2018年4月


このコーナーではわたくし「店長」が、皆様に知っていただきたい情報などを配信してまいります!

更新は不定期ですが是非お楽しみください!!

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アレルギー検査について
皮膚疾患や下痢などのアレルギーを疑う症状が出た場合に、動物病院にて行うアレルギー検査。これはIgE検査と言い、IgE抗体の量を調べる検査です。IgE抗体の量が多いと陽性、少ないと陰性となります。陽性結果となった物質がいわゆるアレルゲンと判断されます。この結果があれば「アレルギーなんか怖くない!もうお悩み解消だ!」とならないのがアレルギーの難しさ。何故お悩み解消にならないのか。検査結果で陽性反応が出た物質や食材を避けて生活すればアレルギー症状を抑えられると思われがちですが、なかなかそう上手くは行きません。原因を考えていきましょう。




アレルゲンは避けられるのか?
アレルギー検査は数十種類の物質や食材について調べる事が出来ます。例えば、鶏肉や鶏卵、牛や小麦、米、じゃがいもなどの食材、そしてブタクサやヒノキの花粉やノミや蚊などの害虫など。食材に関してはドッグフードやキャットフードの原材料表示、スナック類の原材料表示を見ればアレルゲンを避ける事が出来ます。花粉や害虫は正直避けるのは難しいです。それならば、食材にのみ陽性反応が出た場合は摂取を制限すればアレルギーが解消されるのかと言うとそんなに簡単には行きません。何故ならアレルギー検査の結果には「偽陽性」と「偽陰性」の可能性がゼロでは無いからです。偽陽性とはアレルゲンで無いにも関わらず陽性反応が出る事。逆に偽陰性はアレルゲンであるにも関わらず陽性反応が出ない事です。ですので、アレルギー検査の結果は参考にはなりますが「答え」では無い事を知っておく事が大変重要です。もしかすると我が子のアレルゲンと思っていた食材が実は平気で、平気と思っていた食材がアレルゲンである可能性もあると言う事です。




アレルギーとは限らない!
皮膚疾患や下痢などの症状からアレルギーを疑いアレルギー検査を行う場合が多いですが、実際にはアレルギーでは無く食物不耐症が原因である事も非常に多いです。この食物不耐症とは、非アレルギー性食物過敏症とも呼ばれ、特定の食物を体内で消化するのが困難となる症状です。これが犬猫には非常に多いです。特に牛乳に含まれる乳糖や小麦に含まれるたんぱく質のグルテン。この二つはほぼ全ての犬猫達が対象になります。ですので、アレルギー検査で陰性であったとしても、牛乳や小麦製品(パンなど)は全ての犬猫に対してアレルギーに似た症状が出る可能性があると覚えておいてください。実際にアレルギーでお悩みの犬の場合に、ドッグフードやスナックにはアレルギー検査の結果を重要視して注意しているにも関わらず、小麦が検査結果で陰性であるとの理由でパンやクッキー、うどんなどの麺類を与えてしまって皮膚疾患や下痢が解消しないケースが多く目立ちますのでご注意ください。




アレルゲンは日々変化する!
人間の乳幼児多くみられる鶏卵や乳製品のアレルギー。これらの食物アレルギーの場合は成長とともに克服する事が多く、3歳ぐらいには約50%、6歳ぐらいになると約80%のお子さんが食べられるようになると言われています。これは免疫機能が鶏卵や乳製品を「アレルゲンではない!」と判断した事によります。逆に大人なってから花粉症や蕎麦アレルギーになる事もあります。犬猫も同じでアレルギー検査をした当時と現在のアレルゲンが一致しているかどうかは正直分かりません。ですのでアレルゲンを避け続けるのは非常に困難です。




アレルギーに打ち勝つ体作りを心掛けよう!
見えない相手(アレルゲン)と戦うには何よりも防御力を高めなければいけません。どんな相手が来ても大丈夫なように。その為には免疫力を高める必要がありますが、免疫力を高める為には腸内環境の整備がとても重要です。善玉菌である乳酸菌や、善玉菌の栄養源となる食物繊維や発酵食品などの摂取は積極的に行いましょう。また、発酵食品には食物酵素が含まれており消化力がアップしますので、食物不耐症への予防策としても有効です。更に、細胞が活性酸素によるダメージを受けると、免疫力は著しく低下します。体内で活性酸素が増え過ぎないようビタミンCやSOD酵素の摂取をお心掛けください。










便秘気味の子達は気をつけて!
ここ数年の某大学の研究で「便秘の解消は慢性腎臓病(CKD)進行を抑える働きがある」と言う事が明らかになっています。逆に考えますと、「便秘症は慢性腎臓病を進行させる」となります。
実際の研究では、腎不全のマウスの腸内環境を改善させたところ、そうでないマウスに比べて、腸液の分泌が促進し善玉菌の減少が抑制されたとの事。その結果、腸内環境の改善により尿毒素が排出されやすくなり、慢性腎臓病(CKD)の進行を食い止めたとの事です。




腎不全治療薬は便秘になるの?
腎臓の働きが気になると、食事制限と吸着炭製剤や活性炭サプリを使用する事が多くあります。これらの薬やサプリは尿毒症毒素などの老廃物を腸管内にて吸着し、便と共に体外に排泄する働きがあり、腎不全治療の際に良く使用されます。但し、これらの薬やサプリは便秘を引き起こしやすく、使用時には乳酸菌や食物繊維などの摂取を心掛ける事も大切です。また、乳酸菌などの善玉菌の事を「プロバイオティクス」と呼び、腸内の善玉菌の増殖を促進するフラクトオリゴ糖や食物繊維の事を「プレバイオティクス」と言います。その「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」を同時に摂取する事を「シンバイオティクス」と言い、お腹の健康を促進するだけで無く、身体本来の力を高める機能が更に高まる考えられています。乳酸菌を摂取する際は食物繊維やフラクトオリゴ糖を一緒に摂取する事をおすすめ致します。




抗生物質は悪玉菌を増殖する?
動物病院で処方される事の多い抗生物質。この抗生物質はアンチバイオティクスと言い、使用する事で悪玉菌を増殖する働きがあり腸内環境を悪化させると言われています。治療で抗生物質を仕方なく使用する時はいつも以上に乳酸菌の摂取を意識する必要があると考えます。とにもかくにも常日頃より乳酸菌を摂取して腸内環境を整えておく事は非常に大切な事です。また、人間よりも多くお肉を必要とする犬猫は悪玉菌が増えやすい食生活です。悪玉菌が増えると便秘になりやすく腎臓に負担が掛かります。だから犬猫には腎不全が多いのですが、若い頃から腸内環境を整えておく事により腎不全になるリスクは低くなると考えられます。


犬や猫にビタミンCは必要なの?
ビタミンCと聞いて悪いイメージをお持ちの方は少ないと思います。ビタミンCの働きで最も知られるのが抗酸化作用では無いでしょうか。抗酸化作用とは体内で作り出された余分な活性酸素によって細胞が酸化するのを防ぐ事を言います。それによって、身体全体の老化・加齢による症状を防ぐ事が期待出来ます。また、ビタミンCにはコラーゲンを生成する働きがありますので、皮膚や粘膜の健康維持、関節やけがの治癒、歯肉炎の予防にも役立ちます。更に、「風邪にはビタミンC」とは昔から言いますが、ビタミンCにはウイルスを排除する白血球の活動を強化する働きがあります。また、インターフェロンと言う免疫物質の合成を行い、ウイルス系の病気から身体を保護する働きもあります。最近では発がん性物質の抑制にも効果があるとされ、がん治療にも使用されるようになっています。

でも、犬や猫は体内でビタミンCを合成出来るので、口から摂取する必要が無いと言われています。それって本当?




体内で合成出来る量で大丈夫?
犬や猫は肝臓でビタミンCを合成出来ますが、合成能力は一日で最大60mgと言われています。これは体の大きさに関わらず、猫でも小型犬でも大型犬でも同じです。また、60mgと言っても最大量なので、加齢やストレス、体調不良時には合成量がガクッと減ると考えられます。ですが、ビタミンCの一日の必要量は猫や小型犬で500mgほど。中型犬で1500mg、大型犬で3000mgと言われます。どれほど体調が優れている時であっても一日に必要とされる量のビタミンCを体内で合成する事は出来ません。また、残念ながらAAFCO(米国飼料検査官協会)がビタミンCの基準を設定していない為、殆どビタミンCが含まれていないフードが多くなっています。




癌やウイルスと闘う体を目指そう!
ここ数年、犬猫の癌やウイルス性疾患、歯肉炎など、免疫系に関わる病気が多く見られます。これらの原因がビタミンCの不足に関係していると言う説があります。真偽は定かではありませんが、現代の犬猫達がビタミンC不足である事は間違いありません。ましてや、水や空気も汚染されているこの時代。ビタミンCの積極的な摂取で強い身体作りを心掛けましょう。尚、ビタミンCは過剰に摂取したとしても便や尿によって体外へ排出されますのでご安心ください。