹介されると言った流れになると思います。そして、その製品やサンプルを家に持ち帰り、お皿に入れて差し出したり、手のひらに乗せて与えてみるも、思うように食べてくれないので、インターネットで「腎臓病 キャットフード」などで検索して、気に入って食べてくれる腎臓病対応の療法食を探し回ると言う方が多いのでは無いでしょうか。ですが、沢山のフードを試すも、あれもこれも食べてくれずに、結果的には腎臓病の食事療法を行う事が出来ていないと言う事もあるかと思います。今回はそのような方には是非お読みいただきたいコラムとなります。宜しくお願い致します。




食欲が有るか無いかを見極める事が大切!
腎臓病の食事療法を進めるにあたって、最も大切なのが「食欲の有無」の確認です。腎臓病を患うと食欲が低下するとお思いの方が多いですが、実際は病状がかなり進行しないと食欲の低下は起こりません。もちろん若い頃や元気な頃に比べるとある程度の食欲の低下は感じられる事もあるかと思いますが、食べる事が出来ない程の極度の食欲の低下が起こる事は極めて稀なケースです。なのにどうして食べないのか。それは好き嫌いをさせてしまっているからですね。具体的にお話をすると、腎臓病の診断を受ける前は置きエサをしていて、好きな時間に好きな量を食べていた子に、病院から持ち帰ってきたサンプルや、通販で購入した製品をお皿に入れて「これはどう?」と言った感じでご愛猫に差し出してもまず食べないでしょう。食べとしても一口や二口程度。そりゃそうですよ。今まで置きエサをしていて、好きな時間に好きな量を食べていた子に「今すぐ食べなさい!」と言って食べません。また、置きエサをしていなくても、今までは鰹節をトッピングしていたり、ち●~るのような製品を振りかけて食べていた子に、腎臓病の療法食を与えてもすぐに食べる訳がありません。また、今まで食べていたフードと腎臓病の療法食の両方を別々のお皿に入れて差し出したり、置きエサをしていて、今まで食べていたフードしか食べず、「腎臓病の療法食は食べませんでした。」と言う方もおられますが、当然の結果でしょう。腎臓病の療法食は美味しく無いですからね。そこで大切なのが、極度に食欲が低下していないのであれば、飼い主側が諦めない事です。また反対に、ご愛猫に諦めさせる事です。腎臓病の進行を少しでも遅らせる為に食事療法を行うには、今までのように置きエサをしていたり、嗜好品をトッピングする事は出来なくなりますので、今まで食べていたフードを与え続けたり、あれこれを試すのでは無く「今のあなたにはこのフードしか無いの!」と諦めさせてあげてください。それが愛情です。




選択肢があると諦めるのは難しいです!
ご愛猫に諦めさせる為に大切なのが、選択肢を与えない事です。選択肢とは「何を食べる」や「いつ食べる」かの事で、ご愛猫に差し出すフードを一種類に絞り、食事を与える時間を限定する事が重要です。数種類のフードを試す事によって、ご愛猫の頭の中には「何を食べる」かの選択肢が生まれ、食事回数が多かったり、置きエサをしていると「いつ食べる」かの選択肢が出来てしまいます。選択肢があると好きな時間に好きなフードしか食べなくなります。皆さんもホテルやレストランのバイキングに行くと好きな物しか食べないですよね。でも給食のように決まった食事しか出て来なければ好きで無くてもそれを我慢して食べますよね。決まった時間に決まった量の決まった内容の食事しか出て来なければ、どのようなフードでも食べるようになります。それをご愛猫が若い頃から当たり前のように実践出来ておられる飼い主様は世の中に沢山おられます。そのようなご家庭の子の場合は何の苦労も無く食事療法を進める事が出来ますが、若い頃から置きエサをしていたり、嗜好品をトッピングして食べさせていたりする飼い主様は、インターネットで色々調べては、「よその子も一緒なのね。」「やっぱり療法食は美味しく無いから食べないのね。」となってしまうのです。ご愛猫が若い頃から好き嫌いをさせずに、決まった時間に食事を与えており、スムーズに食事療法を行う事が出来た人は、そのような事をインターネット上に書かないですからね。言い方は悪いですが、インターネット上には「間違った悪い例」しか載っていないので。調べれば調べる程、「みんな同じなのね。。。」と勘違いをしてしまいます。このような事にならない為にも、若くて健康な頃から置きエサをしたり、甘やかしたりせずに「何でも食べる子」に育ててあげてくださいね。宜しくお願い致します。


沢山食べるとうんちの回数は増えるの?
下記のようなお問い合わせをいただく事がございます。

「うちの子は食が細くて、食べる量が少ないので、便秘になりやすいです。どうすれば良いですか?」

確かに沢山食べるとうんちも沢山出るような気はしますよね。逆に食べる量が少ないとうんちの量も少なくなるような気もします。これは間違いでは無いと思いますが、とっても極端な話だと思います。例えば、フードファイターなどの大食いの方は、一度に数キロ分の食事を摂るので出る量も多いでしょうし、無理なダイエットで野菜サラダしか食べなければ出る量も少ないと思います。でも、何気無い日常で、少々食べる量が少ないからと言って便秘になったり、逆に食事や間食を沢山食べたので、うんちの回数が増えると言う訳では無いと思います。実際に、便秘で苦しむ犬や猫の多くは太っています。太っていると言う事は食べる量が少ない訳では無いですよね。食べる量が少なければ太りません。食べ過ぎているから太るのです。でも便秘になります。ですので、沢山食べるとうんちの回数が増えると言う訳ではありません!




一度に食べる量が少ないのは小食とは言いません!
そもそも、「食が細い」や「小食」などと言った言葉を間違った使い方をしている方がおられる気がします。例えばこのようなケースがございます。

「1日50g程度のドライフードを食べて欲しいと思っていても、食が細くて一度に10g程度しか食べてくれないので、1日に4回や5回食事を与えている。それでも毎回完食する事は無く、食べている量が少ないので便秘になりがち。でも決して痩せてはいなく、どちらかと言うとふっくらしている感じ。おやつは喜んで食べます。」

これは決して小食では無く、好き嫌いをしてイヤイヤ食べているだけ。また、1日に何度も食事や間食(おやつやご褒美)をしているが故に、腸の働きが悪くなって便秘になっているのです。なので、このような場合は、決して食が細い訳では無いので、好き嫌いをしないように間食を与えずに、食事の回数を1日2回に減らしてください。そうすれば12時間に1回しか無い食事の時間が待ち遠しくなり、好き嫌いやわがままを言わずに、必死になって食事を食べるようになります。更に、12時間の食間を維持する事によって、腸の働きが良くなり便通も良くなります。また、食事を1日2回しか与えておらず、間食も一切与えていないにも関わらず、1回の食事を残す事もあります。そのような時は心配し過ぎず、まずは体重(体型)をチェックして、痩せ過ぎていなければ様子見で大丈夫な場合が多いです。また、残すけれど勢いよく食べに来るようであれば、まず大丈夫でしょう。特に猫は日によって完食せずに残す事がありますが、そんな時はいつまでも置きっぱなしにせずにサッとお皿を下げてあげてくださいね。




便秘の時ほど量と回数は控えめに!
便秘になると便の量を増やす事によって、便秘が解消するとお思いになり、余計に食事や間食の量や回数を増やしてしまう飼い主様がおられますが、対処法としては全くの逆です。便秘の時ほど食事の量や回数を減らし胃を休めるようにしましょう。胃を休めると腸のぜん動運動が活発になり便秘の解消に繋がります。尚、猫に便秘の子が多いのは置きエサをしてダラダラと食事する子が多いからです。置きエサやダラダラ食いの原因になりやすいのが、ち●~るのようなペースト状のおやつ。美味しくて食べやすいので主食のドライフードへの興味が薄れてしまいます。その為、食事を差し出してもすぐに食べずに置きエサに。結果、便秘や膀胱炎、ストルバイト結石になりますのでペースト状のおやつのご利用にはくれぐれもご注意くださいね。また、高たんぱく・高脂肪のフードは低炭水化物になっている製品が多いので、便量が減り腸内環境を悪化させてしまうケースがございます。程良く炭水化物が含まれているフードをご利用いただく事をおすすめ致します。犬や猫は炭水化物の消化は苦手ですが「不要」ではありませんのでご注意ください。そしてフードの量は控え目に。宜しくお願い致します。