2023年11月


このコーナーではわたくし「店長」が、皆様に知っていただきたい情報などを配信してまいります!

更新は不定期ですが是非お楽しみください!!


記事一覧

ハミガキしてますか~?
ビートパルプについて
アレルギー体質の子は是非!
あきらめるな!涙やけ
外耳炎対策
日和見菌って???
腎不全対策
コレステロール値の指摘について
尿路結石の最大の天敵は「偏食」
空腹時の嘔吐を止めるには
シニア期に高たんぱく食は必要か???
猫の特発性膀胱炎を予防するには?
今更ですが、乳酸菌とは?
ドライフードの保存方法に悩む。。。
腎臓にやさしい食事とは?
「好き嫌い」や「偏食」の原因は何?誰?
ストルバイト予防食は自分で見つけられる?
ストルバイトを予防する食生活とは?
摂取カロリーを気にするな!
乾いた食事だけでは不安です!
メーカーの言うとおりにする必要は無い!
好き嫌いの何が悪いの?
シニア(高齢期)用のフードの使い方
ビタミンCは必要なのか?
腎不全は便秘で悪化する?!
アレルギーの付き合い方
ローテーションは必要なのか?
【追記ありの再更新】ビートパルプについて
腎機能低下を早期に発見出来る検査が登場?!
とろもろこし(コーン)は本当に悪者なの?
製品について良くある質問をご紹介
尿検査でストルバイトと診断されたら!
オメガ3脂肪酸を理解しておこう!
「フードを食べない」のは間違っているから!
牛乳と乳酸菌
嘔吐の原因って???
今更聞けない「グルテンフリー」と「グレインフリー」
猫の便秘を解消するフードとは?
食物アレルギーを疑うならまずは〇〇の摂取!
うちの子だけ???
メーカー(販売元)の脅しには気をつけろ!
店長は本気で怒っています!!!
正しい猫のご飯の与え方
犬のこんな咳には注意が必要です!
2018年もお世話になりました!
今年最初のコラムもやっぱりこのネタ!
腎不全と診断された猫の食事について
それ本当にアレルギー???
腎臓の負担軽減で腎不全対策を!
膵臓(すいぞう)を大切にしよう!
簡単なダイエット方法教えちゃいます!
便秘解消の秘訣は!?
愛犬のその仕草、見逃さないで!
そのおやつの与え方で大丈夫?
ストルバイトの原因はマグネシウムでは無い!
フードは一日に何グラム与えるのが良いの?
これからの季節に増える膿皮症の対処法!
去勢手術、避妊手術ってどうなの?
ちょっと偉そうな事を言わせてもらいます!
その「しつけ」って本当に必要ですか?
原材料表記の先頭はお肉で無いとダメ!なの?
こんな商品嫌いです。絶対売りません!
食べないのは本当に粒が大きいのが原因?
25年間のペットフード事情を振り返る
消化酵素の摂取をうるさく提案する理由は?
心臓病の食事で気を付ける事は?
負のスパイラルに陥らないようにご注意ください!
尿のpHと食品のpHについて
猫の外飼い(放し飼い)は絶対にダメ!!!
正しい子猫のご飯の与え方
猫の慢性腎不全のお食事について
犬の慢性腎不全のお食事について
お水は水道水?ミネラルウォーター?何が良いの?
涙やけを解消する簡単な方法!でも。。。
まさかトイレットペーパーが買えなくなるとは・・・
ストルバイト結石の原因はフードのせい?
ご飯の与え方でお悩みの際はお気軽にご相談を!
免疫、免疫って。免疫ってそんなに大切なの?
全年齢対応のフードについて考えてみました!
病院のフードを食べません。。。と言う方へ
これは獣医さんに言われてもやっちゃだめ!
ドライフードが嫌いだから食べないのではありません!
猫の便秘の原因をお教え致します!
何故太るか知ってますか?
やっぱり予想通り気温の上昇と共に急増しています!
子犬用や子猫用っていつまで?
どうしてうちの子は好き嫌いをするの?
「粒が大きくて」とか「長期間食べ続けて飽きた」とか・・・。
お水を沢山飲ませてストルバイトを予防する方法!
店長の愛犬・愛猫は何を食べているの?
こんな時はかるーい断食を取り入れてみてはいかが?
犬の外耳炎の治し方
食後しばらくして食べた物を吐くのは何故?
用意する食事のお皿は1個だけ!!!
食物アレルギーよりも食物不耐症に注意して!
心臓病の犬は太る方が良いの?
犬の胆泥症を解消する食事はこれ!
フードの年齢表示にこだわらないで!
猫の甲状腺機能亢進症について
若い内に好き嫌いを無くさないと大変な事に!
心配になりますよね。でもまずは落ち着いて!
犬猫のシュウ酸カルシウム結石予防法!
ウエットフードは低たんぱく?
一度に沢山食べられない原因は???
白内障が気になり出したら・・・。
勘違いしやすいので解説します!
ご飯は手であげてはダメ!
10歳近くになったら注意をしてあげて!
若い頃は吐かないけど・・・。
太っている事を「●●」とは言ってはいけません!
尿路結石対応って書いていれば安心なの?
綺麗なうんちが出るフードで安心?
糖尿病は犬と猫で食事療法は異なります!
まだまだ暑い日が続くこの時期に気になるあれこれ
無責任な情報を信じるな!
こんな薬の飲ませ方をしてはいけません!
猫にとって必要なカロリーってどれくらい?
体に良い物も悪い物も量次第って事ですね。
食べない原因は何ですか?
水分摂取不足が原因の結石(ストルバイト)を解消するには?
1日に5回も6回もご飯をあげる必要あります?
一年の中で最も注意が必要な季節がやってきました!
一年の初めだから言っちゃいます!
まずは適量を見つけましょう!
無料サンプルの誤った使い方はしていませんか?
知っていて欲しい猫の恐ろしい病気
本当の原因を見失ってはいけません!
空腹時の嘔吐を恐れるな!
勘違いをされやすい原材料たち
去勢後の猫の食事について
愛犬への必要の無いご褒美ベスト3!
最低限のマナーも守れないなら飼わないで!
高齢猫が痩せてきたら
高齢犬が腎不全と膵炎を併発した時の食事は?
食べない事も治療のひとつです!
缶詰を食べない猫でもこうすれば食べる!
当店のアレルギーについての考え方です。
毎日の積み重ねが・・・。関節を守ろう!
何度も言いますが結石と水分摂取量は関係ありません!
カロリーを気にしても意味ないですよ!
どうして好き嫌いをするのかを考えてください!
膀胱炎を繰り返さない為の食事はこれ!
気にし過ぎると失敗しちゃいますよ!
ストルバイト結石の予防に成功!その後のフードは?
毎日飲ます薬だから頑張って!
猫に多い口内炎。食事で治せるの?
痩せるからって無理に食べさせてはダメ!
今年最後のコラムですが、改めて・・・。
この思い込みは本当に危険です!
「多頭飼いだから置きエサ」は言い訳です!
不規則な食生活は病気の発見を遅らせる事も!
与えるフードの量はこうやって決める!
食べ過ぎると出なくなるかも。。。
愛猫が腎臓病になったので食べるフードを探している方へ!
シニア用のフードを活用しよう!
ストルバイトの結晶に焦らないで!
愛猫が10歳近くになったら必ず検査をしてください!
運動不足なのであれば減らしてください!
夏バテで食欲が落ちるようであれば・・・。
食いつきの良いフードを探していても無駄!
当店で猫用の糖尿ケア(糖尿病サポート)のフードを売らない訳。
こんな謳い文句には注意をしてください!
それって良い事ですよ!
正しい子犬の育て方
自動給餌器は便利なようで・・・。
食生活を見直すだけで改善する事も!
成長期の子猫への正しい食事の与え方!
新入りさんを迎えるにあたって。
低脂肪が正義ではありません!
犬用・猫用に特別に作っています!って必要?
普通のフードってどんなの?
感覚がマヒしてきて都合の良い解釈を・・・。
食べない原因から目をそむけないで!
腎不全で食欲不振にはなりません!
こんな時、まずは絶食ですよ!
あなたの愛猫は草食動物ですか?
ストルバイトの原因と予防について。膀胱炎も。 第一章
ストルバイトの原因と予防について。膀胱炎も。 第二章
ストルバイトの原因と予防について。膀胱炎も。 第三章
ストルバイトの原因と予防について。膀胱炎も。 第四章
ストルバイトの原因と予防について。膀胱炎も。 第五章
缶詰(ウエットフード)の成分値の見方について

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初めの頃を思い出してください。
子犬や子猫の頃から愛犬・愛猫と暮らし始めたと言う方は少なくは無いと思います。ペットショップで購入したり、保護団体から里子として迎え入れたり、知り合いの家で産まれた子を譲り受けたりと、経緯は様々であったとしても、家に迎え入れた当初の頃を思い出していただきたいです。その子が初めて飼ったペットであれば尚更です。当然、初めは誰でも初心者ですので、何をどのようにすれば良いか全く分からない状況だったと思います。誰かに聞いた食事の与え方や食事の内容をそのまま実践しておられたと思います。「こんな感じで良いのかな?」「これで大丈夫なのかな?」などと不安と向き合いながら接しておられたと思います。お皿に入れたフードを完食してくれれば、嬉しかったり安心したり、逆に少し残すと不安になったり。それが数ヶ月や数年経つと、当然の事ではありますが、「慣れてくる」のですよね。良い意味でも悪い意味でも。




最初は強い意志を持っていたとしても・・・。
初めて犬や猫と暮らす方でも「人間の食べる物を与えてはいけない!」と言う事はご存知だと思います。そして、実際に犬や猫と暮らし始めた当初は、「この子の健康の為にも人間の食べる物は絶対に与えない!」と強い意志をお持ちになられていたと思います。しかし、ご自身の食事中にテーブルの横で物欲しそうな目で見てくる愛犬や愛猫の姿に負けて、最初は「1回だけ!」「一口だけ!」のつもりでつい。また、ペット用のおやつに関しても当初は、「少しだけなら」と言うお気持ちで与え始めるのですが、催促に負けてついつい。そう、感覚は麻痺してくるのです。「1回だけ!」「一口だけ!」「少しだけなら」のつもりでも、絶対に量や回数は増えてしまうのです。ですが、「少しだけだから大丈夫でしょ!」と、自分に言い聞かせ、愛犬や愛猫の催促に負けて量や回数が徐々に増えて行ってしまうのです。




最終的には都合の良い解釈で・・・。
こうなってくると当然のように食事を残すようになってきます。今までは朝晩の食事を無我夢中で食べていたのに、徐々に食べる勢いがなくなって来て、完食をせずに残すようになってきます。このような時でも、既に感覚が麻痺しているので、「フードが飽きて来たのかな?」「フードの粒の色や形、香りがいつと少し違うからかな?」「成長期が過ぎて食べっぷりが落ち着いて来たのかな?」「口が大きくなって来たので小粒が食べ辛いのかな?」「暑くなって来たから夏バテかな?」などなどと、ご自身の過ちは棚に上げて、都合の良い解釈をしてしまいがちです。そうなると結果的には「置きエサ」をするようになります。いつも言っていますが、置きエサはストルバイトなどの尿路結石、膀胱炎の原因となります。この置きエサに関しても、「置きエサはしていません。完食していなくてもお皿は1時間程度で下げてしまいます。」のような事を言う方がおられますが、1時間もお皿を出しっぱなしにしていれば充分に置きエサです。また、「おやつは与えておらず食事は朝晩の2回です。寝る前にミルクを飲ませるだけです。」と言うケースも多いですが、それでは食事が3回になります。フードを与えないから食事では無いと言う解釈は間違っています。栄養を摂取していればそれは食事です。更に、「間食は与えていません!」と言う方の中には、食事を1日に4回も5回も与えている方がおられます。この多くが、食事の食べが悪く、1回の食事では少量しか食べないので、回数を多くしているのですが、食事回数を増やせば増やす程、犬や猫は食べなくなっていきます。いわゆる贅沢病です。1日に何回も食事を貰えるので、好きな食事が出て来るのを待ってしまうのです。「今回は食べなくても、次の時に食べれば良いや。美味しいご飯が出てくれば良いのにな~。」となってしまうのです。食べなくても毎回同じ内容の食事を出し続けると諦めて食べてくれるのですが、このようなケースでは大半が味変をした食事を提供してしまいます。そう、犬や猫は味変をしてくれるのを待つようになってしまうのです。結果、味変の為に、ち●~るをトッピングしたり、ボイルしたお肉をトッピングしたりして、栄養バランスの乱れた食事を与えるようになって、体調を崩してしまいます。当然ですよね。なので、毎日のように繰り返していると感覚が麻痺してきて、正しい解釈をする事が難しくなってきます。まずは、初心に戻って朝晩の食事のみの生活を取り戻すようにお願いします。


特にお悩みの無い子のフードはどうして選べば良いの?
意外とフード選びの難しいケースが、何のお悩みも無い子だったりします。尿路結石や皮膚疾患や腎臓病などのお悩みがある場合は、それらを対応としたフードを選んだり、インターネットで調べたり、ペットショップや動物病院で相談をしたりして、フードを選ぶ事が可能ですが、何のお悩みも無い子の場合は、どのようなフードを選んで良いかが分かりにくく、いざ誰かに相談しても「食い付きが良くて、綺麗な便が出ていれば良いのでは?」って言われたり、「インターネットで調べたら、●●●って言うフードが人気ランキングが1位だったよ!」、「〇〇〇のフードが評価が高かったから使ってみたら?」なんて事になり、結局は「このフードで特に体調に問題が無いので、まぁいいか。」ってなったりしがちです。確かに、現時点で健康状態に問題が無ければ、無理にフードを変える必要は無いと思いますが、間違った情報を鵜呑みにしてしまって、良くないフードを選んでしまっているケースも少なくはありません。また、そのようなフードを与えていても、1歳や2歳程度であれば健康状態に影響しない場合が殆どで、年齢を重ねるにつれて、徐々にダメージが大きくなり、健康状態に問題が生じる事が多いです。




何度も言いますが「お肉たっぷり」は危険です!
フードを選ぶにあたって、インターネット検索を使用すると、殆どのケースが「お肉たっぷりで穀物不使用のグレインフリーフード」に辿り着きます。実際に「ドッグフード おすすめ」などのキーワードで検索すると、ドッグフードの比較サイトやランキングサイトが上位に表示されます。サイトの中身は、実際に流通しているドッグフードが何種類も紹介されており、ペットフード安全管理者や犬の栄養管理士、ペットフーディストなどの肩書きを名乗った方々が、ドッグフードの選び方や製品パッケージの見方などを語っておられたりしています。そして、最終的には「お肉たっぷりで穀物不使用のグレインフリーフード」である製品がイチオシとして紹介されるパターンが目立ちます。これはドッグフードに限らず、キャットフードでも同じです。「キャットフード おすすめ」などのキーワードで検索すれば、ドッグフード同様に「お肉たっぷりで穀物不使用のグレインフリーフード」に辿り着きます。もう何故かはお分かりいただけますよね。消費者庁にはもう少しきちんと規制をしてもらいたいものです。




何もお悩みの無い子はこんなフードを選ぼう!
現時点で、特に健康状態にお悩みが無い子の場合は、下記のような内容のフードをお選びください。

ドッグフードの場合、成犬であればたんぱく質含有量が20~25%程度のフード、穀物は使用していても問題ありません。但し、小麦(グルテン)を使用しているフードは出来る限り避けてください。トウモロコシや米などは避ける必要はありません。穀物に含まれる食物繊維は腸内環境を整えるのに役立ちます。また、子犬であっても生後3ヶ月を過ぎれば成犬用で大丈夫です。高齢期に差し掛かってくれば、たんぱく質含有量が18~20%程度のフードに切り替えましょう。

キャットフードの場合は、子猫から高齢猫まで皆、たんぱく質含有量が30%程度のフードをお選びください。子猫用や成猫用、高齢猫用などの表示はあまり気にせず、たんぱく質含有量をチェックしてフードをお選びください。マグネシウムなどのミネラルの含有量は気にする必要はありません。尿路結石とは無関係ですので。また、キャットフードの場合も穀物を避ける必要はありません。犬同様に穀物は腸内環境整備に役立ちます。尚、腎機能の低下が見られる際は、たんぱく質を控える必要が出てきますので、たんぱく質含有量を抑えたフードへの切り替えをお願いします。

また、高齢期や腎臓ケアなどの炭水化物(穀物)を多く含むフードを与える際は、出来る限り消化酵素サプリメントを使用してください。犬や猫は炭水化物を消化するのがとても苦手ですが、消化酵素サプリメントを使用する事で、消化が苦手な食材が使用されているフードでも与えやすくなります。消化が苦手だから健康維持に不要な食材とは限りません。決して、綺麗な便が出るから良いフードと言う考え方はお止めください。宜しくお願い致します。