2024年6月


このコーナーではわたくし「店長」が、皆様に知っていただきたい情報などを配信してまいります!

更新は不定期ですが是非お楽しみください!!

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腎臓ケアのキャットフードとは?
猫の代表的な疾患である腎臓病(腎不全)ですが、長生きすれば全ての猫が患うと言っても過言ではありません。逆に言うと、長生きをする為には如何に腎臓病と上手く付き合っていくかが重要となります。その為には食事のコントロールが何よりも大切となります。
では実際にどのような食事を与えれば良いかですが、まずは腎臓の健康に配慮がされたキャットフードを与える事になります。いわゆる腎臓ケアのキャットフードです。腎臓ケアのキャットフードは腎臓に負担が掛かりにくいようにたんぱく質やリンの含有量が調整されています。但し、たんぱく質が制限されている代わりに脂質が多く含まれていますので、この点に注意をして与える必要があります。




腎臓ケアのキャットフードはいつから?
このご質問を非常に沢山多く頂戴します。確かに、血液検査等の結果で明らかに腎臓の状態が悪化している場合は、直ぐにでも腎臓ケアのキャットフードをお与えいただく必要がありますが、「血液検査の結果は正常値の範囲だけど以前に比べると気になる。。。」「検査結果は良好だけど年齢が年齢なだけに心配で・・・。」などの場合です。
答えは、賛否両論があるかと思いますが、当店の考えとしては「気になる(心配になる)なら腎臓ケアのキャットフードを今すぐにどうぞ!」です。
腎臓ケアのキャットフードは決して腎臓病を発症してからでしか与える事が出来ない内容ではありません。もちろん全ての腎臓ケアのキャットフードに対して言っているのでは無く、あくまでも当店が取り扱っている腎臓ケアのキャットフードに関してです。
「気になるなら」「心配になるなら」今すぐにでも腎臓ケアのキャットフードをご利用ください。但し、下記の条件付きです。




予防として腎臓ケアのキャットフードをご利用いただく条件は?
先にも述べましたが、腎臓ケアのキャットフードはたんぱく質が制限されている代わりに脂質が多く含まれています。この理由は、たんぱく質を制限した食事を摂らないといけませんが、摂取エネルギーはしっかりと確保する必要があるからです。たんぱく質の代わりに脂質を多く摂取してエネルギーを得ようと言う考えです。
しかし、脂質を多く含むと言う事は太りやすいフードであると言う事の認識が必要です。それなのに、置きエサをして好きなだけ食べる事が出来る環境を作ったり、食事の時間以外なのに欲しがるからと言って与えたりすれば必ず太ります。ですので、腎臓病の予防として腎臓ケアのキャットフードを与える際は、朝晩2回の食事を徹底して、体重が増え過ぎない程度の量、痩せ過ぎない程度の量をしっかりと見極めて食事を与える必要があります。決して欲しがるからと言って沢山は与えないでください。これが予防として腎臓ケアのキャットフードをご利用いただく条件となります。それが出来ない場合、量を多く与えたい場合は予防としてのご利用はお控えください。
また、初期の腎臓病では食欲の低下は起こりません。腎臓ケアのキャットフードを食べないのは、今まで甘やかして来た且つ、だらしない食生活を行ってきた代償です。但し、決して手遅れではありません。食べない事を心配し過ぎずに1日2回の食事を徹底してください。そうすればどの腎臓ケアのキャットフードでも喜んで食べてくれます。それが腎臓病と上手く付き合っていく唯一の方法です。


弱みにつけ込む製品には注意!
犬猫の飼い主様が気にするキーワードの代表格である「歯磨き」「歯石」「口臭」。
インターネットや雑誌を見ていると、このようなキーワードを使用して宣伝をしている商品を良く見かけます。確かに愛犬や愛猫のお口周りのお手入れに悩んでいる飼い主様は多く、「歯磨きをしたいけど嫌がるから。。。」「歯磨きは出来るけど歯磨き粉をつけた方が良いのかな?」と当店にも沢山のお問い合わせを頂戴致します。
また、このようなキーワードを使用して宣伝している商品の多くは、嘘か本当か分かりませんが「たった1週間で驚きです!」や「嫌がるかと心配でしたが喜んで舐めています!」などの体験談のような記事が載っています。更に、「獣医師も絶賛!」のような獣医さんお墨付き記事も掲載がされている事が多いです。
日頃から愛犬・愛猫のお口のお手入れにお悩みの方にとってはとても興味深い内容になっていると思います。




効果・効能は大切。でもそれ以上に大切なのが?!
歯磨き関連の商品に限った事ではありませんが、その製品を使用した結果の効果や効能よりも大切になるのがデメリットの部分です。特に歯磨き関連の商品は犬猫の場合は全て飲み込みますので、うがいで吐き出す事が出来る人間よりも注意が必要です。
特に、製品の安全性をアピールする「香料無添加」「着色料無添加」「酸化防止剤無添加」「合成保存料無添加」などの謳い文句にも注意が必要です。
当然の事ですがそれら以外にも添加物は沢山あります。全ての添加物が危険なわけではありませんが、余計な成分である事の認識は必要かと思います。
いかに危険性が低い添加物と言えども、小さな体の犬猫が毎日摂取する事によるデメリットは無視出来ないと感じます。




機能性を謳ったおやつにも要注意!
歯磨き関連の商品以外には、機能性を謳ったおやつにも注意が必要です。
代表的なのが「腎臓ケアスナック」や「肝機能ケアスナック」です。腎臓や肝臓に良い効果をもたらす成分が含まれているような事が書かれていたりしますが、そもそもその製品を食べさす事で腎臓や肝臓に負担を掛けるような製品を多く見かけます。
その有効成分の摂取でどの程度の効果効能が見込めるかは分かりませんが、有効成分以外の原材料が腎臓や肝臓に負担を掛けてしまっていれば、まさに本末転倒です。
それ以外には乳酸菌サプリメントや乳酸菌を含む腸内ケアスナックなども同様です。腸内環境の改善が期待出来る乳酸菌を摂取する為に、腸内環境を悪化させるような原材料を同時に摂取していれば意味がありません。
くれぐれもご注意ください。